執筆陣
「NHK技研公開2024」から、気になる3つのテーマを深堀り! 8Kカメラの情報量を活かした番組制作が、実用化の一歩手前まで進んでいる(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート120
NHK放送技術研究所では5月30〜6月2日に恒例の「NHK技研公開2024 技術で拓くメディアのシンカ」を開催した。本連載では毎回の技研公開の中から麻倉怜士さんが注目したテーマについて、より詳しいインタビューを実施している。後編では、「8K映像切り出し制作システム」がもたらす番組制作の新しいスタイルを紹介する。(編集部)
<テーマ3>8K映像切り出し制作システム
1台の8Kカメラで撮影した広角映像から2Kカメラに相当する領域の映像を自動的に切り出すことで、あたかも複数台のカメラで撮影したかのような番組を制作しようという提案だ。これにより収録現場の少人数化、ひいては制作コストの削減なども実...
執筆陣
「NHK技研公開2024」から、気になる3つのテーマを深堀り! 音楽をより楽しくする番組制作や、3次元映像の撮影技術について詳しく聞いた(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート119
NHK放送技術研究所では5月30〜6月2日に恒例の「NHK技研公開2024 技術で拓くメディアのシンカ」を開催した。本連載では毎回の技研公開の中から麻倉怜士さんが注目したテーマについて、より詳しいインタビューを実施している。前編では、麻倉さんが選んだテーマから「音楽の可視化」「自然光でのホログラフィー撮影」を紹介する。(編集部)
<テーマ1>音楽の可視化による新しいコンテンツ表現
音楽好きの麻倉さんが注目したのが、「誰もが音楽をより楽しめるように」という提案。子供から高齢者、聴覚障害者といった幅広い方に音楽をもっと理解し、楽しんでもらいたいという研究で、例えば演奏の映像に、音の強弱や大き...
執筆陣
人間の夢を叶える、そのために常に現行技術の先を行く! アストロデザインが目指す次の8Kの世界を鈴木社長に聞く(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート118
6月20日(木)〜21日(金)に開催されたアストロデザインの技術展示会「アストロデザインプライベートショー2024」。本連載では毎年この展示会にお邪魔し、8Kを中心とした最新映像技術についてリポートしている。今回は麻倉怜士さんによる同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビュー・後編をお届けしたい。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 話をプロジェクターに戻しますが、今回の展示では8K/240p(プログレッシブ)のデバイスを使って3D映像を上映していました。昨年は8K/240pで動きの自然さをアピールしていましたが、今回はそこに3Dが加わったと。
鈴木 両眼視差を使った...
執筆陣
人間の夢を叶える、そのために常に現行技術の先を行く! アストロデザインが目指す次の8Kの世界を鈴木社長に聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート117
アストロデザインでは、恒例の技術展示会「アストロデザインプライベートショー2024」を6月20日(木)〜21日(金)に開催した。同社は8K技術を得意とする業務機器メーカーというイメージが強いが、近年はそれ以外の業種とコラボレーションした開発にも取り組んでいるという。今回は「プライベートショー2024」の注目展示内容とともに、麻倉怜士さんによる、同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今年もプライベートショーにお呼びいただきありがとうございます。ひと通り展示内容を拝見しましたが、今年も昨年に続いて新しい分野との協業...
執筆陣
小型&シンプルなワンバースピーカーで、ここまでの立体感が再現できるのか! 鹿島建設の新挑戦「OPSODIS 1」に込められた思いを聞いた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート116
今年のOTOTEN B1Fの展示で多くの来場者が足を止めていたのが、鹿島建設のブースだった。そこには立体音響を再生できるバータイプのスピーカー「OPSODIS 1」が展示されており、その効果を体験しようという来場者が列を作っていた。OPSODISという技術はこれまでもいくつかの製品に採用されているが、今回の新製品は何が違うのか? さらに鹿島建設というある意味異業種の会社がなぜスピーカーを販売するのか? そんな素朴な疑問を解消すべく、麻倉怜士さんと一緒に東京・赤坂にある同社オフィスにお邪魔した。対応いただいたのはOPSODIS LIMITED Tokyo Office 事業推進統括部長の村...
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WOWOWが、「JAZZ NOT ONLY JAZZ」をハイレゾ&イマーシブ音声で8月16日に配信! 96kHz 13.1chと48kHz 11.1chのAURO-3Dを採用した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート115
WOWOWは去る6月21日に、渋谷・NHKホールで一夜限りのライブイベント「JAZZ NOT ONLY JAZZ」を開催した。ジャズ・ドラマーの石若 駿氏がこの日のためにThe Shun Ishiwaka Septetを結成、豪華ゲストを迎えた夢のステージを披露している。同社では8月16日19:00〜、このライブの配信を行う(23日までのアーカイブあり)。しかもLive Extremeを使った、ハイレゾ・イマーシブサウンドが採用されているという。では、この配信マスターはどのように製作されたのか? 製作を担当した、同社技術センター エグゼクティブ・クリエイター 博士(芸術工学)の入交英雄さ...
執筆陣
シャープ、堺工場のディスプレイ用パネル生産終了は、来るべきものが来た結果かもしれない。日本のテレビ作りという産業構造が変化している:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート114
シャープは今年5月に、子会社である堺ディスプレイプロダクト株式会社 堺工場でのディスプレイパネル生産を終了すると発表した。近年、薄型テレビ用パネルの製造は海外移管が進み、堺工場は国内で製造を続けている貴重な場所だったこともあって、このニュースは多くのメディアで取り上げられた。今回は、その堺工場がオーディオ・ビジュアル的にどんな役割を果たしてきたのか、また堺工場での液晶パネル生産終了を受けてどんな変化が考えられるかについて、麻倉さんに総括してもらった。(StereoSound ONLINE編集部)
今回の堺工場での液晶パネル生産終了のニュースは、日本国内の大型製造拠点のターニングポイントと...
執筆陣
アマゾンが、スマートテレビの使い方を変える? パナソニック新製品にも採用された、注目の「Fire OS」はどこが凄いのか:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート113
テレビの使い方が急激に変化している。これまでは、地デジなどの “放送を見る” という用途が中心だったが、昨今YouTubeや動画配信サービスなどの “ネットコンテンツ” が再生されるケースが多い。それを受けテレビメーカー各社も、ネットコンテンツの再生機能を備えた、いわゆるスマートテレビのラインナップを進めている。そこで重要なのが “テレビ用OS” で、中でもAmazon(アマゾン)が提供する「Fire OS」が近年注目を集めているという。そこで今回はアマゾンジャパンにお邪魔し、FireOSへの取り組みについてお話をうかがった。対応いただいたのは、アマゾンジャパン合同会社 Amazonデバ...
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360 Reality Audioで楽しむ、“立体的なクラシック” に注目。演奏者が聴いて欲しい音を伝えるための新しいアプローチとは:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート112
ピアニストの中山ナミ子さんがディレクターを務めるクラシックレーベル、スチュディオ・エクレールから、『天球の音楽 ミュージック・オブ・ザ・スフィアーイマーシブ・クラシック』が配信されている。2台のピアノを使った演奏が収められたミニアルバムで、全曲で360 Reality Audioのための収録が行われている(360 Reality Audio での配信はAmazon Musicのみ)。クラシックの配信で、しかも収録から360 Reality Audioを意識したというたいへん珍しい取り組みはどのようにして実現したのか。今回はソニー・ミュージックスタジオにうかがい、ディレクターの中山さんと3...
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これはまったく新しい“感動体験”だ。ソニーが提供する「STAR SPHEREプロジェクト」で、宇宙がいっそう身近に感じられた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート111
ソニーグループ株式会社は、同社が展開している「STAR SPHERE(スタースフィア)」プロジェクトの一環として、超小型人工衛星「EYE」(アイ)による撮影・宇宙感動体験を期間限定で提供している。抽選で選ばれた人は、STAR SPHEREプロジェクトや宇宙撮影体験の説明を受けながら、手元でシミュレーターの「EYEコネクト」を操作して衛星の設定を行い、自分だけの写真を撮影できるというものだ(画像は後日提供される)。
本連載では2022年ラスベガスCESから、STAR SPHEREについて担当者氏へのインタビューを行ってきた。今回も宇宙撮影について体験取材を実施、ソニーグループ株式会社 事業...
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U-NEXTの『宝塚歌劇 星組公演 1789 -バスティーユの恋人たち-』はホームシアターで見るべきコンテンツである。宝塚歌劇とドルビービジョン&アトモスの相性のよさを実感した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート110
U-NEXTでは今年1月から、『宝塚歌劇 星組公演 1789 -バスティーユの恋人たち- タカラヅカ・レビュー・シネマ版』の独占配信をスタートしている。本作は昨年ドルビーシネマで劇場公開されており、今回もHDR映像のドルビービジョンと立体音響のドルビーアトモスが採用されている。宝塚作品はこれまでもNHK BS8Kでもオンエアされるなど、高品質コンテンツとして注目を集めてきた。今回の配信はどれほどの完成度なのか、株式会社U-NEXT 取締役COOの本多利彦さんと、事業企画 担当部長の柿元崇利さんを麻倉さんの視聴室にお招きして、一緒に体験してみることにした。(StereoSound ONLI...
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「ZE8000」が次の次元に進化する! “音色” に着目したファイナルのまったく新しい個人最適化サービス「自分ダミーヘッド」を体験した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート109
final(ファイナル)が、イヤホンの音を革新する「自分ダミーヘッドサービス」をスタートしている。“フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンZE8000の全く新しい音楽体験「8K SOUND」を、個人に合わせて最大限に引き出すfinal独自のサービス” で、「ZE8000」の愛用者に対し、測定や試聴を行って “最適化” を実現するという。どんな内容で、どんな効果があるのか、ZE8000の音を高く評価している麻倉さんにサービスを体験していただいた。DAY1、DAY2の2回の測定・試聴の後、3回目のファイナル本社訪問の際に、インタビューをお願いしている。(StereoSoundONLINE編集部...