執筆陣
「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート105
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ3>イマーシブコンテンツ体験に向けたディスプレー技術
「色鮮やかな量子ドットEL素子」
粒子状の半導体結晶である量子ドットを使ったディスプレイの研究成果も展示されていた。量子ドットは液体に溶かしてインクのように塗ることもでき、色純度...
執筆陣
「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート104
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ1>シーン適応型イメージング技術
NHKでは、様々な動きや明るさの被写体がひとつの画面内に存在する360度映像に対応するため、その内容に応じて異なる方式で撮影できるイメージング技術の研究を進めている。画面を細かい領域(ブロック)に分...
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技研公開2023「メディアを支え、未来を創る」が6月1日〜4日に開催決定。「Future Vision 2030〜2040」の3つの重点分野から14項目を展示する
NHK放送技術研究所は、最新の研究開発成果を一般に公開する「技研公開2023」を、6月1日(木)〜4日(日)に開催すると発表した。今年も砧のNHK技研でリアル開催を予定している。
「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、技研が目指す「FutureVision 2030〜2040」の3つの重点分野から、現行の放送サービスを支え、未来のメディアを創るための研究成果、14項目を展示するという。さらに外部識者を招いての「特別講演」や、研究員が研究内容を分かりやすくプレゼンテーションする「ラボトーク」も開催予定だ。
今回の技研公開の主な見どころは以下の通り。
イマーシブメディア〜よりリアルに世界...