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モンキー・パンチさんが愛したJBLとマッキントッシュで聴く「ルパン三世のテーマ」は、やはり格別だった。七回忌を迎えて、改めてモンキーさんのオーディオビジュアルへの熱意に感服する
時が過ぎるのは早いもので、モンキー・パンチさんが亡くなって6年が経つ。今年の命日(4月11日)で七回忌を迎えることになった。この間、オーディオビジュアルの環境も著しく変化したので、モンキーさんが生きていたなら、あれはどうだ、これはどうだと、熱心な質問攻めにあっていたことだろう。
PCへの取り組みも早く、漫画家としてほぼ最初にマックで絵を描き始めたモンキーさんのことだ、ハイレゾ配信や最近話題のサブスクリプションサービスにも取り組まれていたことは想像に難くない。その一方で、ぼくは無邪気にアナログオーディオの復活を囁いていたかもしれない。
モンキーさんのオーディオビジュアルの経歴とその偉業は、...
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ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしているのか(後)
第48回 日本アカデミー賞 協会特別賞を受賞した、ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに、これまで関わってきたお仕事の内容や、日本の劇場音響の進化についてうかがったインタビューの後編をお届けする。今回は河東さんが映画音響の一番の転換期だったと語るドルビーデジタルの登場期から、最新のドルビーアトモスの制作で注意するべきことまで幅広く語っていただいた。インタビュアーは前編同様、潮 晴男さんにお願いしている。(まとめ:泉 哲也)
前編はこちら ↓ ↓
ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしてい...
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あの『セッション』が、10年ぶりにデジタル映像とドルビーアトモスで蘇った。緊迫感とテンション漲る106分の劇場体験をぜひ!
映像のデジタルリマスターと音声のドルビーアトモス化により、映画『セッション』は見事に甦った。 作品の内容については改めて触れるまでもないが、音楽学校でドラムを専攻する学生のニーマン(マイルズ・テラー)と、完璧を求める教師役のフレッチャー(J・Kシモンズ)の鬼気迫るレッスンが描かれている。
この作品が劇場公開された2014年の時点ではドルビーシネマでの上映環境はなく、ドルビーアトモスもようやくスタートしたばかりだった。それから10年、今回の『セッション』はハイコントラストな映像とイマーシブオーディオを得て、より一層気迫に溢れる作品に仕上がっている。監督のデイミアン・チャゼルが、なぜ映像のリ...
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ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしているのか(前)
映画のエンドロールで、「ドルビーサウンドコンサルタント」という名前を目にしたことのある方は多いはず。ひと昔前は森 幹生さん、現在は河東 努さんがクレジットされていることがほとんどだ。その河東さんが第48回 日本アカデミー賞 協会特別賞を受賞した。「長年に渡り、映画館の音響特性の維持管理への協力や映画音響技術のコンサルタントとして、日本の映画産業に貢献してきたこと」が受賞理由だが、ではその具体的な仕事の内容はどんなものなのか、実はよくわからないことも多い。今回はドルビーサウンドコンサルタントというお仕事の内容や、最近の映画音響制作の状況について河東さんにお話をうかがった。インタビュアーは河...
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ミッションの最新スピーカーは、搾りたてのオレンジのようなフレッシュな感じのサウンドを聴かせる! オーディオ用でも、薄型ディスプレイとの組合せでも活躍する【注目製品に肉薄 06】
往年のオーディオファンなら必ずその名前を聞いたことがあるはずの、イギリス、MISSION(ミッション)製スピーカーが日本再デビューを果たした。イースタンサウンドファクトリーが新たに設立したヴィアトロニクスが輸入を手掛け、逸品館が販売を担当するという。まずはブックシェルフスピーカーの「ZX−1」「ZX-2」から販売がスタートするとのことで、上位モデルZX-2を潮 晴男さんのご自宅で試聴していただいた。(Stereo Sound ONLINE編集部)
●スピーカーシステム:MISSION ZX-2 ¥130,900(ペア、税込)
●型式:2ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:38...
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スタジオポノックに、ドルビーアトモス対応の試写室が誕生! そのパフォーマンスを『屋根裏のラジャー』UHDブルーレイで体験した
昨年末に長編映画第二作『屋根裏のラジャー』を発表したスタジオポノック。本作はドルビーシネマでも公開され、その映像の美しさやドルビーアトモスの完成度の高さが注目を集めた。さらに今年5月にはドルビーアトモス音声を収録したUHDブルーレイも登場している。そんなスタジオポノック社内に、4K映像とイマーシブオーディオが楽しめる試写室が完成したという。そしてそこには潮 晴男さんの暗躍があったとか、なかったとか……。ということで、その潮さんと一緒にスタジオポノックにお邪魔し、完成した試写室の概要についてお話をうかがった。対応いただいたのは、株式会社スタジオポノック 制作事業部 事業部長 渡邊宏行さんと...
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この価格帯で驚異のサウンド! JBLから、“突然変異” ともいえるAVアンプが登場。リビングでの使用を想定したラテカラーから、迫力あるサウンドが飛び出す【注目製品に肉薄 05】
アメリカJBLから、イマーシブサウラウンドに対応したAVアンプが2モデル発売された。同ブランド初のカテゴリーながら、JBLらしい音の魅力を備えた注目モデルに仕上がっているという。今回は輸入元であるハーマンインターナショナルの視聴室にお邪魔し、同じくJBLのホームシアター向けスピーカー「Stage 2」シリーズと組み合わせたパフォーマンスを探ってみた。(StereoSound ONLINE編集部)
●AVアンプ:JBL MA9100HP ¥253,000(税込)
●仕様:9.2ch
●定格出力(20Hz〜20kHz、2ch駆動時、最大0.5%THD):140W(8Ω)
●接続端子:HDMI...
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デノン「AVC-A10H」を持ち込んで、シミュレーションを決行! 右京さんの意外な音の嗜好が明らかになった!? 【片山右京さんの、癒しのホームシアター構築計画:その3】
片山右京さんのホームシアターをリニューアルしようという本連載も、いよいよ終盤に入った。150インチスクリーンに相応しいプロジェクターとスピーカーの候補も決まり、システムの全体像が見えてきたということで、第三回ではシステムの中核となるAVアンプを体験していただく。片山さんのホームシアターにデノン「AVC-A10H」を持ち込んで設置、候補スピーカーと組み合わせたパフォーマンスを体験してもらった。だがそこで意外な展開に……。(StereoSound ONLINE編集部、撮影:嶋津彰夫)
片山右京さんのホームシアター・リニューアル計画も、プロジェクター、スピーカーの意中のモデルがほぼ決まり、最終...
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8月1日公開の『ツイスターズ』は、まさに “音の映画” だ! スカイウォーカー・サウンドが生み出した大迫力サラウンドが、大胆な演出で観客を興奮の渦に巻き込む
1996年に公開された『ツイスター』の記憶が甦る新作映画を、劇場公開に先駆けて新宿ピカデリー・シアター6で体験してきた。
旧作を体験した人には懐かしくもあり(パッケージをヘビロテしたオーディオビジュアルファンも多いはず)、未見の人には新鮮な驚きを与えてくれる作品だ。日本では竜巻の脅威はさほど感じないが、米国の中西部では今もって大きな被害が発生する。一作目は竜巻チェイサー同士のデータ収集競争が軸になっていたが、本作は竜巻の被害者を餌にする不動産投資チームと、竜巻を追いかけるハンターとの攻防が描かれている。
物語の鍵を握るのが、かつて竜巻を無力化することに心血を注いでいた主人公、ケイト(デイ...
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“音がよくなるって、こういうことなんですね” 大好きな「ネヴァー・イナフ」を聴いて、KEFスピーカーの声の魅力にハマる?【片山右京さんの、癒しのホームシアター構築計画:その2】
“ホームシアターが唯一の趣味”と語る片山右京さん。そんな右京さんがゆっくりくつろげる空間を作ろう! という潮さんのおせっかい(?)からスタートした本連載。前回は150インチの4K/8K大画面が導入できることと、その画質の高さを確認した。第二回のスピーカー編では、150インチに相応しい製品として潮さんが推薦してくれた、KEFスピーカーの実力を右京さんに体験いただくことにした。右京さんと一緒にお邪魔したのは、地下鉄・表参道駅にほど近い「KEF Music Gallery Tokyo」だ。(StereoSoundONLINE編集部)
片山右京さんの「KEFMusic Gallery Tokyo...
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三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」を初体験! 短編『星をかった日』の豪華声優陣の声の魅力を堪能した by 潮 晴男
三鷹の森ジブリ美術館では現在、「君たちはどう生きるか展第二部レイアウト編」を開催中だ。第96回アカデミー賞 長編アニメーション賞を始めとする多くの賞に輝いた本作の、最初の絵とも言えるレイアウトが206枚も展示されるという貴重な機会となっている。今回その内覧会に潮晴男さんも参加、同時に前から気になっていたという映像展示室「土星座」の上映を体験している。以下でそのインプレッションをご紹介いただこう。(StereoSound ONLINE編集部)
三鷹の森ジブリ美術館で本日、5月25日から11月10日までの会期で催される「君たちはどう生きるか展 第二部」の内覧会に参加してきた。企画展示の詳細は...
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ビクター「DLA-V80R」プロジェクターで、150インチスクリーンに最高の映像を再現する。ところで投写距離は足りるかな?【片山右京さんの、癒しのホームシアター構築計画:その1】
「片山右京さんが、ホームシアターのリニューアルを考えているみたいだよ。一緒に話を聞きに行こう」と、ノリノリの潮さんから連絡が入ったのは昨年末のこと。右京さんは10年ほど前に、自宅 兼 オフィスとして使っているスペースにスクリーン&7.1chホームシアターを設置、その際にも潮さんがアドバイスをしたという。今回はその空間で4K&イマーシブオーディオを堪能してもらおうというのが潮さんの目論見だ。まずは“最高の大画面”を手に入れるための実地検証から始まった。(StereoSound ONLINE編集部・哲)
旧知の仲である片山右京さんから電話がかかってきた。「お久しぶりですねぇ」と言う会話ととも...