家庭用プロジェクターの市場をリードするエプソンが満を持して送り出してきたdreamio(ドリーミオ)シリーズの事実上の最高峰モデルEH-LS12000。投写レンズを本体中央に配置したシンメトリーなデザインは実にスマートで、本体サイズも2700ルーメンの高輝度4Kレーザーとは思えないほど、コンパクトだ。

外観は昨年登場した弟モデルEH-LS11000と本体色は異なるものの、瓜二つであり基本設計も同等と思われる。ただプロジェクターの表現力に大きな影響を及ぼすに光出力についてはEH-LS12000の方が10%弱高い。

EH-LS1100よりも高出力のレーザー光源を組み込みながら、本体サイズは変わらない。こうなると冷却用ファンによる騒音レベルが気になるところだが、仕様表を見ると、22dB(最小時)と30dB(最大時)とまったく一緒だ。EH-LS12000の実際の動作音を確認してみたが、これが思いのほか静か。感覚としては20dB前後の騒音レベルで、風切りノイズが耳障りにならない。

 

画像1: 【PR】エプソンEH-LS12000 厳密視聴。豊かな表現力とデザイン、優れた設置性が備わった4Kレーザープロジェクターの実力を体験

4K Laser Projector
EPSON
EH-LS12000
オープン価格

●型式:4Kレーザープロジェクター
●方式:3LCD
●光源:レーザーダイオード
●投写パネル:0.74型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル(16:9)
●パネル解像度:水平1,920×垂直1,080画素×3
●表示解像度:水平3,840×垂直2,160画素
●光出力:2,700ルーメン(最大)
●コントラスト比:2,500,000:1(ダイナミック値)
●投写レンズ:2.1倍電動ズーム・フォーカスレンズ F:2.0〜3.0、f=22.5〜46.7mm
●接続端子:HDMI×2(1系統eARC/ARC対応)、トリガー、RS-232Cほか
●騒音レベル:22dB(最小)
●消費電力:311W(レーザーライト100%時)、0.4W(スタンバイ時)
●寸法/質量:W520×H169×D447mm/約12.7kg

キャンペーンのお知らせ

ただいま、4Kレーザープロジェクター”EH-LS12000”を購入された方を対象に「ホームプロジェクター買取増額キャンペーン」を実施中。EH-LS12000がお得に導入できるチャンスとなっている。詳細は以下のリンクから。

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明るくしかも静粛性にも優れたレーザー光源を採用。4K表示を実現する「2軸シフトテクノロジー」にも注目

エプソンの技術者によると「人間の聴覚特性を配慮した冷却設計の賜物」ということだが、家庭で使うプロジェクターとしてはこの静寂性は魅力的。またスタンバイ時から電源オン時での出画までの時間、および電源オフ時での冷却ファンが停止するまでの時間が比較的短いのも見逃せない特徴だ。地味なことかもしれないが、実際使ってみると、この“時短”性能は使い勝手に直結する事柄であり、とてもありがたい。

実はこの静かさは、レーザー光源回りの独自設計によるところも大きい。ブルー(B)レーザー光源は2系統から構成され、そのうち1系統はフォスファー(蛍光体)にあたりレッド(R)とグリーン(G)の色成分を励起してイエロー(Y)に合成、そこにもう1系統のブルーレーザーを加えてW(白)を作る。そこからダイクロイックミラーでR/G/Bに分光して、3枚の透過型液晶(LCD)パネルへと送り、映像信号に変調。さらにプリズムという光学部品でR/G/Bを合成したうえで、フルカラー表示を実現する。

この方式は、レーザー光源を使った家庭用3チップ式プロジェクターでは比較的ポピュラーな仕組みではあるが、三原色を得るためのフォスファーに一般的な有機材ではなく、無機材を採用しているのがポイント。経年劣化に強く、有機素材のように回転する必要がない。当然、その駆動ノイズが発生せず、静音性に有利に働くというわけだ。

 

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本体内部でのレーザー光源の仕組み。レーザー光源を用いて、RGBをそれぞれLCDパネルで変調し、プリズムと呼ばれるレンズにつながる部品で混色して投写する流れだ

 

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本体内部をレンズ後方から撮影した。茶色のフラットケーブルの先に0.74インチサイズのLCD(透過型液晶)パネルが組み込まれている

 

 

そして設置時の自由度の高さはdreamioシリーズならでは。投写レンズは光学2.1倍ズームとし、上下96%、左右47%のシフト機能を備え(※)、ピント合わせも含めて、すべて電動制御となる。天吊り設置した場合でも、スクリーン前で手軽に精緻な調整が可能。最大10パターンまで登録できるレンズポジションメモリー機構も搭載済だ。

※上下左右ともに最大値にレンズシフトすることはできません

表示システムは、フルHD仕様の透過型高温ポリシリコンTFT液晶パネル(0.74型)を3枚用いた3LCD方式で、そこに4K表示を可能にする「2軸シフトテクノロジー」を組み込んでいる。

これは1ピクセルを上下左右4方向にずらして出力し、スクリーン上で4K解像度の映像情報量をフルHDパネルで描き出すというもの。60p入力時で240分の1秒毎に画素を書き込むという高速処理が求められる。これは従来の「4Kエンハンスメントテクノロジー」の2倍に達するが、独自開発のボイスコイルモーターと駆動技術の合わせ技で、安定した4K表示を実現しているという。

 

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「2軸シフトテクノロジー」を用いて、上下左右に映像を高速でずらし、スクリーン上で4K解像度を獲得する

 

 

ダイナミックレンジ、特にピーク輝度が一様でない4K&HDR収録の映像作品に対して、エプソンでは従来から作品ごとに的確なダイナミックレンジが設定できるHDR映像の調整機能を装備している。

プロジェクターで問題になりやすい明るさの不足、不自然な黒つぶれ、白飛びが回避できる調整機能として重用されて、4K&HDRコンテンツ再生時の安定性を高めている。

本機能は「ダイナミックレンジ」は、100nit(最低値)から10,000nit(最高値)まで16段階の設定が可能。デフォルトは中点となる『8』の設定。HDR10では500nit近辺をターゲットにしているようだ。今回から新たに対応した「HDR10+」映像の再生時は、「ダイナミックレンジ」設定は強制的に250nitの設定となるようだ。

 

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高精度なレンズ設計は、プロジェクターの肝となる部分だ。EH-LS12000では7群16枚構成レンズを、エプソンの光学技術により、明るくしかも色収差の少ない映像を実現した

 

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レンズシフト機能によりスクリーン位置と本体位置のギャップを光学的に吸収する仕組みがエプソン製プロジェクターの魅力のひとつ。本機でも非常に画面移動範囲が広く、設置性に非常に優れている。なお電気的に画面を移動する機能では、光学的なレンズシフト機能に比較して画質的なダメージが大きいので、あまりおすすめできない

 

 

空間に引き込まれてしまいそうな感覚こそ、4K&HDR大画面映像の醍醐味だ!

では早速、EH-LS12000のパフォーマンスを検証していくことにしよう。東洋一の白い砂浜と称される与那覇前浜ビーチや、自然のアーチで有名な砂山ビーチなど、沖縄県・宮古島の観光の名所を4K/60p&HDRで収めたビコムのUHDブルーレイ『宮古島 ~癒しのビーチ~』を見ていこう。再生機はパナソニックDMR-ZR1、スクリーンはキクチDressty 4K/G2の120インチ16:9でゲインは1.25。

「映像モード」は各種補正がオフになるモニター的な『ナチュラル』モードを選び、「ダイナミックレンジ」設定は500nit近辺をターゲットにしたデフォルト設定値『8』としている。

岬の突端に白い灯台がそびえる東平安名﨑を収めたチャプター4を再生。真っ先にエメラルドグリーンの海が目に飛び込んでくるが、その雄大なこと。海の色は深さと光のあたり具合で、複雑な色合い、グラデーションが伴い、押し寄せる白波は細かな泡の粒の様子まで手にとるように分かる。

岬の突端にそびえる灯台は、抜けるような青空をバックにその白さが際立ち、しかも壁表面の凹凸が鮮明に描き出される。そのまま大海原がワイドで映し出されるが、白く細かな波が岩場に押し寄せ、消えていく様子を見ていると、その空間に引き込まれてしまいそうな感覚となるほど。まさに4K&HDR大画面鑑賞の醍醐味といっていいだろう。

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4K/60p入力対応のHDMI端子を2系統装備。HDMI2端子は、HDMIの機器連動規格(CEC)対応しているので、同機能に対応したAV機器との連携して、プロジェクターのリモコンで接続機器の操作も可能だ

 

動画で確認するEH-LS12000の設定メニュー

画像: Epson EH-LS12000メニュー画面 www.youtube.com

Epson EH-LS12000メニュー画面

www.youtube.com

 

UHDブルーレイのHDR映画再生では明快な質感描写と微妙なフェイストーン表現が魅力だ

続いてUHDブルーレイの映画『ジョーカー』を再生。HDR10での再生となるが、「映像モード」は映画鑑賞用『シネマ』を選択し、「ダイナミックレンジ」調整『8』を含め、すべてデフォルト状態で再生している。

冒頭、薄暗い楽屋の鏡の前、ピエロに扮するため、化粧中のアーサーが映し出されるが、床から足元、椅子のシルエットと、ローライト(暗部)の情報が粘り強く描き出され、窓の外に拡がる明るい景色も確認できる。

場面は大勢の人とクルマが行き交うゴッサムシティに移り変わる。黄色い広告看板を持って踊るアーサーの白塗りの肌と赤鼻、グリーンの髪の毛、黄色いベストと、実にカラフルだ。悪ガキに襲われて、殴る蹴るの暴力を受け、路地裏に倒れ込むアーサー。この時、手前からローアングルでその悲惨な様子が映し出されるが、カメラのピント位置をしっかりと感じさせ、それが自然な奥行感、立体感につながっている。

続いてチャプター8。アーサーがチャリティが開催されている劇場のトイレで、因縁のトーマス・ウェインに会うシーン。間接照明の柔らかな光が、壁の大理石やタイルに反射し、ゴージャスな空間として描き出す。そして高級な生地を奢ったトーマス・ウェインの上等なタキシードと、アーサーのしわくちゃの安物パーカーと、質感描写は実に明快。2人の表情、フェイストーンの違いも把握しやすい。

明るいシーンだけでなく、チャプター9のアーサーが、恋人と妄想するソフィーの部屋に入り込む暗めのシーンでも、一定のコントラスト感が確保され、特に不満は感じさせない。シーンの明るさに応じて、レーザー出力を瞬時に、ダイナミックに制御してコントラスト感を稼いでいるが、その処理が絶妙。不自然な浮き沈みも気にならなかった。

最後に「映像モード」を『ナチュラル』に切り換えて、その画質の変化に注目してみたが、色のみせ方、深いグラデーション、コントラスト感と、なかなか見応えがある。

『シネマ』モードに比べると、全体的にプレーンな印象にはなるが、目が慣れるにつれて、力みのない滑らかなグラデーションや、微妙な色調の違いを丁寧に再現する色遣いが心地よく感じられる。特に『ジョーカー』のように、フィルムトーンを大切にして、そのまま収録された作品では、演出を抑えた『ナチュラル』モードでの鑑賞がおすすめだ。

洗練されたデザイン、優れた設置性/操作性、そして4Kレーザーならではの豊かな表現力と、3拍子揃った貴重なプロジェクターだ。期間限定で開催されるお得な買い取りキャンペーンの対象モデルというビッグチャンスの到来。この機会にぜひ、その実力を自分の目で確認していただきたい。

 

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暗部での使い勝手に優れた自照式リモコンを付属。本体右最上段のランプボタンで、操作ボタンが自照する。ボタンの配置だけでなく、形状なども使いやすさに配慮された設計だ

 

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