エプソンの新型プロジェクターEH-QL3000は家庭用として、驚異的な高輝度を実現したモデルです。6000ルーメンというその明るさは、現行の家庭用モデルとして最高。ホームシアター用のプロジェクター開発は、これまではいかに黒を沈めるかに腐心してきましたが、本機の場合、エプソンお得意の透過型液晶LCDパネルを用いたモデルですので、黒の締まりにも限界があります。それならば、得意の明るさを高め、白側を伸ばすという作戦に出たのです。

EH-QL3000は、もともと業務用機を家庭用機に転用したもの。業務用機はコントラストより、高輝度が重視されます。そこで、その高輝度を活かし、新たに家庭用プロジェクターとしての絵づくりに挑戦したのですね。家庭で100インチ程度のスクリーンであれば、コントラスト再現がよりダイナミックになり、また300インチぐらいの超大型スクリーンに投写する、ミニシアター的な使い方も可能です。

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4K Laser Projector
EPSON
EH-QL3000
オープン価格

●型式:4Kレーザープロジェクター
●方式:3LCD
●光源:レーザーダイオード
●投写パネル:1.04型ワイドポリシリコンTFT液晶パネル(16:9)
●パネル解像度:水平1,920×垂直1,080画素×3
●表示解像度:水平3,840×垂直2,160画素
●光出力:6,000ルーメン(最大)
●コントラスト比:2,500,000:1以上(ダイナミック値)
●投写レンズ:オプション
●接続端子:HDMI×2、RS-232Cほか
●騒音レベル:28dB(最小)
●消費電力:453W(レーザーライト100%時)、0.5W(スタンバイ時)
●寸法/質量:W568×H181×D568mm/約21.1kg
●カラリング:ブラック(EH-QL3000B)、ホワイト(EH-QL3000W)
●オプション:本体用ゴールド天板(ELPVB05、オープンプライス)ほか

 

キャンペーンのお知らせ

ただいま、エプソンの4Kレーザープロジェクター”EH-LS12000”を購入された方を対象に「ホームプロジェクター買取増額キャンペーン」を実施中。EH-LS12000がお得に導入できるチャンスとなっている。詳細は以下のリンクから。

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このあとのインプレッションでも述べますが、業務用機からのトランスファーという点では、レンズの性能が非常に高いことも大きな特徴です。レンズは別売りというスタイルで、投写距離などの設置環境に応じた最適レンズを選び取り付けるという発想なのは斬新でいいですね。さて、そこまで明るい映像投写性能を備えたEH-QL3000の映像をHiVi視聴室常設の120インチのスクリーン、キクチDressty 4K/G2で観るとどうなるでしょうか。

 

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本機はレンズ別売りというスタイルの製品。家庭用プロジェクターとしては異例だが、使用環境に合わせて最適かつ高性能なレンズがチョイスできるというメリットと捉えたほうがよいだろう

 

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約4.3mの位置から120インチ(16:9)画角のスクリーン投写に最適なレンズとして、今回は中焦点タイプELPLM11を用いた。本レンズはオープン価格だが、25万円前後で入手できるようだ

 

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レンズ取り付けは非常に簡単。本体天板を外すと固定レバーが現れるので、それを「Release」に位置にした状態で、ガイドに沿ってレンズを取り付けて、固定レバーを「Lock」にすればOK。レンズ交換式カメラで、レンズを交換したことがあれば誰でも作業が可能だろう

 

 

高輝度とは単に明るいだけではない! UHDブルーレイ『マイ・フェア・レディ』を観る

驚いた……というのが、正直なファースト・インプレッションです。『シネマ』モードにして、輝度を適度にセッティングした状態では、決して過度に明るくはないが、ピークは適切に伸びています。過度に明るくなったイメージがなく、意外にしゃっきとしています。この映像を観ると、輝度の高さとは何かと考えさせられます。

高輝度ということは、つまり光のリソースが多いということです。それは明るさのパワーであり、同時にRGBのパワーでもあります。換言すると、光の濃淡のグラデーションと、色の彩度感、色相感に関する資源が多いのです。つまり光と色の表現が、非常に多彩なのです

まずUHDブルーレイの映画『マイ・フェア・レディ』のオードリー・ヘプバーンの美しい描写に刮目しました。チャプター23の、ヘップバーン演じる花売りの娘イライザが社交界にデビューするアスコット競馬場シーン。イライザがフェイクながら、リアルな貴族性を見せつける場面です。このシーンは、制作者はいかにイライザを引き立てるか、目立たせるかを徹底的に色で演出しています。競馬見学に来た多数の貴族のカップルは男性の衣装はグレイのタキシード、女性はすべて白っぽいクリーム色です。

ところが、イライザが着た衣装だけが、まばゆい純白なのです。しかも複雑な刺繍で全身を覆ったゴージャスなボディコンシャスなドレス。この白の輝き、高貴さはまさに貴族中の貴族というイメージですね。喋ると、まるで労働者の言葉遣いなのでルックスと違ってずっこける、というシーンなのですが、それにしても、なんてブリリアントな白の表現なのでしょうか。

EH-QL3000は、汚れた貧しい花売り娘がフェア・レディに変身した頂点の輝きを余すところなく表現していました。この白あってのヘプバーンの神々しさ、そしてスター性であると、スクリーン映像を観ながら納得したものです。まさに “一番の美しい白” はヘプバーンのためにとっておいたことが EH−QL3000での映像描写で明確に分かりました。

微妙なグラデーションを保ちつつ質感を兼ね備えた「純白」。精細はフォーカス感も魅力だ

UHDブルーレイで観た映画『グランツーリスモ』は、PlayStationのゲーマーがレーサーに成り上がる話です。ここでは「白」が重要なキーカラーです。アーチー・マデクウィ演じるゲーマーのヤン・マーデンボロー(実在の人物です)が駆る、日産NISMOのGT-Rは白、レーシングスーツも白、コーチのコスチュームも白。GT-Rを邪魔する側の敵のランボルギーニ・ウラカンGT3は金色。白は主役にクリーンなイメージを与え、「正義のGT-R、邪悪なランボルギーニ」という二元論を鑑賞者に抱かせます。

そのためにはスクリーン上の白は徹底的に清涼でなければなりません。EH-QL3000が描く白はまさに抜けるような「純白」。光エネルギーが横溢しています。

それも飛ばすような過剰な白ではなく、ちゃんと微妙なグラデーションを保ちつつ質感もある。本プロジェクターの白再現は、映画『グランツーリスモ』の主役GT-Rに底知れぬパワーを与えているのです。

もうひとつ、本プロジェクターの魅力はフォーカス感の高さが挙げられます。もの凄く精細なフォーカスなのです。

NHK BSプレミアム4Kで放送された『天に選ばれし名水の地 山梨』という8K収録の高画質4K番組をHLG方式で再生しました。ここでの河口湖の氷の描写は実に秀逸でした。氷はひとつひとつでまったく表情が違う。表面反射、透明度、形のバラエティ、立体感……という冷たい質感が、非常に繊細なディテイルまで、実に丁寧に再現されていました。遠景の陸地に積もった雪の白の反射光の粒子感、手前の水面の反射光の煌めき……など極めてヌケがクリアーで、鮮明です。

 

映像用接続端子はHDMI2系統を備えている。業務用機器が本機のベースになっているためか、制御用端子が数多く備わっている

 

動画で確認するEH-QL3000の設定メニュー

画像: Epson EH-QL3000メニュー画面 www.youtube.com

Epson EH-QL3000メニュー画面

www.youtube.com

 

高輝度と高性能レンズの組合せこそ、新時代の大画面映像実現の原動力だ

お馴染みのビコム製UHDブルーレイ『宮古島〜癒やしのビーチ〜』では、この8K撮影コンテンツの情報量が、スクリーン映像から伝わってきます。チャプター4の東平安名崎灯台を遠くに望む情景では、まるで、その場で肉眼で見ているように、遠景まできちんとしたフォーカスを保っていました。岩群が刻明に描写され、ディテイルが豊富ですが、それはエンハンス(強調)処理によって形成されたものではなく、ナチュラルさを徹底させた細部再現なのです。色の種類も多い。左側の海の碧さ、右側の海の緑感という色の描き分けが鮮やか。深くて同時に透明な描写です。

チャプター5の長間浜シーン。海岸に波が押し寄せ、白波となって砕け散る。寄せ波と引き波が交差し、水しぶきが生まれます。その透明な輝きが、精密にしかも輝かしく描写されていました。珊瑚のかけらでできた砂の一粒一粒に微細な色が宿り、微細な立体感が与えられています。

この圧倒的なフォーカスは、やはり業務用レンズの優秀さから依るところが大きいと判断しました。非常に解像感が高く、周辺まで気配りが行き届いています。

だから、光学的に単に明るいだけではなく、高輝度ゆえのコントラスト情報の豊かさ、グラテーション情報の滑らかさ、そして色情報の豊潤が、ハイクォリティなレンズにて隅々まで丁寧に、クリーンに表出されています。光学系、高輝度、秀逸レンズという画質インフラの豊かさが、大いに効いています。

6,000ルーメンというと、過度に明るいのではないかというイメージがありますが、実際に観てみると、輝度はまさに画質のリソースであり、コントラストだけでなく、階調再現、色再現、精細感……などのすべての画質要素を格段に向上させる源であると、痛感しました。

 

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ベースが業務用プロジェクターということを活かした超短焦点ゼロオフセットレンズ(ELPLX02S、ELPLX02WS。オープン価格)が用意され、投写距離が確保できないケースでも明るい大画面が実現できる

 

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超短焦点ゼロオフセットレンズ「ELPLX02S」を使ったときのカバーも用意されている。写真はホワイトとゴールドのツートーンタイプでレンズカバーと本体カバーのセットとなる(ELPVB04C。オープン価格) 

 

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視聴はHiVi視聴室で実施した。スクリーンはキクチDressty 4K/G2の120インチ/16:9、ゲイン1.25を用いている。送り出し機器はパナソニックの4KレコーダーDMR-ZR1を使った

 

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