執筆陣
『DENON AVC-X6800H』繊細さと重厚さを見事に両立!13.4chプロセッシング/11chアンプ内蔵。デノンの一体型AVセンターの中核機が大幅進化
国内メーカーで目下、もっとも多くのAVセンターの製品ラインナップを有するのがデノンだ。それら製品群は、ここ数年で型番の下3桁が順次800番へと進化を遂げてきており、そのしんがりといっていいのが、この度発表されたAVC-X6800Hである。昨年発表され、本誌主催HiViグランプリにおいて〔ゴールド・アウォード〕を獲得したAVC-A1Hに次ぐポジションのトップエンド機が本機であり、2020年末にリリースされたAVC-X6700Hの正常進化版といってよい。そこには前述A1Hのエッセンスが注がれるとともに、コストパフォーマンスを重視した跡もうかがえる。今回はその量産前の個体を聴く機会を得たので、...
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『MARANTZ CINEMA 30』目標はハイファイ機の<音の分離>!細かなこだわりの積み重ねがその原動力【後編】
マランツの一体型AVセンターとして史上最高のパフォーマンスを備えた製品。それがCINEMA 30の開発ターゲットになったという。その実力は前編ページまででご紹介した通りだが、果たしてどのように本機は開発されたのだろうか。開発に携わったディーアンドエムホールディングスの白河オーディオワークス所属のメイン・エンジニア二人をHiVi視聴室にお招きし、詳細を聞いた。インタビュアーは、セパレートモデルAV10+AMP10ユーザーでもある麻倉怜士さんにお願いした。(HiVi編集部)
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『MARANTZ CINEMA 30』音源に忠実な<快感サウンド>!セパレート機開発のノウハウと新機軸を注ぎ込んだマランツ史上最高音質の一体型AVセンター登場【前編】
CINEMA 30。マランツの一体型AVセンターでは、最高峰のモデルだ。<セパレート型>AVセンターAV10+AMP10の開発で得られた地平を<一体型>で実現すべく、実にさまざまなトライがされた。その詳しくは、後編ページからのインタビューを参照してほしいが、簡単にいうと、音に関するあらゆる部分を刷新したのである。もっとも大きいのは、AV10+AMP10を開発した経験から得られた音質的なノウハウが、そのまま援用されたことだ。それも両機の設計者がCINEMA 30を担当したのだから、技術移転は極めてスムーズだ。
プリアンプで徹底したのが「分離」だ。なぜAVセンターのクォリティは、ピュアオーデ...
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YUKISEIMITSU AUDIO | HIGH END ANALOG RECORD PLAYER
独創的なスタイルと機構で注目を集め始めた由紀精密のアナログレコードプレーヤー AP-01。オーディオ的な考察だけでなく、機械工学という観点における原理原則を重視したその設計は、従来のオーディオメーカーにはみられなかったアプローチ。今回の動画では、そんなAP-01の佇まいに興味を持ち、10年間連れ添ったレコードプレーヤーをリプレイスすることになったオーディオ評論家 小原由夫氏に、自身の心情の変化を交えながら、本機の魅力を語っていただく。
動画の中盤以降では、AP-01の企画から設計、そして開発まで、プロジェクトのすべてを指揮した由紀精密 取締役社長の永松 純氏を招いて、どのような発想で独創...
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『越路吹雪:コシジ・イン・ベラミ−ナイトクラブの越路吹雪−』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る58
みずみずしく、すこぶる居心地のいい楽曲群。時とともに忘れ去られてしまった極上級の魅力作
広くは知られざる、そうでなければ時とともに忘れ去られてしまった逸品傑物の類が、世の中にはあって、どこかで眠っているものだ。そう思わずにいられない、極上級の魅力作がここに登場。覚醒した。
それは遥か遠い1967年11月のライヴ録音『コシジ・イン・ベラミ−ナイトクラブの越路吹雪−』。SACD/CDハイブリッド仕様によるSSリファレンスレコード・デビューだけれど、オリジナルはもちろんアナログ記録。初のSACD化にあたって今回使用された音源も、アナログのマスターテープである。
1967年といえば、日本は高度成...
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【ジブリパーク第2期エリアに行ってきた:その4】「ジブリの大倉庫」ではリニューアルをお見逃しなく! 「青春の丘」の細部へのこだわりは、訪れるたびに感動が蘇る
2022年11月1日のジブリパーク第1期オープン以来、常に注目を集めているのが「ジブリの大倉庫」だろう。ジブリパークのアイコンとも言える中央階段をメインに、1Fにはフォトスポットとして人気の「なりきり名場面展」やイベントなどで使われたオブジェを収納した「公開倉庫」などが、さらに2Fには潮さんが訪問した「オリヲン座」、子どもたちで賑わう「ネコバスルーム」なども揃っている。
でもそんな「ジブリの大倉庫」の展示も、ちょっとずつ変化しているのです。まずは第96回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされたことでも話題となった『君たちはどう生きるか』に関連し、新しい展示が増えている。中央階...
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【ジブリパーク第2期エリアに行ってきた:その3】「もののけの里」の巨大な乙事主やタタリ神に圧倒される。「どんどこ森」では、日本の漆喰塗りで仕上げられたトトロにも出会いたい
ジブリパークは第2期オープンを迎えて、合計5つのエリアが揃ったことになる。もう少し詳しく説明すると、ジブリパークは愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の中に、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」というエリアに分かれて点在しているわけだ。
それぞれのエリアはパーク内の離れた位置にあり、徒歩もしくは無料の園内バスを使って移動することになる。3月16日からはAPMネコバス(有料)が「もののけの里」と「どんどこ森」の間約2kmを、10分で送迎してくれるサービスもスタートするので、これを使ってみるのもいいだろう。
「もののけの里」は、『ものの...
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【ジブリパーク第2期エリアに行ってきた:その2】新オープンした「魔女の谷」は、リアルなサイズの「ハウルの動く城」や、本物のパンが並ぶ「グーチョキパン屋」に心が踊る
ジブリパークは、来る3月16日(日)に新しいエリアとなる「魔女の谷」をオープンする。それに先立ち、2月末に「魔女の谷 メディア向け内覧会」が開催された。
先にその内覧会に同行してくれた潮晴男さんによる、映像展示室「オリヲン座」のインプレッションリポートをお届けしたが、もちろんジブリパーク内のその他のエリアについてもしっかり取材をしてきたので、以下で詳しく紹介したい。
まず新たに開園した「魔女の谷」は、“魔女” が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたエリア。具体的には、『魔女の宅急便』の「グーチョキパン屋」や「オキノ邸」、『ハウルの動く城』の「ハッター帽子店」や「ハウルの城」、『アーヤ...
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【ジブリパーク第2期エリアに行ってきた:その1】潮さんが、ジブリパークの映像展示室「オリヲン座」を体験! 鮮明で、豊かな響きを備えたサウンドが、心地いい音響空間を再現していた
2022年11月に愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内に開園したジブリパークが、2024年3月16日から新エリア「魔女の谷」をオープンするにあたり、プレス向けの内覧会がおこなわれたので、取材も兼ねてお邪魔してきた。
新設されたエリアでは、『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』に登場する建物や街並みを見ることができる。これで「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」、さらに昨年11月にオープンした「もののけの里」と併せて5つのエリアが勢揃いしたわけだ。
当日は「魔女の谷」の探訪もさることながら、2022年の開園時にスケジュールの都合がつかず、視聴の叶わなかった「ジブリの大倉庫...
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イマーシブオーディオが、ライブ配信でも楽しめる。コルグ「Live Extreme」が実現する、高品質配信の未来を、開発責任者にじっくり聞く:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート108
コルグが提供している配信プラットフォーム「Live Extreme」が、がぜん注目を集めている。ライブ配信などの音質を重視した“オーディオファースト”という独自の提案に始まり、マルチチャンネルや副音声への対応、そして近年はイマーシブフォーマットの配信も実現している。今回は、Live Extremeの誕生から4年間の歩みや今後の展開について、株式会社コルグ 取締役/技術開発部 部長の大石耕史さんと、Live Extreme担当の山口創司さんにインタビューをお願いした。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いします。Live Extremeを初めて取材したの...
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109シネマズプレミアム新宿で、The Smile『Wall Of Eyes』を見た!サイレントの静寂感に引き込まれ、トム・ヨークのヴォーカルに魅了される
1月25日、109シネマズプレミアム新宿の「シアター8」でビートインクが主催するThe Smile『Wall Of Eyes』の上映会に出かけた。トム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、トム・スキナーの3人からなるこのバンドのセカンド・アルバム・リリースに伴うミュージックビデオのクリップを集めた作品の上映で、2日間の限定公開だった。
オープニングクリップは無声で、35mmフィルムで撮影したシネスコサイズの映像。B&WのNatilus801が映っているところを見ると、ロンドンのアビーロード・スタジオでの収録だと思う。オーディオファンならそんなところにも目が行ってしまいそうだ。その後、音付き...
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【麻倉怜士のCES2024レポート】今年のオーディオビジュアルをリードする、注目トレンドをまとめて紹介!
(01) International CES 2024がいよいよスタート! 今年もAI、ディスプレイパネル、有機EL、などの面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材し、報告します!
【麻倉怜士のCES2024レポート01】International CES 2024がいよいよスタート! 今年もAI、ディスプレイパネル、有機EL、などの面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材し、報告します! - Stereo Sound ONLINE
世界最大クラスのテクノロジー見本市「CES 2024」がスタート。筆者は、1998年から、コロナの2年間を除き連続参加だ。今年も例年と同じく、現場を駆け回っ...