執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート2019】その1:私の9回目のIFA取材が、いよいよ始まる。先進的で勇ましい、日本のスタートアップ企業の取り組みを含め、最新情報をお届け
IFA2019が開幕する。
私のみるところ、1月のCESはイノベーションショーだ。世界から注目の新技術が集結する。しかし、それがすべて製品化されるとは限らない。それはIFAに来て初めて分かる。私は今回でIFA取材が9回目。毎年、新しい製品の登場に目を見張っている。今年も大いに期待できよう。
昨年は出展者数が1,814、ビジター総数が245,000人という超特大の国際見本市だ。CESと異なりIFAはIT、モバイル、オーディオ・ビジュアル、ホーム・アプライアンス……のすべての民生用電気製品を扱うから、規模も大きく、注目点も多い。
特に今年はベンチャー企業を糾合したIFA NEXTの初のパート...
執筆陣
シャープのエキサイティングな新提案を、IFA2018ブースで実感。石田佳久副社長にその狙いを聞いた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート5
先般ベルリンで開催されたIFA2018について、StereoSound ONLINEでも注目トピックを麻倉さんの現地リポートで紹介した。その際に麻倉さんは、シャープブースの“目のつけどころ”の変化を感じたという。その変化について、シャープ株式会社石田佳久副社長に直撃インタビューを実施していただいた。その様子を、紹介しよう。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。シャープさんのブースは一昨年のIFA復帰以来拝見していますが、今年は出し物が増えてきたなぁと実感しました。8Kテレビも、前回のLC-70X500に続いて第二弾が登場しました。まずは8Kテレビへの取組みについてお聞かせ下さ...
執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】まとめ この秋のオーディオビジュアル注目情報を総覧。4Kテレビから超弩級ウォークマンまでピックアップしました
8月31日〜9月5日まで、ドイツのベルリンで開催された「IFA 2018」。スマホやAIスピーカーから高級オーディオ機器まで揃う、国際コンシューマ・エレクトロニクス展となる。
今回もお馴染の麻倉怜士さんがIFAに参加。StereoSound ONLINE読者が気になるアイテムを、麻倉目線でピックアップしてくれた。以下に各リポートをまとめてみたので、じっくりチェックしていただきたい。
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その01ピニンファリーナがデザインした、シャープの4Kテレビがかっこいい - Stereo Sound ONLINE
「シャープの製品デザインは少しコンサバ。もっとスタイ...
執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その10 ベルリン・フィルとテクニクスの協業が3年を経過。その後の成果をキーマンにじっくり聞いた
IFAでは毎回、パナソニックと共にベルリンのコンサートホール「フィルハーモニー」を訪れ、両者の協業の内容と成果を取材している。今回は同社がサポートしているコンサートストリーミングサービス「ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール」の現状と、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン・フィル)側がパナソニック(テクニクス)の技術者に施している耳の訓練の内容、テクニクスブランドのステレオ製品への音質アドバイスについて取材した。
ベルリン・フィルメディア・マネージングディレクターのロバート・ツィマーマン(Robert Zimmermann)さん、ベルリン・フィルのトーンマイスターであるク...
執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その09 超・超・超弩級デジタルオーディオプレーヤー兼ヘッドホンアンプ「DMP-Z1」は、ソニー・オーディオの牽引車だ
ソニーがIFAで発表したデジタルオーディオプレーヤー兼ヘッドホンアンプ「DMP-Z1」には、これまで体験したことのない音の凄みがある。
初めに、私のインプレッションから述べよう。きわめて微細なディテイルまで音の情報量が豊富だ。特筆すべきは低域から高域まで速度が揃っていること。一般に低域は遅れがちになるが、それが中高域と同じハイスピードで進行することは、驚異だ。
その結果、音の鮮明度がひじょうに高く、内声部までクリアーに見渡せる。ヘッドホンながら音場の広さと共に、細部の音像まで凝縮感を持ち、音の生命力、エネルギー感につながっている。音の粒が躍動し、まさに迸るような音楽的生命感が味わえる。
...
執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その08 ゼンハイザー、初のイマーシブサラウンドバー「AMBEO Soundbar」をIFAで発表
ドイツのヘッドホンメーカーの話題の新製品は、意外にも音が空中に放出されるサウンドバー、それも立体音響の「3Dサウンドバー」だ。視聴したが、サウンドバーなのに、立体的に音場が形成され、方向性・音場密度も予想外に素晴らしいではないか。
名称は「AMBEO Soundbar」。AMBEOはゼンハイザー独自の「3D技術プログラム」だ。再生環境だけでなく、録音、伝送、再生の各分野で独自技術を展開するのがAMBEO。3Dサウンドバーはその一環である。
ドイツの研究機関「フラウンフォファー」と共同開発した3D仮想化技術を搭載。13のドライバーユニットがビームフォーミングにて、360度に音を発する。チャ...
執筆陣
【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その07 ヤマハが「C-5000」「M-5000」を展示。フラッグシップ・ハイファイシステムを聴いた
日本のオーディオメーカーでは、オンキヨーグループが今回のIFAから姿を消したのとは対照的に、ヤマハブースは大躍進。毎年、訪れるごとにブースが広くなっている。
これまでも「ヤマハ=音楽会社」というイメージづくりのために、オーディオとピアノなどの楽器を同一ブース内に置いていたが、今回はブース自体が拡張されたので、今やオーディオと楽器が隣り合った別ブースとなった。来年はさらに拡張する計画で、第1ホールのオーディオハピリオンの入り口はヤマハで占拠されるだろう。
日本メーカーの躍進は嬉しい。もっと嬉しいのが、今年がヤマハにとって「フラッグシップイヤー」ということだ。HiFiオーディオ分野でターンテ...