執筆陣
ブリンクマンのフォノイコライザーアンプ第2世代機「Edison MkⅡ」は、声色の生々しさが印象的で立体感も豊か
独ブリンクマンを主宰するヘルムート・ブリンクマン氏は、真空管と半導体それぞれのよさを知り尽くしている。ここで紹介するエジソンMkⅡは、同社フォノイコライザーアンプの第2世代機。3系統ある入力のうち2系統はバランス/アンバランスが選択でき、合計4本のテレフンケン製(NOS)PCF803を搭載する、バイポーラ・トランジスターとのハイブリッド増幅回路が特徴である。ガラス天板からは、整然と並ぶ良質の素子が窺える。出力はXLR端子が1系統のみだ。
本誌試聴室のリファレンス・プリアンプはエアータイトATC5でアンバランス入力である。そこでXLR→RCAアダプター(3番コールドは非接続)を用意して音を...
執筆陣
ブリンクマン「Taurus」自社製モーターでDD駆動し、抜群のS/N感で高精細な音に。
私はダイレクトドライブ(DD)方式ターンテーブルを支持するオーディオファイルだが、今ではモーターを自社開発できるメーカーが少ないことを嘆いている。本格派のDDモーターといえるのは、世界中を見渡しても日本のテクニクスとドイツのブリンクマン、そして同じくドイツのSTSTくらいだ。
ここで紹介するブリンクマンのトーラスは、同社バルドの上級機にあたるスケルトンタイプのターンテーブル。慣性質量を重視した形状のプラッターは10㎏で、アナログ盤との接地面は平面性の高いガラス製だ。中心部分で盤を浮かせてクランパーで押し付けることにより、面ブレの少ない平面状態を得ている。同社には2機種のDD方式ターンテー...