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超短焦点プロジェクターの価値を高める頼もしい相棒となる!エリートスクリーン「ケストレルテンション2CLR」
本機は、超短焦点プロジェクター専用設計の電動立上げスクリーンで、両サイドからワイヤーで引っ張るタブ(サイド)テンション構造付きがセールスポンイト。高い平面性を確保することで、超短焦点プロジェクターでとかく問題視されることの多い歪みをスクリーン側で少しでも緩和できるよう配慮された設計だ。
エリートスクリーン社は、米カリフォルニア州に本社を置き、全世界への販売ネットワーク構築、欧州とアジアにサテライトオフィスを持つプロジェクター用スクリーンの専業メーカーである。ちなみに販売は直販体制で、価格には配送費(126インチ以上)も含まれており、保証期間を2年としているところも頼もしい。
では実機を見...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介36/『クロスオーバー黄金時代 1977〜1987 FUSION』Stereo Sound REFERENCE RECORD
私がもっとも愛して止まないメディアがアナログレコードであることをHiVi読者ならば先刻ご存じのことと思う。そんな私が自分の名前を冠したレコードを出せることになったのだから、これはもう望外の喜び以外の何物でもない。
ことの発端は、2021年夏頃の話。ステレオサウンド社のソフト担当者から「小原さん、クロスオーバー黄金時代のLP出しませんか?」と連絡がきたこと。クロスオーバー黄金時代とは、2019年3月に同社からリリースされた、当方監修のクリティクス・シリーズSACDハイブリッド盤『クロスオーバー黄金時代1977〜1987 FUSION』のこと。無論断る理由などなく、私はふたつ返事で「是非!」...
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ダイナミックオーディオ5555の「H.A.L.I」で、オーディオ再生芸術のカタルシスを味わう! ウェストミンスターラボ「Quest」&「Rei」が、見事にその世界を描き出した
ハイエンドオーディオの世界には、「泣く子も黙る」という存在がいくつかある。東京・秋葉原の老舗専門店 ダイナミックオーディオ5555の7F、通称「川又ルーム」と呼ばれる「H.A.L.I」(HIEND AUDIO LABORATRY I)はそんなひとつで、マニア 垂涎の聖地といってよい。その部屋で話題の英国製ハイエンドブランド、ウェストミンスターラボのセパレートアンプを聴いてみませんかというお声が掛かり、寒空をいそいそと出掛けた次第である。
H.A.L.Iにお邪魔するのはほほ10年ぶりだ。部屋の主によって巧みに統制されたシステムが整然と居並ぶ様は壮観そのもの。日本音響エンジニアリングのHyb...
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イヤーメンのHiVi冬のベストバイ1位の2モデル、ヘッドホンアンプ「TR-Amp」、D/Aコンバーター「Tradutto」の音像に迫る
HiViベストバイ2021冬にて、DAC部門とヘッドホンアンプ部門で1位を獲得したブランドがEARMAN(イヤーメン)だ。2019年に始動したこの新進気鋭ブランドはどんな点を評価されたのか。小原由夫さんにその魅力をひもといていただいた。(HiVi編集部)
ヘッドホンアンプ部門Ⅰ(20万円未満)第1位
TR-Amp
オープン(実勢価格4万1,800円前後)
●定格出力:2.5V/400mW以上(16Ω)、3.4V/350mW以上(32Ω)
●接続端子:デジタル音声入力1系統(USBタイプC)、アナログ音声出力1系統(RCA)、ヘッドホ出力2系統(6.3mm、3.5mm、同時使用可)、充電用...
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色再現と立体感に魅了された!QLED+Mini-LED液晶テレビで最新ネット動画作品を満喫する TCL「65C825」
TCLのテレビを視聴取材するのは、私自身2回目になる。今回の65C825は、前回チェックした55C825と同じ仕様のQLEDパネルを採用した大型機だ。同社は世界第2位の液晶テレビ出荷台数を誇る中国の大手家電メーカーで、QLED+Mini-LED機は今後の主力となるモデルである。
パネル形式は前述の通り、量子ドット技術を採用したQLED/倍速駆動VA式で、4Kチューナー内蔵のAndroid TVとなる。ディスプレイ直下に配した数千個のMini-LEDバックライトをローカルディミング制御している点が見逃せない一大フィーチャー。HDR/HLG/ドルビービジョンなど、4Kコンテンツ対応力も抜かり...
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鮮やかかつパワフル。QLEDパネルの高い実力を実感 TCL 55C825
世界第2位のテレビ生産量を誇る中国の大手家電メーカーTCLが、日本市場に向けて今後積極的に攻勢をかけていく由。今回はトップエンド機55C825を視聴した。
まずは本機のおおまかなアウトラインを見ていこう。55C825は、4Kチューナー内蔵のAndroid TVで、パネル形式は量子ドット技術を採用した、いわゆるQLEDタイプの倍速駆動VAパネルである。技術的な注目点は、ディスプレイ直下の数千個のMini-LEDバックライトをローカルディミングで制御している点だ。HDR/HLG/ドルビービジョン対応と、4Kコンテンツに対する適合力をほぼフルスペックで満たしていながら、実勢価格はなかなかの値頃...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介28/『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
自他ともに認めるオーディオファイルならば、『ハルサイ』の1枚や2枚は当然お持ちだろう。お前はどうなんだって? 自慢じゃないが、CD/LP、さらにBOX物を織り交ぜたら、優に100枚は超えると思う。大好きなのである。
そんな『ハルサイ』崇拝者の私でも、ステレオサウンドからこのLPリリースの情報が入った時はいささか興奮した。CDで愛聴していたゲルギエフ指揮キーロフ管(現マリインスキー劇場管)の演奏だからである。
私は長い間、ショルティ指揮シカゴ響のデッカ盤こそが最高の『ハルサイ』と信じてきた。その米オリジナル盤とXRCD、そしてステレオサウンドのSACDさえあれば、ここぞというオーディオ的場...
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PIEGA ピエガの新エントリーラインはシャープなキャビネット、豊かな音
AMT(エアー・モーション・トランスフォーマー)トゥイーターとMDS(マキシマム・ディスプレイスメント・サスペンション)コーン型ウーファーによる組合せ。ピエガの新エントリーラインを形成するAceシリーズは、これら熟成されたドライバーユニットを採用した優美なアルミ製キャビネットをまとっている。それはほぼシームレス構造の、同社の伝統といってよいアルミ押出し材によるスリムなフォルムで、フロントバッフルをウーファーのフレームのギリギリまで絞り込むことで回折現象(ディフラクション)の悪影響を回避し、楕円形断面のフォルムと相まって理想的な音波の放射を実現している。
通常の使用状態ならば、前方から見え...
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映画と音楽再生のためのスピーカー選び【TAD】映像とリンクしてその世界に引き込む圧倒的リアリティ
TADスピーカーの本質は、「正確なトランスデューサーであれ」というものだ。それは、ドライバーユニットの開発からスタートしたことと無縁でない。加えて、そのルーツであるパイオニアが、ドライバーユニット(フルレンジスピーカー)の独自開発・製造を足掛かりに誕生(1937年)したメーカーという点も無視できないところだ。
アメリカから招聘されたスピーカーエンジニアBart Locanthiのリーダーシップの元で開発されたドライバーユニットは、入力信号にいかに忠実な反応をするかという点に特化し、世界の著名な音楽製作現場のハイレベルな要求にいかに応えていくかということを二人三脚で進めていった成果だ。結果...