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『We are/オフコース』45回転アナログレコード&SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る63
時代を超えた傑作の真の姿が初めて聴けた。一生愛聴するにふさわしい仕上がりに感動
オーディオファイルは音質に優れたタイトルを後生大切にしている人種だ。そして、そのタイトルの音楽性が自身の音楽的価値観と重なれば、文句なしだろう。ステレオサウンドが手掛けたオフコース『We are』は45回転のアナログ盤とSACD/CDハイブリッド盤が発売されており、どちらもそんな存在になりそうなタイトルだと僕は思う。
オフコースは1967年から1989年にかけて活躍した日本のバンドで、『We are』はオフコース5人時代の最高傑作と評価する方も多い。オリジナルの録音は1980年で、ボズ・スキャッグスなどのサウ...
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小型でも本格かつ強力な音が圧巻!Ferrum Audio WANDLA
デスクトップ環境からARC端子の活用でテレビまで。多種多様な機器と連携できる高性能D/Aコンバーター
僕は新進気鋭ブランドが目の前に現れると、とても気持ちが高まる性分だ。なぜなら、これらのブランドから発売される製品の多くが、斬新な機能やユニークなデザインを引っ提げていることが多いからだ。
今年7月、まさにそのイメージ通りのD/Aコンバーターが世に放たれた。ポーランドで創業されたFerrum Audio(フェルム・オーディオ)の「WANDLA(ワンドラ)」である。
D/A Converter
Ferrum Audio WANDLA
オープン価格 (実勢価格46万2,000円前後)
●型式 ...
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aune audioのヘッドホンDACアンプ「S9c Pro」は、クリアでディテイルに富むサウンドが魅力。アンプ&クロックの増設で、さらなる音質向上が図れる、オーディオマインドに溢れた逸品
9月初旬、朝の気温が下がって少し過ごしやすくなった自宅で、僕は試聴室に設置された3つのオーディオ機器を讃美な眼差しで眺めていた。シルバーのヘアライン仕上げのカッシーナのラックに並ぶブラックカラーのオーディオ機器は抜群の存在感がある。センスの良いプロダクトデザイナーがデザインしたであろうことが分かる細部の造形が美しい。
当ステレオサウンドONLINEでレビューを続けている「aune audio」からミドルクラス・Sシリーズに属すヘッドホンDACアンプ「S9c Pro」が登場したのだ。今回は同シリーズのラインナップとして発売されるヘッドホンアンプ「S17 Pro」、およびオーディオ・クロック...
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静電型ヘッドホンを動画再生に活用、大きな感動を引き出す。スタックス『SR-L500 MK2』
《ネット動画の絶品再生ー実践的再生プラン》
反応の良さと空間表現が絶品。動画との抜群の相性に感嘆した!
テレビであってもプロジェクター環境であっても、上質なスピーカーを組み合わせると、そこで見る映画や音楽番組は極上の体験を視聴者に与えてくれるものになる。
と、語ってみたが、今回はちょっと変化球的な記事で、飛び切りの体験を読者の皆さんと共有したい。それは何かというと、日本のオーディオメーカー・スタックスのヘッドホン「SR-L500 MK2」を使い、ネット動画を楽しむ、という提案だ。
編集部と相談し、企画を試そうと決めたとき、僕には1つの勝算があった。1938年に創立されたスタックスは、静電...
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aune audioの管球式DACアンプ「Flamingo」は、真空管らしい色彩感あふれるサウンドが楽しめる逸品
リアルアシストから、aune audioの新製品となる、デスクトップ向けの真空管DACアンプ「Flamingo(フラミンゴ)」が発売された。aune audioらしい流麗なデザインの中に、真空管を組み合わせたエレガントな製品となる。ここでは、オーディオ評論家の土方久明氏の自宅に本「Flamingo」を持ち込み、その音の魅力を存分に味わっていただいた。(Stereo Sound ONLINE)
正直にいうと、僕は10年ぐらい前まで、中国やアジアのオーディオ製品に対してあまり良いイメージを持っていなかった。安価だけど音質や機能は……。依然としてそのようなイメージを持っているオーディオファイル...
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映画にも音楽にも本気で向き合えるワンボディの逸品!Bowers & Wilkins「Panorama 3」
これがサウンドバーの新基準
近年のサウンドバー市場の盛り上がりから感じるのは、「いい音で映画や音楽の映像を楽しみたい」という人はとても多いということ。この事実は、本誌読者の皆さんのような、すでに(これから)良質なビジュアル環境を探求している方へも心強いメッセージになっているかと思う。
オーディオ執筆畑出身の筆者にも、ウェブメディア等からサウンドバーの執筆依頼が増えており、昨年から今年にかけ多くのモデルを聴いてきた。
そこで感じたのは、ドルビーアトモスなどのイマーシブサウンドや多彩なサウンドモードに対応するなど、高機能化が顕著なことだった
しかし、そろそろ、リビングのインテリアやテレビ周り...
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マイテックデジタルのD/Aコンバーター「Liberty DAC Ⅱ」とヘッドホンアンプ「Liberty HPA」は、大きな進化を遂げた驚愕の音質
昨年、アメリカのオーディオメーカー、マイテックデジタルの輸入代理店担当者が「近いうちにLiberty(リバティ) DACの後継機と、かなり性能のよいヘッドホンアンプが出ます。プロトタイプを聴いたら、音のよさに驚きました」と目を輝かせながら話してきた。彼と僕は好きな製品の感覚が近い。「この言い方は確証があるな」と僕は直感した。
HiVi5月号でご紹介するのは、その2台。DAコンバーターのリバティDACⅡと、ヘッドホンアンプのリバティHPAである。同社エントリークラスのシリーズに属するが、どちらもエントリーモデルとは思えない強力なスペックを秘めている。
D/A CONVERTER
MYTEK...
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BOSEのワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 45」は、ノイズキャンセリングヘッドホンの最上位モデルで、静寂さとグルーヴィーなサウンドが特徴
改めて、さすがボーズである。同社が10月に発売したノイズキャンセリングヘッドホンの最上位モデルを試して、筆者はひたすらそのノイズキャンセリング性能に感心した。
BOSE
QuietComfort 45
¥39,600(税込)
●対応無線規格:Bluetooth 5.1
●寸法/質量:[ヘッドホン]:W152.4×H184×D76.2mmm/240g、
[キャリングケース]W145×H211×D51mm/180g
●問合せ先:BOSE
モデル名はQuietComfort45という。デザインはシックで、本体のストイックな美しさが際立っている。ヘッドバンド部やイヤーカップには上質なシンセティ...
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ディナウディオ、スピーカーシステムのエントリーモデル「Emit Series」が5年ぶりに一新。アトモス再生にも好適のシリーズ
北欧デンマークを代表する老舗スピーカーメーカーのディナウディオは、その多岐にわたる製品ラインナップによって、オーディオファン、AVファンの多くに愛用されている。
現行では、トップレンジのConfidence(コンフィデンス)、ミドルレンジのEvoke(イヴォーク)をはじめ、熟練の職人が仕上げた2500セットの限定モデルHeritage(ヘリテージ)、さらにアンプ内蔵のFOCUS(フォーカス)や一体型スピーカーのMusicなど、魅力的な製品が揃う。
そんな同社スピーカーの中でも、エントリーレンジに属するEmit(エミット)シリーズが、このたび5年ぶりに全面刷新された。近年、10万円前後のエ...
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AV Kansaiの特注DAP「DAP300APEX Ti」は、ホームオーディオシステムでも活用できる十全な再生能力を発揮。同時に、今まで明かされていなかった開発過程を明らかにする
昨年12月20日に、200台限定で発売されたカーオーディオ専用デジタルオーディオプレーヤー(DAP)「DAP300APEX Ti」(¥330,000 税込)。これは、大阪のホームオーディオ/ビジュアル/カーオーディオショップのAV Kansaiが、DAPの世界で知名度の高いiBasso Audio(アイバッソ オーディオ)とコラボして作り上げた別注モデルとなる。
僕はそのプロトタイプモデルを自宅のホームオーディオ環境でテストしてみて、予想を超える音の良さに感心したのだが、同時に、1つのショップがメーカーに、こんな風にDAPを特注することが可能なのだということに強い興味を持った。しかも、量...
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中国の気鋭オーディオメーカーaune audioから、Bluetoothレシーバー機能を追加した新ポータブルDACアンプ「BU2」が登場。その音質の良さに感激!
僕は前回の取材で、aune audioの小型デスクトップ用のヘッドホンDACアンプ「X1sGT」とオーディオクロックジェネレーター「XC1」を試して、その洗練されたデザインとアキュレイト方向の音質など、コストパフォーマンスの高さには大いに感心したことを鮮明に覚えている。今回、新発売されたポータブルDACアンプ「BU2」もかなり充実した内容を持っているので、ぜひご覧になっていただきたい。
ポータブルDACアンプ
aune audio 「BU2」
¥39,900(税込)
3月26日発売
Bluetooth SoC:「CS8675」
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、L...
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ミニマム筐体でも充実したサウンド 超コンパクトな視聴環境を構築しよう CHORD ANNI
2021年は小型で性能のよいハイファイコンポーネントの存在感が増した年だった。イギリスのコード・エレクトロニクスが発売した、超小型のアナログインテグレーテッド/ヘッドホンアンプ「ANNI」(アニー)もそのひとつだ。
同社は、フルサイズボディのハイエンドシリーズ「Reference Range」を頂点として、多くのシリーズを展開している。
ANNIはその中でも、もっともコンパクトな筐体を持つ「Qutest Range」に属しており、先に発売されたD/AコンバーターのQutestやフォノイコライザーのHueiと組み合わせる高性能な小型デスクトップシステムの鍵となるピースとして開発された。
A...