【HiVi冬のベストバイ2018 Special Site】コントロールアンプ部門（2）＜100万円以上＞ 第1位 リン KLIMAX DSM

リンのDSシリーズは、単体プレーヤーが廃止され、マルチメディア対応のDSMに統合されたが、新DACアーキテクチャーの「KATALYST（カタリスト）」が絶大なる効果を発揮。単体のDSプレーヤーはなくとも、DSMの多機能性とKATALYSTによる格段の変換特性が、高い次元で両立したのは、まことに喜ばしい。HDMIの音が圧倒的に素晴らしいのも、洛陽の紙価を高めている。

ハイレゾ再生に力を注いできたリンがリリースするコントロールアンプである。ネットワークプレーヤーとしての機能も持つが、アナログ入力からデジタル入力まで多彩な信号に対応する。そして何よりこのモデルが進化した部分は、同社の最新技術を駆使した「KATALYST」をDAC周りに採り入れて、音の深みをしみじみと感じさせてくれることである。

脱パッケージメディア時代を切り拓いたリンの集大成版フラッグシップ・プリアンプ。ネットワークオーディオはもとより、S/P DIF（同軸、光）やHDMI、アナログ入力にも対応する多才ぶりは、いずれ先端技術の変遷を映した記念碑的存在として長く記憶されることになるだろう。メイン出力はアナログ。年季の入ったそのクォリティも未来の鏡だ。

単機能ネットワークプレーヤーの販売は終了、これからはプリアンプ機能を有したDSM1本でいくと宣言したリンの最高峰モデル。入力はアナログ、同軸/ 光、HDMIを備え万全の構え。最新DACアーキテクチャー<KATALYST>を導入し、音質強化を図るとともにDSDファイル（5.6MHzまで）に対応した。威風堂々とした超本格サウンドに脱帽だ。