執筆陣
「NHK技研公開2023」リポート(2) 放送だけでなく、配信まで見据えた番組作りをサポートする技術も多く展示された
昨日お知らせした通り、6月1日(木)〜4日(日)の4日間、東京・砧のNHK放送技術研究所で、恒例の「技研公開2023」が開催される。今年は「メディアを支え、未来を創る」というテーマの下、「イマーシブメディア」「人にやさしい包装サービス」「AIを活用した番組制作支援」といった研究成果が展示されている。以下では会場1Fの展示を中心に紹介する。
(1)Webベース放送メディア①視聴アプリケーション技術
ここでは番組視聴方法についての提案が行われていた。ひと昔前はテレビといえば“放送”を受信するもので、番組選択もチャンネルを変えるだけだったが、最近は伝送経路も放送の他に配信(Web経由)が加わり...
執筆陣
3年ぶりの「NHK技研公開」で、放送技術の進むべき方向が見えてきた。2022年の注目テーマをより詳しく紹介する(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート81
NHK放送技術研究所では、去る5月26日〜29日に「NHK技研公開2022」を実施した。コロナ禍の影響もあり、リアルでは3年ぶりの開催で、「技術が紡ぐ未来のメディア」をテーマに、東京・砧の研究所に様々な研究成果が展示されていた。
その詳細はStereoSoundONLINEでもリポートしているが、今回はその中から麻倉怜士さんが注目した5つのテーマについて、改めて詳しい取材をお願いしている。以下で麻倉さんが注目したテーマと、それに関するインタビューを紹介しよう。(編集部)
<テーマ1>地上放送高度化に向けた伝送方式と放送サービス
NHKでは、将来の放送通信融合による新しい地上放送サービスの...