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『石川さゆり -Analog Edition-』33 1/3回転アナログレコード 2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る74
アナログ再生の醍醐味、音色の生々しさが存分に味わえる、濃厚で訴求力に優れた石川さゆりの歌唱力に圧倒された
艶やかな声色で表現豊かに唄いあげる、石川さゆりのアナログディスクがステレオサウンドからリリースされる。ミキサーズラボを主宰する内沼映二氏がレコーディングエンジニアとして関わった楽曲のなかから14曲を選んで構成したという、2枚組のオーディオファイル向け重量盤である。先行してSACD/CDのハイブリッド盤(SSMS-071)がリリースされているけれども、そこから2曲を割愛して4曲を新たに加えた内容になっている。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 33 1/...
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【管球王国 試聴リポート】ウエスギ『U・BROS333OTL Limited Edition』を聴く。血の通った生命感に溢れ、説得力に満ちた美音。弱音部分でも音に力強さが宿っている。色彩が鮮やかでワイドレンジぶりも圧倒的だ
上杉研究所が、オーディオ評論家としても知られた上杉佳郎氏から、ビクター出身の藤原伸夫氏に引き継がれたのは2011年のこと。藤原氏は生粋のオーディオファイルであり、上杉研究所を主宰してからは真空管アンプの可能性を一途に追求している。Bluetooth通信でアナログ的な操作感を実現したリモコンに始まり、プッシュプル動作で出力トランスでの波形合成が必要ないサークロトロン回路の導入や直熱3極管300Bのノイズレス交流点火、最近ではDSオーディオ製の光カートリッジ専用フォノイコライザーアンプなど、話題に事欠かない快進撃を続けている。その藤原氏は、遂に真空管OTLアンプを手掛けてしまった。既に姉妹誌...
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直熱三極管WE300Bを双三極管6SN7でドライブする本格的な真空管プリメインアンプ、フェーズメーション「SA1500」を徹底吟味する。反応の鋭い鮮明な音で、声色の生々しさが印象的だ
ここで紹介するのは、直熱三極管300Bの特質を最大限に活かした本格的な真空管アンプ。昨年5月に独ミュンヘンで開催されたハイエンドショウ(HIGHEND2024)で初披露された、フェーズメーションの「SA1500」インテグレーテッドアンプである。音質に定評のあるプスヴァン(PSVANE)ブランドの直熱三極管WE300Bを双三極管6SN7でドライブする、完全無帰還回路が特徴の注目製品だ。フェーズメーションSA1500は、2024年の「ステレオサウンド・グランプリ」を受賞している。
真空管式ステレオ・インテグレーテッド・アンプ
フェーズメーション SA1500 ¥1,870,000(税込)
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“オーディオクエスト製品に込められた、高品質ケーブルへの思い” 導線の素材から独自の構造まで、製品へのこだわりと今後の展開をCEOのウィリアム・ロウ氏に聞く
オーディオクエストは、オーディオ用ケーブルの分野で世界的にも成功している企業の代表格だ。アメリカ合衆国カリフォルニア州アーヴァインにヘッドクオーターを置くオーディオクエストは、創設者で現在もCEOとチーフデザイナーを務めるウィリアム・ロウ氏が1980年に興している。
ハイエンドオーディオ向けに超高級オーディオケーブルを発売しているケーブルメーカーはいくつもあるけれども、オーディオクエストはエントリーレベルから超高級ハイエンドまで各種の製品を網羅しているという点で、その立ち位置が大きく異なる。ケーブルのデザインコンセプトは一貫しており、金属導体やケーブルの構造、そして特許技術であるDBS(...
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スフォルツァート『DSP-Columba』【ベストバイコンポーネント 注目の製品 選ばれるその理由】
6月4日発売『ステレオサウンド No.231』の特集は、毎年冬号恒例「ベストバイコンポーネント」で上位に選出された製品の魅力を探る「ベストセラーモデル 選ばれる理由」です。ステレオサウンドオンラインでは、本特集の内容を順次公開してまいります。今回は、スフォルツァートのデジタルファイルプレーヤー 『DSP-Columba』の人気の理由を探求します。(ステレオサウンド編集部)
スフォルツァート DSP-Columba ¥1,500,000(税抜)
トランスポート部
● 対応ファイル形式:DFF、DSF、AIFF、ALAC、FLAC、WAV他
● 対応サンプリング周波数:PCM・~768kHz...
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【インタビュー】邦楽ユニット「WASABI」、最新作『BEAMING』の舞台裏を語る
「WASABI」は「吉田兄弟」の吉田良一郎が中心となり、4人の和楽器奏者たちで結成された邦楽ユニット。1月24日には、ソニー・ミュージックレーベルズ移籍後第一弾となるアルバム『BEAMING』が発売される。最新作『BEAMING』がどのようにして作られていったのか、彼らの音楽制作のこだわりについてうかがった。(ステレオサウンド編集部)
※本記事は『ステレオサウンド No.229 2024年WINTER』(発売中)から転載しています。
WASABIが拓く、新たな邦楽の地平
伝統的な和楽器の邦楽ユニットであるWASABI。ニューアルバム『BEAMING』が、今年1月24日に初回限定盤CD+D...
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オルトフォンの「EQA2000」は、フォノイコライザーアンプの最上位モデル。2種の異なる昇圧トランスを搭載し、音の個性を容易に選択できる
Phono Equalizer Amp
オルトフォン
EQA 2000
¥540,000 (税別)
●入力端子:MC2系統(XLRバランス)、MC昇圧トランス入力1系統(XLRバランス※MM・RCAアンバランス入力と切替え)、MM1系統(RCAアンバランス)●入力インピーダンス:5Ω〜50Ω(MC1a)/〜10Ω(MC1b)/2Ω〜60Ω(MC2)、47kΩ(MM)●入力感度:220μV/150Ω(MC1a)、100μV/25Ω(MC1b)、140μV/200Ω(MC2)、2.8mV/47kΩ(MM)●出力端子:2系統(RCAアンバランス、XLRバランス)●寸法/重量:W425×H75....
執筆陣
ヴァルテレの「SABRE MM」は、MM型フォノカートリッジ。 解像感に優れ、音楽ジャンルを選ばない万能型
Cartridge
ヴァルテレ
SABRE MM
¥180,000(税別)
●発電方式:MM型●出力電圧:4mV●負荷インピーダンス:47kΩ●負荷容量:100pF〜220pF●適正針圧:1.9g〜2.1g(標準2g)●自重:10.3g●備考:ステンレス製カートリッジ取付けねじ(CARTRIDGE SCREW SS、¥14,000、税別)付属●交換針価格:¥60,000(税別)●問合せ先:(株)タクトシュトック TEL.03(5848)2239
英国ロクサンの高性能ターンテーブルシステムを開発したことで知られるトラジ・モグハダム氏は、現在ヴァルテレ社を主宰してアナログオーディオの理想を一...
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サエクの「AC3003」は、3芯の切り売り電源ケーブル。解像感がアップして音の精彩さが際立つ
Power Cable
サエク
AC3003
¥4,900/1m当たり (税別)
●型式:電源ケーブル●外径:φ8.8mm●許容電流:15A●備考:切り売り仕様●問合せ先:サエクコマース(株)TEL.03(3588)8481
サエクコマースから、切り売りで発売するPCトリプルC銅線の電源ケーブルが登場した。このAC3003は定評を得ている同社AC3000を発展させたもので、2芯(AC3000)にグラウンド専用線を加えた3芯構造としたことが特徴。それぞれの芯線は37本で2スケア(φ0.26mm)あり、AC3000と同等。外径はφ8.8mmと細身で綿糸が入っているため、柔らかく使いやすい。価...