執筆陣
3年ぶりの「NHK技研公開」で、放送技術の進むべき方向が見えてきた。2022年の注目テーマをより詳しく紹介する(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート81
NHK放送技術研究所では、去る5月26日〜29日に「NHK技研公開2022」を実施した。コロナ禍の影響もあり、リアルでは3年ぶりの開催で、「技術が紡ぐ未来のメディア」をテーマに、東京・砧の研究所に様々な研究成果が展示されていた。
その詳細はStereoSoundONLINEでもリポートしているが、今回はその中から麻倉怜士さんが注目した5つのテーマについて、改めて詳しい取材をお願いしている。以下で麻倉さんが注目したテーマと、それに関するインタビューを紹介しよう。(編集部)
<テーマ1>地上放送高度化に向けた伝送方式と放送サービス
NHKでは、将来の放送通信融合による新しい地上放送サービスの...
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【インターBEE2019レポート】アストロデザイン8K DLPプロジェクターの、37,000ルーメンの明るさに驚愕。AV1やVVCなどの次世代圧縮技術提案にも期待が集まる
アストロデザイン
アストロデザインのブースには、明るさ37,000ルーメンという驚異的な明るさを実解した8K解像度の3板式DLPプロジェクターが展示され、その映像を250インチ大画面スクリーンに再現していた。
「INSIGHT Laser 2nd Generation」と名付けられたこのプロジェクターは、既発売モデル(明るさ25,000ルーメン)の後継機で、水平7680×垂直4320画素という解像度は承前、1.38インチDark ChipというDMDチップも同一だ。
一番の違いはレーザー光源で、INSIGHT Laser 2nd Generationでは高輝度青色レーザーに加えて赤色レー...
執筆陣
【技研公開2019リポート】まとめ 4K8Kをベースにした、次の放送スタイルが見えてきた
【技研公開2019 リポート】 2040年代の映像サービス「ダイバースビジョン」を実現するための各種技術を一堂に展示 - Stereo Sound ONLINE
NHK放送技術研究所(通称技研)は、最新の研究成果を発表する毎年恒例の展示会「技研公開2019」を5月30日(木)より、砧のNHK放送技術研究所で一般公開する。それに先立つ5月28日にはプレス向けの内覧会が開かれ、今年のテーマや、展示内容、みどころ紹介が行なわれた。
冒頭、NHK研究所所長の三谷公三氏より、今年度のテーマとなる「ワクからはみ出せ、未来のメディア」が紹介され、展示内容として24項目の研究成果一覧が発表された。曰く、...
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【技研公開2019リポート】将来は地デジでも8K映像が伝送できる? 次世代映像符号化方式VVCの研究も進んでいた
次世代映像符号化方式VVC
新4K8K衛星放送で使われている映像圧縮(符号化)コーデックのHEVC(High Efficiency Video Coding)。今回の技研公開ではそんなHEVCの次のコーデックとして、VVC(Versatile Video Coding)に関連した展示も行なわれていた。
VCCは国際標準化団体のMPEGとITU-Tが合同で2020年7月を目標に標準化を進めている技術であり、HEVCに比べて30〜50%の効率アップが期待されている。より柔軟なブロック分割や多彩な予測技術、変換技術を盛り込むことで、ビットレートが同じであっても、より美しい映像が再現できるという...