執筆陣
【HiVi視聴室の新リファレンスシステム】序論 リファレンス機器の3条件とは
視聴室は評価の基準であり生命線である。その基準が揺らいではならない
HiVi視聴室のリファレンススピーカーが、替わった。これまでのモニターオーディオ・Platinum Series IIからBowers & Wilkinsの800 Series Diamond(以下、800 D4シリーズ)に変更になった。オーディオビジュアル専門誌の視聴室の標準スピーカーが替わることが、どれほどの意味合いを持つのか。
リファレンスルームおよびリファレンスシステムのミッションは、評価の基準を成すことだ。それは、ハードウェア機器の性能を測る基準であり、同時にディスクや配信のコンテンツの画質、音質を評価する基準...
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「ELAC Debut 3.0 Series」価格を超えた大きな価値!エラックのエントリー製品群が進化、第3世代Debutシリーズが一挙登場《Special Review》
JET6トゥイーターの快進撃が話題のエラックだが、勢いに乗っているのはそればかりではない。エントリークラスとして人気のDebutシリーズも第3世代へと進化した。
ハードドーム型高域ユニットを Debutシリーズとして初採用
Debutシリーズではこれまでのソフトドーム・トゥイーターを採用していたが、25mmアルミ製ハードドーム・トゥイーターをシリーズとして初めて採用しているのが注目だ。このカスタムメイドのトゥイーターには、見た目にも印象的なフェイズプラグが組み合わされている。トゥイーターユニットを支えるフレームは、浅いすり鉢状の形でウェイブガイドの機能も持つ。中心にあるトゥイーターのドー...
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「AUDIOVECTOR QR SE Series」1979年創業のデンマークの老舗ブランドオーディオベクターの新シリーズ上陸《Special Review》
強靭かつ艶やかな音が魅力
北欧デンマークには何度か出かけたことがある。人口約600万人と大阪府や香港よりも人口の少ない小国で、人間よりも羊のほうが多いのでは? と思わせる農業国だが、世界中で人気を博すスピーカーメーカーがすごく多い。思いつくまま挙げてみると、ディナウディオ、ダリ、ダヴォン、総合オーディオ・テレビメーカーのバング&オルフセンなどである。そうそう、ユニットサプライヤーとして著名なピアレスやスキャンスピークもデンマークゆかりの会社だ。
なぜ同国に著名なスピーカーブランドが多いのだろうか。冬が長く夜が長い北欧には、家の中でいかに快適に過ごすかに心を砕く人が少なくない。だからこそ生...
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「Sonus faber Sonetto G2 Series」異次元の音の生命感に驚嘆!超高級機開発の成果を活かしてソナス・ファベールの中心製品群が刷新《Special Review》
2018年発売のソナス・ファベールSonettoシリーズがフルモデルチェンジし、第2世代の「G2」に生まれ変わった。2024年CESで発表され全世界に衝撃を与えた超弩級フラッグシップSupremaにて開発の最新技術が早くも導入されたのが話題だ。Supremaは7月の東京インターナショナルオーディオショーで体験し、深い感銘を受けた。
G2シリーズはブックシェルフ型×2、フロア型×2、センター×1本1、壁掛け×1という陣容。質の良いサブウーファーと組み合わせれば、サラウンドシステムが編める。後半記事では、実際に組んで音質を確かめている。同ブランドでも”Gravis” というサブウーファーを発...
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モニターオーディオ「GOLD Series 6G」を一挙視聴。スケールに富んだ一体感のある空間描写が無二の魅力だ
初代機の登場から36年、6世代目となる英国モニターオーディオのGOLD Series 6Gは、同社の最高峰、HYPHN、Platinumシリーズに続く高級ラインであり、その先進的な内容と充実したラインナップを鑑みても、いま最も注目されているスピーカーシステムの1つといっていいだろう。
最大の注目点は、高域用ユニットとして最新世代のハイルドライバー型トゥイーター、MPD III(Micro Pleated Diaphragm 3rd Generation)トランスデューサーを搭載したこと。上級機の開発で培った技術、ノウハウを積極的に活かし、歪みを抑えつつ、ワイドレンジ化を実現。再生帯域を6...