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『LUXMAN NT-07』注目モデルで聴くQobuz《ネットワークトランスポート編》
Qobuzに真摯かつしなやかに対応した、ナチュラルなラックストーンに大いに納得!
今年創業100周年を迎えるラックスマン。安物をつくらず、自らが理想とする音を追求し続け、会社を維持して1世紀。たいしたものだと思う。
さて、これまで管球式/半導体式アンプを中心に様々なオーディオ・エレクトロニクスを開発してきた同社だが、ここにご紹介するNT-07は同社初のネットワークトランスポート。好みのUSB端子付D/Aコンバーターと組み合わせれば、Qobuzを用いてCDスペック以上の音楽ファイルが1億曲以上楽しめるというわけだ。
Network Audio Transport
LUXMAN
NT-07
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ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』のUHDブルーレイは、ホームシアターで堪能すべき奇跡の一枚だ! “人生で最後に買う円盤がこれだったとしても悔いはない”
去る3月14日にTCエンタテインメントから発売されたUHDブルーレイ『パリ、テキサス』は、映画ファンに注目して欲しい一枚だ。新たにドイツで制作された4K/HDR映像マスターを使い、音声はオノ セイゲンさんがリマスターを担当した日本独自の素材が使われている。そこで、本作を愛する山本浩司さんのシアタールームにUHDブルーレイを持ち込み、どれほどの感動を得られるかを体験していただいた。今回のUHDブルーレイの制作協力を務めた山下泰司さんと、発売元のTCエンタテインメント株式会社 事業本部 第1制作部の滝本 龍さんにもお付き合いいただき、様々な角度から徹底検証している。
『パリ、テキサス【4Kレ...
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「AUDIOVECTOR QR SE Series」1979年創業のデンマークの老舗ブランドオーディオベクターの新シリーズ上陸《Special Review》
強靭かつ艶やかな音が魅力
北欧デンマークには何度か出かけたことがある。人口約600万人と大阪府や香港よりも人口の少ない小国で、人間よりも羊のほうが多いのでは? と思わせる農業国だが、世界中で人気を博すスピーカーメーカーがすごく多い。思いつくまま挙げてみると、ディナウディオ、ダリ、ダヴォン、総合オーディオ・テレビメーカーのバング&オルフセンなどである。そうそう、ユニットサプライヤーとして著名なピアレスやスキャンスピークもデンマークゆかりの会社だ。
なぜ同国に著名なスピーカーブランドが多いのだろうか。冬が長く夜が長い北欧には、家の中でいかに快適に過ごすかに心を砕く人が少なくない。だからこそ生...
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期待・注目の「マグネターUDP900 & UDP800」ハイファイ系サラウンド再生にかけがえのない存在。UDP900自宅導入記
生命感溢れる音こそ真価
ぼくのシアタールームには、JVCのDLA-V9Rプロジェクター+110インチ・スクリーンとJBLの15インチ・ウーファー&4インチ・コンプレッションドライバー+ホーンの大型スピーカーK2S9900を組み合わせたメインシステムがある。デノンAVC-A1Hを用いてドルビーアトモス対応を図ったセンターレスの6.1.6構成のシステムだ。そしてそのスクリーンの対向面にサブシステムを組み上げている。レグザの65インチ有機ELテレビ65X930とエラック330CEと310CEを組み合せて構成した4.0chシステムである。
以前はオッポデジタルのUDP-205をそのサブシステムに...
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エバーソロ「DMP-A8」で、Qobuzの音を徹底検証! Roon経由で再生したサウンドは、“ストリーミングでこの音が楽しめるのか” と、驚くこと間違いなし
フランス発の高音質音楽ストリーミングサービス「Qobuz(コバズ)」が、遂に日本でも楽しめるようになった。かなり以前から予告されていたこともあり、早く自分のシステムで楽しみたいと思っている方も多いだろう。そこで重要なのが、“どの機器で再生するか” だ。今回は山本浩司さんのオーディオルームにお邪魔し、Eversolo(エバーソロ)の「DMP-A8」で聴くQobuzの音質&操作性を確認していただいた。専用アプリに加え、Roon経由の操作で音が変化するか、という使いこなしにも挑戦している。(StereoSound ONLINE編集部、撮影:相澤利一)
ネットワークプレーヤー/プリアンプ:「DM...
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『Stereo Sound REFERENCE RECORD Vol.10 ~ドイツ・グラモフォン・ベスト・レコーディング』LP 2枚組 33 1/3回転 180g重量盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る66
クラシックの名録音・名演奏の醍醐味が満喫できる山中先生厳選の名曲コンピレーションがLP化
1995年に63年の生涯を閉じられた山中敬三先生は、編集者時代ぼくがもっとも敬愛するオーディオ評論家のお一人だった。ステレオサウンド誌創刊間もない頃からの筆者で、HiVi誌においても1985年以降様々な企画に参加されている。初めて先生の杉並のお宅にうかがって、バルコのプロジェクターでユニテル制作のオーケストラ演奏のレーザーディスクを見せていただき、EMT 927Dstでナット・キング・コールのLPを聴かせてもらった、あのときの感激は今なお忘れることはできない。
Stereo Sound ANALOG...
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名古屋駅前「ミッドランドスクエア シネマ」カスタムスピーカー採用のMIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM「粋(いき)」を体験。驚天動地のハイファイ・サウンド!
2010年代半ば頃から、全国の映画館の音は急速にワイドレンジ化、ハイファイ化されてきた。フィルムに比べてより安定したデジタル・サウンドが供給できるDCP(Digital Cinema Package)上映が一般化したことが、その最大の理由だろう。それを契機に映画館の音響システムの整備が始まり、それにたいして観客が素早く反応する。音を良くすることで観客動員を増やすことができると各興行主が認識するようになり、サウンド・システムの整備によりいっそう注力するようになるという好ましい連環が始まったわけである。1970~80年代の日本の映画館の音のひどさに閉口していた筆者世代のヴェテラン映画ファンに...
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エラック「Soloa 280.2シリーズ」JET6のニューサウンドに唸った!新型トゥイーターがSolanoにも搭載。マルチチャンネルの描写力に息を飲む!〈Special Review〉
ドイツ北部のキール市を本拠とするエラックからSolano 280シリーズの最新モデルが日本上陸を果たした。2ウェイ・ブックシェル型のBS 283.2と2.5ウェイ・トールボーイ型のFS 287.2、それにセンター用横置き型2.5ウェイ機のCC 281.2である。2021年に発売された280シリーズの第2世代機ということになる。今回のマーク2化の最大の特長は、2023年に完成した最新ハイルドライバー型トゥイーター「JET6」の搭載。今回の「夏のベストバイ」選考時に聴いてその音の良さに大きな感銘を受けた上位VELAシリーズに続く、JET6搭載モデルになる。 ちなみにSolano(ソラノ)とは...
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溜め込んだフィジカルディスクを、年末年始のお休みに片っ端からチェック! その中で感銘を受けた3本を紹介【フィジカル万歳18】
毎年のことなのだが、夏の終わり頃から12月まで各社の新製品をチェックしにあちこち歩いたり、原稿締切りが立て込んだりで、買い込んでいたUHDブルーレイやブルーレイの封を開けることができず、床に積んだままだったりする。
年末年始のお休みはそれらを片っ端から観ることになるのだが、そんな中から面白かったディスク、感銘を受けた作品を3本ご紹介しよう。
暗殺の森 【4Kレストア版】 UHD+Blu-ray ¥8,580(税込)
●販売元:TCエンタテインメント
© 1971 Minerva Pictures Group All rights reserved.
最初はベルナルド・ベルトルッチ監督の『...
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安定接続こそケーブルの真価!48Gbps対応の高性能を高信頼性で実現。コーズの最新HDMIケーブル3製品を自宅検証「PRS4 Passive」「PRS4 Active Optical」「Bravo」
2023年春、オーストラリアのメルボルンで創業し、香港に本拠を置くコーズ(Kordz)社から48Gbps(ビット/秒)対応の高品位ケーブル「PRS4」シリーズが登場した。このシリーズは0.5〜5.0mのPassive(金属導体)と10〜20mのActive Optical(光ファイバー)で構成され、すべての長さでHDMI2.1規格で定義された全機能に対応しているという。
ここではコーズの「モノづくりフィロソフィー」について改めて整理しながら、PRS4のPassiveと同Active Optical、そして同社製HDMIケーブルのフラッグシップに当たる「Bravo」(金属導体)のパフォーマ...