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モンキー・パンチさんが愛したJBLとマッキントッシュで聴く「ルパン三世のテーマ」は、やはり格別だった。七回忌を迎えて、改めてモンキーさんのオーディオビジュアルへの熱意に感服する
時が過ぎるのは早いもので、モンキー・パンチさんが亡くなって6年が経つ。今年の命日(4月11日)で七回忌を迎えることになった。この間、オーディオビジュアルの環境も著しく変化したので、モンキーさんが生きていたなら、あれはどうだ、これはどうだと、熱心な質問攻めにあっていたことだろう。
PCへの取り組みも早く、漫画家としてほぼ最初にマックで絵を描き始めたモンキーさんのことだ、ハイレゾ配信や最近話題のサブスクリプションサービスにも取り組まれていたことは想像に難くない。その一方で、ぼくは無邪気にアナログオーディオの復活を囁いていたかもしれない。
モンキーさんのオーディオビジュアルの経歴とその偉業は、...
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フェーズメーションの “パッシブ・プリアンプ” 「CM-1500」を徹底検証。独得のS/Nのよさと、ナチュラルでストレートなサウンドこそ、この方式の大きな魅力だ
オーディオを始めたころ、スピーカーが最終的に音を出すものであることはすぐに理解できたけれど、アンプの役割が何であるのか、実はあんまりよくわかっていなかった。当時はアナログレコードの時代だから、フォノイコライザーアンプが必須で、その他にフラットアンプやら、トーンコントロールやら、パワーアンプやらと、調べていくと何やら様々なアンプがあるみたいで、ぼくのアタマにはハテナマークがしばしば浮かんだ。
ぼくのそのころのぼんやりとした理解では、前記したそれらの役割を全部統合したのがプリメインアンプ、フォノイコライザーとフラットアンプ等を搭載し音量調節をするのがプリアンプ(コントロールアンプとも呼んだ)...
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『DELA N100-S20-J、S100/2』注目モデルで聴くQobuz《ミュージックライブラリー+スイッチングハブ編》
ネットワーク伝送のノイズ低減こそ、Qobuz高品位再生の最大の勘所である
世界で初めてオーディオ用サーバーの世界のドアを開いたDELAは、今やQobuzを受信するに必要なあらゆるデバイスをトータルに供給する、ネットワークオーディオの総合メーカーに成長した。母体となっているバッファローブランドの無線LANルーター、DELAブランドのオーディオ用ハブ、同サーバー/ネットワークトランスポート(以下、DELA流の表記に従ってミュージックライブラリーと称す)、同オーディオ用LANケーブル、そして光アイソレーション関連機器……と、まさにDELA製品だけで堂々のQobuzシステムが組めるのである。ない...
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『LUXMAN NT-07』注目モデルで聴くQobuz《ネットワークトランスポート編》
Qobuzに真摯かつしなやかに対応した、ナチュラルなラックストーンに大いに納得!
今年創業100周年を迎えるラックスマン。安物をつくらず、自らが理想とする音を追求し続け、会社を維持して1世紀。たいしたものだと思う。
さて、これまで管球式/半導体式アンプを中心に様々なオーディオ・エレクトロニクスを開発してきた同社だが、ここにご紹介するNT-07は同社初のネットワークトランスポート。好みのUSB端子付D/Aコンバーターと組み合わせれば、Qobuzを用いてCDスペック以上の音楽ファイルが1億曲以上楽しめるというわけだ。
Network Audio Transport
LUXMAN
NT-07
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ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしているのか(後)
第48回 日本アカデミー賞 協会特別賞を受賞した、ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに、これまで関わってきたお仕事の内容や、日本の劇場音響の進化についてうかがったインタビューの後編をお届けする。今回は河東さんが映画音響の一番の転換期だったと語るドルビーデジタルの登場期から、最新のドルビーアトモスの制作で注意するべきことまで幅広く語っていただいた。インタビュアーは前編同様、潮 晴男さんにお願いしている。(まとめ:泉 哲也)
前編はこちら ↓ ↓
ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしてい...