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MCヘッドアンプをバイポーラ型で新設計して バランス入力に対応する半導体式フォノEQ。 アキュフェーズ C47 登場
アキュフェーズから新型のフォノイコライザーアンプC47が登場した。オリジナルのC27(2008年)、そしてC37(2014年)の後継機として設計されたこのC47は、同社初のバランス増幅フォノイコライザーアンプ。デュアルモノの構成で、増幅回路には配線パターンに金メッキ処理を施したガラス布フッ素樹脂基板が使われている。
MM型の回路から見ていこう。興味深いことに、入力信号は最初にJFET素子による専用設計のヘッドアンプ回路(20dB)を経由する。主たる目的は後続の増幅回路へのバランス信号変換で、キャパシタンス値は未公表だが固定されているようだ。入力負荷は、1kΩ/47kΩ/100kΩから選択...
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単体フォノイコでレコードをもっといい音に!【動画】
ステレオサウンドオンラインのYouTubeチャンネルで、新しいコンテンツが公開されました。オーディオとオーディオビジュアルにまつわる、さまざまなテーマでお届けしている定例番組「感動JUSTMEET」の第3回では、購入しやすい価格の単体フォノイコライザーとして、今、静かな人気となっているトライオードの新製品TRX-EQ7をフィーチャー。ゲストとして、真空管アンプ愛好家なら知らない人はいない、株式会社トライオード代表取締役の山﨑順一さんをお迎えしています。
番組内では、トライオードが手掛けてきた単体フォノイコライザーの歴史やTRX-EQ7に込められたレコード再生への思い、この秋に発表を考えて...
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MC/MM対応のスウェーデン製、半導体式フォノEQ。 プライマー R35
プライマーは1985年に設立されたスウェーデンのメーカー。本機R35はMC/MM対応でRCAとXLRの出力端子を備えたフォノイコライザーアンプ。前面中央に彫り込まれたロゴマークが電源スイッチになっていて、大型の脚部が3点支持というのも目立った特徴。
すべて半導体回路であり、信号系のスイッチや端子類は回路基板に直接配置されている。カートリッジの負荷抵抗や負荷容量の切り替えは、ディップスイッチによる左右独立仕様だ。チャンネルセパレーションを重視した設計だろう。MMの負荷抵抗は47kΩと2.5 kΩが切り替えられ、MCの負荷抵抗は10Ωから47kΩまで22通りも選択可能だ。
カートリッジはフェ...
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フェーズメーションEA550 & T1000試聴。モノーラル筐体らしい深遠な音場空間に、立体的な音像が浮かぶ
フェーズメーションはアナログ再生機器に注力しているオーディオメーカーだ。新製品のフォノイコライザーEA550と昇圧トランスT1000は、ともに同社の最高級機で確立したモノーラル筐体構造を採用している。グラウンド線の接続が必要になるけれども、ステレオ音場の拡がりとセパレーション感など筐体を左右独立とした利点は大きい。背面にある端子群は結線のしやすさを考えた配列で、単純なモノーラル筐体ではないというコダワリが見て取れる。
本誌試聴室のシステムはエアータイトのATC5プリアンプとATM3パワーアンプ、そしてB&W800D3モニタースピーカーである。それにテクニクスSL1000Rアナログプレーヤ...