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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その06 ソニーのフラグシップイヤホン「IER-Z1R」はこだわりの塊
「音の常識を超えた、新しい次元の音をつくりたい。イメージをまったく、根底から変える製品をつくりたい」と、桑原英二(V&S事業部商品設計部門商品技術1部2課)は、言った。
その結果、開発されたのがフラグシップイヤホン「IER-Z1R」だ。ソニーの音のクライテリアをマークするシグネチャー・シリーズで初のイヤホン。私のインプレッションは、掉尾に記すが、まさに「イヤホンの音はこんなもの」というこれまでの常識を一変させる、ここまでの再現性を持つのかと刮目した。
桑原との会場インタビューの詳細は、のちに私の連載「いいもの研究所」で記すが、そこから、大事なエッセンスをお届けしよう。新しい次元の音とはど...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その05 JVCが世界初の家庭用8Kプロジェクター「DLA-NX9B」を発表。ネイティブコントラストは10万対1!
ビクター(JVCケンウッド)のプロジェクターづくりには、ふたつの法則がある。
①まずはハイエンドのB to B用に先端映像技術を開発し、数年を経て家庭用に移管する。
②家庭用では数年に一回、画期的な技術アドバンスを成し、それも数年掛けて移管
−−である。マーケティング用語では「スキミング戦略」もしくは「展覧会戦略」という。
今回のIFAでは、「8K」「ネイティブ画素数」のふたつで、これが見られた。ビクターはNHK技研とのコラボレーションにて、多くの8Kプロジェクターを開発してきた。その目玉が4K画素のD-ILAデバイスによるe-shift・8K。
原理はホームプロジェクターでお馴染みの、...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その04 ハーマン・カードン「Citation」は、本格高音質Google Assistantスピーカー
いわゆるスマートスピーカーは、声でのやり取りを通じて生活を便利する「情報スピーカー」なのだが、声機能が、本格的なハイファイスピーカーに入ってはいけないという決まりはない。
IFAのハーマンブースの奥深くに展示されているのが、「Citation」シリーズのハイレゾ対応ワイヤレススピーカーだ。
Citationは数多くのスピーカー製品を抱えるHarman Kardon(ハーマン・カードン)の中で、ミドルハイクラスのステイタスを持つシリーズ。液晶のタッチスクリーン、クロームキャスト、Google Assistant(グーグルアシスタント)と、IoT的な機能が満載なスピーカーで、卓上のモノーラル...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その03 ベルリン・フィルハーモニーとの協業で開発されたテクニクス・ワイヤレススピーカー「SC-C50」
音場がきわめて広く、低音の塊感が充分に感じられる
昨年のIFAではテクニクスブランドのCDドライブ一体型スピーカー内蔵/一体型ステレオシステムの「SC-C70」が話題だったが、今年は、その弟分の「SC-C50」が登場。ペットネームは“OTTAVA S”だ。CDドライブは省かれたが、技術的には音場再生、低音再生に特にこだわった構造設計、ユニット設計、音づくりがなされている。
特に注目は「ベルリン・フィルモデル」。パナソニック(テクニクス)が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と協業を開始し2年になる。ベルリン・フィルのコンサートライブ・ストリーミングサービス「デジタルコンサートホール」収録...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その02 テクニクスから登場したSACDプレーヤーは、なんとMQA-CDも再生可能な多機能機
遂にパナソニックが「テクニクス」ブランドでSACDに進出。
20年近く前、ポストCDフォーマットとしてパナソニック(当時は松下電器)が押すDVDオーディオと、ソニーが押すSACDが争い、結局、DVDオーディオは敗退し、SACDが勝った。とはいえ、SACDがポストCDのメインフォーマットになったのかというと、実情はそれほどのことでもない。
がしかし、ハイエンドなユーザーはSACDが好きで、着実にSACDは新譜でもリリースされている。IFA開催地のベルリンがらみの話をすると、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のプライベートレーベルは当初、SACDなしのCDのみでアルバムをリリースしていたが、...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その01 ピニンファリーナがデザインした、シャープの4Kテレビがかっこいい
「シャープの製品デザインは少しコンサバ。もっとスタイリッシュにしたい」。
SHARP UMC(シャープのヨーロッパ子会社)のバイス・プレジデントSascha Lange氏が、8月29日に開催されたシャープのプレス・カンファレンスで言及した。その心はイタリアの有名なデザインハウス「ピニンファリーナ(Pininfarina)」との提携だ。
会見会場では、ピニンファリーナがデザインを手掛けたテレビ、オーディオ製品が展示され、通常のシャープ・デザインとは違う異彩を放っていた。ピニンファリーナはフェラーリ、アルファ・ロメオ、マセラッティなどの名デザインを手掛けたカロッツェリアとして有名(実は私の愛...