執筆陣
『THE PEANUTS~Monaural Edition(1959~1961)』33 1/3回転アナログレコード/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る78
「鮮明なアナログ」、「凝縮感」、「一体感」の3つで読み解く、伝説のデュオ・ザ・ピーナッツの完璧なデュアルハーモニー
双子姉妹のポップ・デュオ、ザ・ピーナッツのモノーラル録音アルバムだ。本アナログディスクにはキーワードが3つある。
①「鮮明なアナログ」。「鮮明」といっても、現代的なスマートで高解像度、透明度が高い……という最新デジタル的なそれではなく、アナログらしいヒューマンなフレーバーを色濃く持ちながら、衝撃的に鮮やかなのである。アナログならではの触感、可触的な高解像感だ。
②「凝縮感」。単にモノーラルだから、ファントムセンターにまとまるというシンプルな話ではなく、本ディスクではザ・ピー...
執筆陣
【動画】音のいい音楽ソフトに栄冠を! 第30回 日本プロ音楽録音賞2024授賞式が盛大に開催
この動画では、2024年12月6日(金)『音の日2024』イベントの一つとして開催された「第30回 日本プロ音楽録音賞2024」授賞式の模様(完全版)をお届けいたします。
■一般社団法人日本音楽スタジオ協会のWEBサイト
●タイムスタンプ
00:00:00 - スタート
00:00:36 - 主催者代表挨拶
00:03:20 - 来賓挨拶
00:04:37 - SARTRAS紹介
00:05:11 - 特別功労者紹介
00:06:11 - 特別功労賞表彰
00:07:57 - ベストエンジニア賞
00:09:06 - Best Maaster Sound部門 クラシック、ジャズ、フュ...
執筆陣
『石川さゆり -Analog Edition-』33 1/3回転アナログレコード 2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る74
アナログ再生の醍醐味、音色の生々しさが存分に味わえる、濃厚で訴求力に優れた石川さゆりの歌唱力に圧倒された
艶やかな声色で表現豊かに唄いあげる、石川さゆりのアナログディスクがステレオサウンドからリリースされる。ミキサーズラボを主宰する内沼映二氏がレコーディングエンジニアとして関わった楽曲のなかから14曲を選んで構成したという、2枚組のオーディオファイル向け重量盤である。先行してSACD/CDのハイブリッド盤(SSMS-071)がリリースされているけれども、そこから2曲を割愛して4曲を新たに加えた内容になっている。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 33 1/...
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『ASKA SCENE II −Remix ver. −』33 1/3回転アナログレコード2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る73
様々な感情を詩と曲で表し、歳を重ねた人々の心に染みるASKA全盛期を代表する完成度の高いソロアルバム
『SCENE II』は1991年に発売され、100万枚を超える大ヒットを記録したASKAの2枚目のソロアルバムで、2018年には『SCENE II Remix ver.』としてUHQ-CDで発売された。これは、ASKA自らがリミックスに参加してマスターを完成させたという。古さを感じさせない現代のサウンドに甦っている。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 2枚組 33 1/3回転『ASKA SCENE II −Remix ver. −』
LP(ステレオサウンド...
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『ドント・スモーク・イン・ベッド/ホリー・コール』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る70
オーディオ機器評価のリファレンス音源。SACDらしい繊細な音でホリー・コールの名唱を再現
ジャズヴォーカルの金字塔、ホリー・コールの『Don't Smoke In Bed』は、私の仕事にはなくてはならないリファレンス音源だ。第1曲『I Can See Clearly Now』の冒頭を30秒ほど再生すれば、そのオーディオ機器の実力が立ちどころに白日の元に露わになるという恐ろしい音源なのだ。これまで数多くのリマスター版が世界のレーベルから発売されているが、このステレオサウンド版はどんなサウンドを聴かせてくれるのか。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
SACD/CDハ...
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『愛人/テレサ・テン』33 1/3回転アナログレコード&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る69
S/N感抜群のLP、音像輪郭の生々しいSACDとCD。素直で丁寧な世界観に彩られた時代を飾った名アルバムを満喫
『愛人』のオリジナル発売はCDの加速度的な立ち上がりに沸いていた1985年。しかし発売当時のメディアはLPとカセットテープのみで、CDは生産されていない。当時のテレサ・テンの人気からすれば意外に思う。とは言うものの、僕はテレサ・テンのLPやCDは一枚も買っていない……。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 33 1/3回転&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー『愛人/テレサ・テン』
(ユニバーサル ミュージック/ステレオサウンド)
LP SSAR...
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『哀歌-aiuta-/八代亜紀』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る68
ジャズとボサノバで鍛え上げた独特のグルーブ感。非演歌・八代亜紀のジャジーな魅力に溢れた1枚
「なみだ恋」、「雨の慕情」、「舟唄」と、日本の歌謡史に残るようなビックヒット曲が多いだけに、八代亜紀と言うと、どうしても大御所、演歌歌手のイメージがつきまとうが、彼女独特のビブラート、グルーブ感は意外なほどジャジーだ。
八代亜紀の歌手としての生い立ちを遡っていくと、なるほど、と合点がいく。15歳から地元のキャバレー、クラブで歌い始めているが、そのほとんどがジャズとボサノバ。その後、東京・銀座のクラブに活躍の場を変えるが、得意の楽曲は変わっていない。
Stereo Sound REFERENCE R...
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『BIG BAND SUPREME ~華麗なるビッグバンドサウンド~/角田健一ビッグバンド』SACD/CDハイブリッド盤&33 1/3回転アナログレコード/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る67
全編新録音で臨むミキサーズラボ45年記念盤。情報量も音場のクリアネスも申し分ない仕上がり
ワーナーミュージック・ジャパンからリリースされる角田健一ビッグバンドの作品も、本作で遂に5作目。しかも制作に携わるミキサーズラボ創立45周年記念ということで、今回は全編新録音、2010年の『BIG BAND STAGE』に収録されていた2曲(①/⑩)は新たに編曲した2024年版で録音されている。その収録時のサックスとブラスセクションにノイマン製のビンテージ・マイクM49とU67を使うという贅沢なディレクションにも注目だ。
この2つのマイク、前者は1951年、後者は1960年の発売で、いずれも真空管式...
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『Contemporary Records Vol.2』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る65
名エンジニア・ロイ・デュナンの代表作を名手スティーヴ・ホフマンが忠実にSACD化
ジャズの名エンジニアとして、東海岸のルディ・ヴァン・ゲルダーと並び称されるのが、西海岸のロイ・デュナンだ。彼がハウスエンジニアとして活躍した「コンテンポラリー・レコード」の諸作は、リアルなプレゼンス感とナチュラルな声/楽器の質感とが相まって、オーディオ的な自然さと生々しさという点で音にうるさ方の人々から熱く支持されている。そうした背景もあって、ステレオサウンドから「Best Sound Selection」のボックスとして選りすぐりの5作品が発売されているのである。
デュナンの録音は、最小限の数のマイクでの...
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『over/オフコース』45回転アナログレコード&SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る64
1981年発売とは思えない名録音の名盤。 張り裂けんばかりの心の叫びをリアルに実感
オフコースの代表作と言っていい9作目の名盤『over』が、SACD、45回転の高音質アナログ盤としてそれぞれステレオサウンドから発売された。どちらもオリジナルのマスターテープを使用し、選りすぐりの名機を使ってありのままの制作が行なわれている。特にアナログ盤はデジタル機材での処理を一切介さない徹底的にこだわった制作となっている。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 2枚組 45回転&SACD/CDハイブリッド盤『over/オフコース』
(ユニバーサル ミュージック/ステレオサウ...