プロジェクター部門は、従来と同様の部門分け。1〜3の各部門にエプソン、ソニー、 JVCの意欲的なニューモデルがリリースされ、ここ数年ではもっとも変化に富んだ結 果となった。惜しくも上位ランクインは逃したものの、ベンキュー、オプトマ、ルク ソスなどの健闘にも注目したい
第1位:ソニー VPL-VW255
オープン価格(実勢価格49万5,000円前後)
リアル4K画素のSXRD三板式パネル搭載で実売50万円未満というのは快挙。上級機と比べるとオートアイリスやキャリブレーション機能などが省略されるが、HDR対応で18GbpsモードのHDMI入力も可能になるなど、映像処理回路は上級機そのまま。完全な 遮光をしない一般の室内で使うならば 実用上の差は少ないだろう。ディテイルは自然な風合いで、階調豊かな映 像が楽しめる。ぜひ100インチを超える大画面で堪能したい。(鳥居)
第2位:エプソン EH-TW8300W
オープン価格(実勢価格40万円前後)
透過型液晶による4K&HDRは貴重だ。画素ずらしにより、2Kデバイスにて4K相当の解像感を得ている(『4Kエンハンスメントテクノロジー』という)。清々しく、すっきりとした画調であり、緻密な描写が4Kの醍醐味を感じさせてくれる。4K&HDR信号を無線で伝送する「ワイヤレスHD」(末尾“W”モデルのみ対応)も、たいへん有用だ。(麻倉)
第3位:JVC LX-UH1
オープン価格(実勢価格29万円前後)
D-ILAデバイス一色だったJVCに新たに加わった、4K仕様のDLPプロジェクターである。DLPの画素ずらしは独得の世界をもたらすが、ライバルに比べ解像感、コントラスト再現ともに優秀で、色味のバランスも偏りがないため、安心して使える。レンズシフト機能を装備し、設置性を改善していることも入門層には好適だ。(潮)
第4位:エプソン EH-TW6700W
オープン価格(実勢価格23万円前後)
これぞベストバイと呼びたいエプソン・プロジェクターのハイC/P機。3000ルーメンの明るさを誇るフルHD機で便利なレンズシフト機能とワイヤレス伝送機能を持つ。「DEEP BLACK」技術を投入した上位機TW8300Wに比べると、黒の黒らしさの表現で後塵を拝するのは確かだが、色合いの豊かな明るい映像は大画面入門層に安心してお勧めできる。(山本)
第5位:エプソン EH-TW5650
オープン価格(実勢価格13万円前後)
2Kモデルながら液晶高画質路線を維持し続けている。通販中心に出回っている安価なモデルと比べてみれば格差は歴然。階調性と色表現の整合性や画面全域の鮮度感は投映レンズの性能に支えられていることにも留意されたい。上下レンズシフトも実用的だし、スクリーンミラーリングを使って携帯機器からの再生も容易だ。(吉田)
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