執筆陣
【管球王国 試聴リポート】ウエスギ『U・BROS333OTL Limited Edition』を聴く。血の通った生命感に溢れ、説得力に満ちた美音。弱音部分でも音に力強さが宿っている。色彩が鮮やかでワイドレンジぶりも圧倒的だ
上杉研究所が、オーディオ評論家としても知られた上杉佳郎氏から、ビクター出身の藤原伸夫氏に引き継がれたのは2011年のこと。藤原氏は生粋のオーディオファイルであり、上杉研究所を主宰してからは真空管アンプの可能性を一途に追求している。Bluetooth通信でアナログ的な操作感を実現したリモコンに始まり、プッシュプル動作で出力トランスでの波形合成が必要ないサークロトロン回路の導入や直熱3極管300Bのノイズレス交流点火、最近ではDSオーディオ製の光カートリッジ専用フォノイコライザーアンプなど、話題に事欠かない快進撃を続けている。その藤原氏は、遂に真空管OTLアンプを手掛けてしまった。既に姉妹誌...
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L/R独立設計を徹底した新世代プリアンプ。 ウエスギ U・BROS280R登場
U・BROS280Rは真空管ラインプリアンプのロングラン製品の血統であり、一見するとその外観と機能に変更がないように思える新ヴァージョンが、U・BROS280Rだ。
前作はブルートゥースによる電動ボリュウムの制御、入力選択機能付きリモコンを加えたのが大きな変化だったが、今回はその重厚な触感のリモコンは継承。しかもアンプの基本回路もほとんど変更がないという。ではなにが変更点なのか。これは電源部が電源トランスからL/R独立構成になったことが大きい。その配置自体が左右に振り分けられているのだから、本格的なデュアルモノーラル構成だ。
さらに特徴的なのは、信号経路を最短化したことだ。入力系統はすべ...
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UESUGI TAP103 現代の映画音声にも美質を発揮する逸品
真空管アンプの音は映画の音となじみがいいのかどうか。それはホームシアター趣味の黎明期から問われてきたお題だ。録音機材やモニターアンプが真空管式であった時代の作品ならば、真空管アンプが上座を占めることに違和感は少ないだろう。しかし強烈な音がてんこもりの最新デジタル音声を、超広帯域の現代型スピーカーで再生するとなるとどうだろうか? “往年の名優の肉声感が上等”とか“しっとりつややかなトーンが最高!”だけでは不足だろう。
ではこのウエスギTAP103はどうだろうか。なにしろ300Bシングルのステレオアンプである。300Bは映画館のアンプ用に開発された古典名球の鑑のような存在だ。趣味のオーディオ...
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【アナログオーディオフェア2019リポート】 「上杉研究所」「サンバレー」「トライオード」
上杉研究所
上杉研究所は新製品の6L6GCプッシュプル・インテグレーテッドアンプ「U・BROS-660」(¥550,000、税別)や昨年末発売の300Bシングル・モノーラルパワーアンプ「U・BROS-300AH」を展示。
「U・BROS-660」は出力管にヴィンテージ球GE製6L6GCを採用。真空管全盛期の優れた出力管を活かすための最適な設計が施される。「U・BROS-300AH」は直熱3極管を代表する存在の300Bを交流点火する注目機。プスヴァン製WE300B搭載の「U・BROS-300AHPS」(¥1,280,000、税別)と国産の高槻電器工業製を選別したウエスギ銘U-300B搭載の...