執筆陣
『石川さゆり -Analog Edition-』33 1/3回転アナログレコード 2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る74
アナログ再生の醍醐味、音色の生々しさが存分に味わえる、濃厚で訴求力に優れた石川さゆりの歌唱力に圧倒された
艶やかな声色で表現豊かに唄いあげる、石川さゆりのアナログディスクがステレオサウンドからリリースされる。ミキサーズラボを主宰する内沼映二氏がレコーディングエンジニアとして関わった楽曲のなかから14曲を選んで構成したという、2枚組のオーディオファイル向け重量盤である。先行してSACD/CDのハイブリッド盤(SSMS-071)がリリースされているけれども、そこから2曲を割愛して4曲を新たに加えた内容になっている。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 33 1/...
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『ASKA SCENE II −Remix ver. −』33 1/3回転アナログレコード2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る73
様々な感情を詩と曲で表し、歳を重ねた人々の心に染みるASKA全盛期を代表する完成度の高いソロアルバム
『SCENE II』は1991年に発売され、100万枚を超える大ヒットを記録したASKAの2枚目のソロアルバムで、2018年には『SCENE II Remix ver.』としてUHQ-CDで発売された。これは、ASKA自らがリミックスに参加してマスターを完成させたという。古さを感じさせない現代のサウンドに甦っている。
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LP 2枚組 33 1/3回転『ASKA SCENE II −Remix ver. −』
LP(ステレオサウンド...
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『ドント・スモーク・イン・ベッド/ホリー・コール』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る70
オーディオ機器評価のリファレンス音源。SACDらしい繊細な音でホリー・コールの名唱を再現
ジャズヴォーカルの金字塔、ホリー・コールの『Don't Smoke In Bed』は、私の仕事にはなくてはならないリファレンス音源だ。第1曲『I Can See Clearly Now』の冒頭を30秒ほど再生すれば、そのオーディオ機器の実力が立ちどころに白日の元に露わになるという恐ろしい音源なのだ。これまで数多くのリマスター版が世界のレーベルから発売されているが、このステレオサウンド版はどんなサウンドを聴かせてくれるのか。
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SACD/CDハ...
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『愛人/テレサ・テン』33 1/3回転アナログレコード&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る69
S/N感抜群のLP、音像輪郭の生々しいSACDとCD。素直で丁寧な世界観に彩られた時代を飾った名アルバムを満喫
『愛人』のオリジナル発売はCDの加速度的な立ち上がりに沸いていた1985年。しかし発売当時のメディアはLPとカセットテープのみで、CDは生産されていない。当時のテレサ・テンの人気からすれば意外に思う。とは言うものの、僕はテレサ・テンのLPやCDは一枚も買っていない……。
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LP 33 1/3回転&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー『愛人/テレサ・テン』
(ユニバーサル ミュージック/ステレオサウンド)
LP SSAR...
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『哀歌-aiuta-/八代亜紀』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る68
ジャズとボサノバで鍛え上げた独特のグルーブ感。非演歌・八代亜紀のジャジーな魅力に溢れた1枚
「なみだ恋」、「雨の慕情」、「舟唄」と、日本の歌謡史に残るようなビックヒット曲が多いだけに、八代亜紀と言うと、どうしても大御所、演歌歌手のイメージがつきまとうが、彼女独特のビブラート、グルーブ感は意外なほどジャジーだ。
八代亜紀の歌手としての生い立ちを遡っていくと、なるほど、と合点がいく。15歳から地元のキャバレー、クラブで歌い始めているが、そのほとんどがジャズとボサノバ。その後、東京・銀座のクラブに活躍の場を変えるが、得意の楽曲は変わっていない。
Stereo Sound REFERENCE R...