執筆陣
EMTのフォノイコライザーアンプ「EMT128」は、EMTカートリッジの能力を最大限引き出すための6本のサブミニチュア管を使用。密度感が抜群で油彩画のような色彩美を奏でる逸品
EMTトンテクニック(EMT tontechnik)は、2018年からEMTの業務を引き継いだスイスのハイフィクション社が手掛けている。主宰者のミッハ・フーバ氏はターレス・トーンアームを開発した才人であり、私はEMTの前途が輝かしいと信じている。ここで紹介するフォノイコライザーアンプのEMT128は、EMT製フォノカートリッジが秘めたパフォーマンスを最大限に発揮するために開発された製品。アルミニウムを切削加工して造られた堅牢な筐体は、正面から見ると横置きにしたスタイラス=レコード針の形状を想わせる。
EMT
EMT128
¥1,400,000(税別)
●入力端子:MC1系統(RCAアンバ...
執筆陣
6筐体構成でL/R独立思想の集大成フォノEQ。フェーズメーションEA2000の圧倒的な情報密度と、精密な音像彫琢能力。
フェーズメーションは、L/R独立構成に理想を見い出しているのだろう。たとえばMC昇圧トランスのT2000、フォノアンプのEA1000、コントロールアンプのCA1000、さらにモノーラル構成のパワーアンプ群など。このEA2000フォノEQアンプはそのL/R独立思想の集大成といえる。
本機は昇圧トランス、イコライザーアンプ、そして電源部がそれぞれL/Rを完全に独立させた計6筐体のセパレート構成になっている。オーディオラック3段分をフォノアンプだけで占める大作だ。
MC昇圧トランスはT2000を土台として開発されたもので、コア材はスーパーパーマロイではなく、スーパーマロイを採用している。モリブ...
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ブリンクマンのフォノイコライザーアンプ第2世代機「Edison MkⅡ」は、声色の生々しさが印象的で立体感も豊か
独ブリンクマンを主宰するヘルムート・ブリンクマン氏は、真空管と半導体それぞれのよさを知り尽くしている。ここで紹介するエジソンMkⅡは、同社フォノイコライザーアンプの第2世代機。3系統ある入力のうち2系統はバランス/アンバランスが選択でき、合計4本のテレフンケン製(NOS)PCF803を搭載する、バイポーラ・トランジスターとのハイブリッド増幅回路が特徴である。ガラス天板からは、整然と並ぶ良質の素子が窺える。出力はXLR端子が1系統のみだ。
本誌試聴室のリファレンス・プリアンプはエアータイトATC5でアンバランス入力である。そこでXLR→RCAアダプター(3番コールドは非接続)を用意して音を...
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トライオードのフォノイコライザーアンプ「TRX-EQ7」は、声の実体感と旋律の動きを明瞭に聴かせる
2017年に発売したフォノイコライザーアンプTRX-EQ6の進化形がこのTRX-EQ7。電源をACアダプター方式として外部に追いやったのが大きな変化であり、電気ノイズや機械振動の問題を低減できる利点がある。またゲインを約10㏈大きくして使いやすさを改善した。
外部電源は36VDCで1Aという電流容量のスイッチング方式。そしてEQ内部で±2電源に変換してICの動作条件を整え、過渡特性を維持している。MM用のEQはJRC製のデュアルオペアンプ5532Dをチャンネルごと1個ずつ使用。古くから業務用オーディオ機器に盛んに使われてきた定番のオーディオ用ICだ。MCについてはデュアルFETによるヘッ...
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PSオーディオから注目の高音質フォノEQ、Stellar Phono登場。
半導体式A級、全段ディスクリート構成のフォノEQ。
MCではS/N感高く鮮明さを際立たせた鋭敏な再生
米国PSオーディオから、注目すべき高音質フォノイコライザーアンプが登場。新製品のステラー・フォノは、クラスA動作の洗練された全段ディスクリート回路が特徴のフルサイズ機である。アナログ電源部を内蔵しており、筐体の上下を堅牢なスチール製シャーシで覆った構造も特徴だ。手掛けたのは同社の若い主任技師のダーレン・メイヤー氏。FET素子を多用した意欲的なデザインである。サブソニックフィルター回路は持たず、イコライザー補正はパッシヴ構成だという。
MM/MC対応の本機は、主な操作を付属のリモコンで行な...
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NF/CR型による精確なイコライジングを追求した、エアータイト「ATE3011」
エアータイトは海外でも高評価されている日本のブランドである。そのエアータイトが満を持して発売するフォノイコライザーアンプ、リファレンスフォノステージATE3011が完成して本誌試聴室に持ち込まれた。
エアータイト ATE3011 ¥1,480,000(税別)
●入力端子:3系統(RCAアンバランス)●出力端子:3系統(RCAアンバランス、ステレオ×2、モノーラル×1) ●入力インピーダンス:47kΩ●出力インピーダンス:47kΩ以上(推奨負荷合計)
●利得:40dB●使用真空管:12AX7×3●寸法/重量:W400×H151×D375mm/約11.5kg●備考:低域ターンオーバー、高域ロ...
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モーファイ・エレクトロニクスのターンテーブルとフォノイコライザーアンプがバージョン2に進化。「Studio Deck 2」「Ultra Deck 2」とも5月に発売される
ユキムは同社が輸入販売を手がけているMoFi ELECTRONICS(モーファイ・エレクトロニクス)の製品4モデルについて、バージョン2に進化すると発表した。それぞれの製品の型番と価格は以下の通り。すべて5月に発売される。
●ターンテーブル
Studio Deck 2 ¥180,000(税別)
Ultra Deck 2 ¥300,000(税別)
●フォノイコライザーアンプ
Studio Phono 2 ¥45,000(税別)
Ultra Phono 2 ¥75,000(税別)
ターンテーブル2機種については、オリジナルモデルは背面の電源コネクターからフロント近くのパワースイッチまで交流の...
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テクニカルブレーンが、プリアンプ機能付MC専用フォノイコライザーアンプ「TBC-Zero/c」を発売。価格¥2,280,000で、12月1日に
テクニカルブレーンでは、新製品の「TBC-Zero/c」を12月1日に発売する。価格は¥2,280,000(税別)。
TBC-Zero/cは、新開発のMC専用フォノイコライザー回路と、同じく新開発されたフラットアンプ回路が組み込まれたプリアンプ機能付きMC専用フォノイコライザーとなる。
まずフォノイコライザー回路は、完全DC・無帰還フルバランス回路を採用した、I/V変換方式によるCR型イコライザー方式を搭載している。正確なRIAA特性を確保すると共に、無帰還アンプ・CR型イコライザーの特徴である解放感のある音質を実現し、ノイズ・過渡応答性能の優れた増幅回路方式を採用することで高いS/Nを...
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オーロラサウンドのフォノイコライザー「VIDA prima」が10月末に発売決定。シリーズのエントリーモデルとして、アナログレコードの楽しみを広げる
オーロラサウンドの人気フォノイコライザーアンプ「VIDA」シリーズに、エントリーモデルの「VIDA prima」(ヴィーダプリマ)が追加された。定価¥118,000(税別)で、10月末頃の発売予定とのこと。
「VIDA」は、最新の半導体技術とLCR型ネットワークという新旧技術の融合で生まれたフォノイコライザーアンプとして人気を集めた。新製品のVIDA primaは、シリーズのエントリーモデルながら、S/Nがよく再現性の高いNF型と、繊細で力強いサウンドのCR型の両方を組み合わせた回路方式により、レコードに刻まれた音楽を余すことなく再生するという。
リニアテクノロジ社やテキサスインスツルメ...