執筆陣
ビビッド・オーディオのエントリーモデル、KAYA S12。スピーカーの存在を消し去るような視覚的描写でワイドな空間を演出
南アフリカで誕生し、現在はオランダにヘッドクォーターを置くビビッド・オーディオ。伝説的なノーチラスを開発したB&W出身のローレンス・ディッキー氏は、英国に住み同社製品のサウンドデザインに携わっている。
KAYA(カヤ)はビビッド・オーディオのエントリーシリーズで、ここで紹介するS12は最新のコンパクトな2ウェイ機だ。ポリウレタンのレジンを使ったキャスト製法のエンクロージュアは平面を持たず、本体重量は6kgと軽量。
搭載するドライバーは同じアルミニウム合金製の振動板を採用しており、高域は26mm口径で低域は13cm口径である。本国の資料では低域が10cm口径となっているが、サラウンド(エッ...
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コンプレッションドライバー搭載の小型2ウェイJBL4309。JBLならではの気性が音楽で発揮される
JBLの“ブルーバッフル”モニターは、趣味のオーディオの世界では、“ウエストコースト・サウンド”の象徴として長らく人気を維持している。この4309は、大型の4367、4349とほとんど相似形の小型2ウェイ、ツインバスレフポートだ。
高域ホーンはHDI-Xウェーブガイドであり、旧来のホーンのなだらかな曲面にもうひとつ絞り込みが急な稜線を与えた格好だ。高域まで定指向性を維持し、波面を整える狙いだろう。コンプレッションドライバーはD2410H2。25mm径のV字断面リングダイヤフラムであり、ネオジム磁石もリング形状。その振動はアルミダイキャスト製センターコーンを包み込む傾斜壁の隘路を経由し、1...
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ユニット意匠も新たに「モニターシリーズ」を改良。 中域の応答性の良さで、音像が前に立ち上がり淀みなく音楽を快活に放射する全方位能力を持つ モニターオーディオ「Monitor300/Monitor50」
スタイリッシュでありながら幅広い音楽再生に対応
モニターオーディオのユニットは、「プラチナ」、「ブロンズ」などの主軸シリーズの名称にかかわらず白銀の面容を保ってきている。それが最新のMonitorシリーズではユニットがブラック処理になったことが一大特徴となる。
Monitor50は小型で正方形の正面なので目の錯視により横長に見えることもあるけれど、2つのユニットを対角線配置し、25㎜径のC‐CAMトゥイーターはオレンジの縁取りが施されていてアカ抜けた印象。2ウェイ構成のリアバスレフ方式のシステムだ。
C‐CAM振動板はアルミニウムとマグネシウムの合金が基材であり、その表面にセラミック処理...
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北欧からの新ブランドLarsenの「Model 8.2」は、部屋の反響を活かし、透明感のある3次元的な音場が魅力のスピーカー
スウェーデン製のラーセン(Larsen)スピーカーは、手作りの伝統と斬新な技術思想を合わせ持つユニークな存在である。
Larsen
Model 8.2
¥760,000(ペア・税別)
●型式:2.5ウェイ5スピーカー・バスレフ型
●使用ユニット:ウーファー・17.7cmコーン型、ミッドレンジ・17.7cmコーン型、トゥイーター・2.6cmドーム型×3
●インピーダンス:8Ω
●感度:88dB/2.83V/m
●寸法/重量:W278×H916×D328mm/25kg
●問合せ先:ベッドフォードサウンド TEL.050(5809)8074
トゥイーターの取り付けは地球の1/4半球をカットした...