執筆陣
エアパルス「A80」「A300Pro」は万能、小型、そして強力サウンドのスピーカー
〝デスクトップスピーカー〟と聞いて、貴方はどんなシチュエーションを思い浮べるだろうか。PCとの組合せ?パーソナルなサブシステム?メインシステムとは傾向の違う気分転換用?私の場合はそのすべてが該当する。とはいえ、サウンドクォリティや機能に妥協はしたくなく、最新フォーマットに対応したフィーチャーにも期待して、先頃私はエアパルスA80を新たに迎え入れた。
Active Speaker System
AIRPULSE
A80
オープン価格(実勢価格¥77,000前後)
●型式:デジタル入力対応アンプ内蔵スピーカーシステム
●使用ユニット:リボン型トゥイーター、115mmコーン型ウーファー
●アン...
執筆陣
【鳥居一豊の名品探訪】クリエイティブメディアのコンパクトなサウンドバー「Creative Stage V2」は、ホームシアターで大画面テレビやプロジェクターと組み合わせても、迫力のサウンドが満喫できる!
クリエイティブメディアのサウンドバー「Creative Stage V2」は、コンパクト&スリムなデザインが特徴のオーディオ製品。どこにでもスッと設置できるサイズなため、デスクトップやプライベートルームといったパーソナル用途で重宝しそうだが、その実力は高く、リビングで使っても大迫力のサウンドを実現できる注目のアイテム。インプレッションの後編となる今回は、ホームシアターシステムに組み込んで、薄型テレビやプロジェクターと組み合わせて、テレビ番組や映画ソフト、VOD、ゲームなどを迫力たっぷりに楽しんでみた。
関連記事【「Creative Stage V2」インプレッション・前編】
お手頃価格...
執筆陣
フルバランス伝送対応のデュアルモノ半導体プリ。 オーロラサウンド PREDAⅢ
オーロラサウンドを主宰する唐木志延夫氏は、楽器を創る職人のように素子と回路にこだわってデザインする人物。オール半導体プリアンプのPREDA(プレダ)は、新設計の3世代目となるPREDAⅢへと進化した。300B真空管をプッシュプルで駆動するPADA300B(2019年)が奏でる美音が、唐木氏に新型プリアンプの開発を促したに違いない。
PREDAⅢでは音量調整にアルプス製の最高級品を奢った。しかも、フルバランス伝送のために最大規模の4連構成を採用。この真鍮削り出しの大型可変抵抗器は、音質の良さとともに操作感の好ましさで世界的に定評がある。ちなみに、本誌リファレンスのエアータイトATC5は同型...
執筆陣
名盤ソフト 聴きどころ紹介22/『歌姫 -Stereo Sound Selection-/中森明菜』Stereo Sound REFERENCE RECORD
同世代ということもあり、ハイティーンの頃の私の周囲には中森明菜の歌が常に流れていた。テレビの歌番組、あるいはバラエティで彼女の歌声はよく耳にし、その歌唱力の高さに感心したものだ。かつてはLPも何枚か所持していたが、現在手元に残っているのは86年リリースの『CRIMSON』のみ(シングルバージョンとは異なる『駅』の素晴らしい歌唱が収録されているから)。そのいっぽうで、カバーアルバム『歌姫』シリーズは、バリエーションである『艶華−Enka−』も含めて5枚のCDを所持。中でも02年発表のセルフカバー集『歌姫〜ダブル・ディケイド』は、マスタリングの際にセシウムクロックを用いて高音質化を図った盤だ...
執筆陣
6筐体構成でL/R独立思想の集大成フォノEQ。フェーズメーションEA2000の圧倒的な情報密度と、精密な音像彫琢能力。
フェーズメーションは、L/R独立構成に理想を見い出しているのだろう。たとえばMC昇圧トランスのT2000、フォノアンプのEA1000、コントロールアンプのCA1000、さらにモノーラル構成のパワーアンプ群など。このEA2000フォノEQアンプはそのL/R独立思想の集大成といえる。
本機は昇圧トランス、イコライザーアンプ、そして電源部がそれぞれL/Rを完全に独立させた計6筐体のセパレート構成になっている。オーディオラック3段分をフォノアンプだけで占める大作だ。
MC昇圧トランスはT2000を土台として開発されたもので、コア材はスーパーパーマロイではなく、スーパーマロイを採用している。モリブ...
執筆陣
ティム・ロビンス×スーザン・サランドン、名優ふたりの血を引くマイルズ・ロビンスがかつて日本で語ったこととは【映画スターに恋して:第15回】
主演作『ダニエル』は耽美と狂気が混じり合ったスリラー
エキセントリックな母の影響もあって、殺伐とした家庭で育つ少年ルーク。彼の傷ついた心を支えたのは<空想上の親友>ダニエルだったが、ある危うい事件が起こったことからダニエルとの決別を決意する。しかし大学生になったルークは、あまりの孤独に耐えかねて、唯一無二の親友=ダニエルの封印を解き再会を叶えたのだが……。
孤独な少年と空想上の親友のお話は、これまでも作られてきた。だから、『ダニエル』の簡単なシノプシスを読んだときは、「ちょっぴり泣かせる友情のからんだ成長物語」だと思っていた。ところが、観てびっくり。まさに予想を大きく裏切る展開で、狂気の...
執筆陣
4K UHD BLU-RAY レビュー『透明人間』リー・ワネル監督【世界4K-Hakken伝】
THE INVISIBLE MAN with DOLBY VISION, HDR10+ and DOLBY ATMOS
A very worthy 21st Century adaptation of the novel of the same name by H. G. Wells!
With an amazing use of sound and story this film was thrilling from start to finish!
Release Dates (Theater):February 26, 2020 (Domestic)
Domestic Total ...
執筆陣
VPI Prime Signature 重量級設計に高感度アーム搭載の米国モデル。 ダイレクト盤では見事な臨場感で鬼気迫る再生
米国製アナログプレーヤーの老舗的存在
VPIインダストリーズ社は、家族経営を貫く米国製アナログプレーヤーの老舗的な存在。紹介するプライム・シグネチュアはプライムシリーズの最高峰で、インバーテッドベアリング構造のスピンドルシャフトが与えられた重厚長大指向の新製品。9kgのアルミニウム製プラッターはステンレススチール材と組み合わせて振動モードを分散している。キャビネットは厚いアルミニウム板を樹脂ラッピングした2枚のMDF材で挟む構造。剛性と内部損失をともに高めている。同社伝統といえるワンポイント支持のJMW10-3Dトーンアームは、可動部分のアームワンドが3Dプリンター技術による一体化製造。...
執筆陣
『ガメラ2 レギオン襲来』が、2月11日からドルビーシネマで上映!! 当時は見えなかった真の姿を見た!
平成ガメラ3部作の第2作で、金子修介監督や樋口真嗣特技監督らによって制作された『ガメラ2 レギオン襲来』。リアルな設定や怪獣などに対しての緻密な考証など、日本の特撮映画のなかで確固たる地位を築いた作品だ。そんな本作が、2月11日(木)から全国7館のDOLBY CINEMAで期間限定上映が行なわれる。上映に先んじて実施された『ガメラ2 レギオン襲来』“ドルビーシネマ版”試写会での模様をレポートしたい。
誰も観たことがない“ガメラ”がいま甦る
『ガメラ2 レギオン襲来』のドルビーシネマ化は、第1作と同様に撮影監督の木所寛がグレーディングを監修。音声は平成ガメラ3部作すべての音の設計・デザイン...
執筆陣
【麻倉怜士のCES2021 レポート16】“テクニクスが目指す音”が固まってきました。ブランド復活6年を経た2021年の新展開を、キーマンが語る
CESリポート恒例の麻倉怜士さんによるメーカーインタビュー、今回はブランド復活から6年が経過したテクニクスについて。この間に多くの注目モデルを送り出し、オーディオブランドとしての地位も確保したかにみえるテクニクスは、2021年にどんな展開を見据えているのか。パナソニック テクニクスブランド事業担当参与 アプライアンス社副社長 技術担当 小川理子さんと、パナソニック株式会社 アプライアンス社 テクニクス事業推進室 CTO/チーフエンジニア 井谷哲也さんにリモートでお話を聞いた。(編集部)
麻倉 テクニクスブランドが復活してから6年経ち、製品数も揃ってきました。これからさらなる発展が期待され...
執筆陣
ニュープライムの「AMG PRA」と「AMG STA」は、小型セパレートアンプとは思えないスケールの大きさが快感だ
コンパクトかつスタイリッシュなデザインと、馴染みのいい上質なサウンドで根強い人気を誇るニュープライムから、アナログ入力専用プリアンプの最高峰、AMG PRAと、ステレオ仕様のパワーアンプ、STA9の上位モデルAMG STAが登場した。
いずれも横幅237mmのコンパクトな筐体だが、前面パネルはアルミニュウム合金を切削加工して仕上げられ、独特の精緻な質感がなかなか素敵だ。
まずAMG PRAだが、アナログ2ch入力限定のシンプルなプリアンプで、入出力はXLRバランス1系統、RCA3系統を備え、信号処理はフルバランスとなる。
まず注目されるのが、入力インピーダンス1MΩを実現していること。入...
執筆陣
【麻倉怜士のCES2021 レポート15】対応コンテンツは、既に4000曲! 新たな音楽体験、ソニー「360 Reality Audio」が注目を集めている理由とは?
ソニーの「360 Reality Audio」は、オブジェクト方式の立体音響再現技術を活用した新しい音楽体験として2018年のIFAで発表された。視聴位置を取り囲む360度の全球上に複数のオブジェクトを配置し、それらを自在に動かすことができる技術で、すでにAmazon Music HDでも対応コンテンツが配信されている(Echo Studioで試聴可能)。そんな360 Reality Audioの新展開が、CES2021で発表された。今回はその詳細について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社V&S事業本部 事業開発部 統括部長 岡崎真治さん、担当部長 横山達也さん...