執筆陣
U-NEXTの『宝塚歌劇 星組公演 1789 -バスティーユの恋人たち-』はホームシアターで見るべきコンテンツである。宝塚歌劇とドルビービジョン&アトモスの相性のよさを実感した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート110
U-NEXTでは今年1月から、『宝塚歌劇 星組公演 1789 -バスティーユの恋人たち- タカラヅカ・レビュー・シネマ版』の独占配信をスタートしている。本作は昨年ドルビーシネマで劇場公開されており、今回もHDR映像のドルビービジョンと立体音響のドルビーアトモスが採用されている。宝塚作品はこれまでもNHK BS8Kでもオンエアされるなど、高品質コンテンツとして注目を集めてきた。今回の配信はどれほどの完成度なのか、株式会社U-NEXT 取締役COOの本多利彦さんと、事業企画 担当部長の柿元崇利さんを麻倉さんの視聴室にお招きして、一緒に体験してみることにした。(StereoSound ONLI...
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「ZE8000」が次の次元に進化する! “音色” に着目したファイナルのまったく新しい個人最適化サービス「自分ダミーヘッド」を体験した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート109
final(ファイナル)が、イヤホンの音を革新する「自分ダミーヘッドサービス」をスタートしている。“フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンZE8000の全く新しい音楽体験「8K SOUND」を、個人に合わせて最大限に引き出すfinal独自のサービス” で、「ZE8000」の愛用者に対し、測定や試聴を行って “最適化” を実現するという。どんな内容で、どんな効果があるのか、ZE8000の音を高く評価している麻倉さんにサービスを体験していただいた。DAY1、DAY2の2回の測定・試聴の後、3回目のファイナル本社訪問の際に、インタビューをお願いしている。(StereoSoundONLINE編集部...
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イマーシブオーディオが、ライブ配信でも楽しめる。コルグ「Live Extreme」が実現する、高品質配信の未来を、開発責任者にじっくり聞く:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート108
コルグが提供している配信プラットフォーム「Live Extreme」が、がぜん注目を集めている。ライブ配信などの音質を重視した“オーディオファースト”という独自の提案に始まり、マルチチャンネルや副音声への対応、そして近年はイマーシブフォーマットの配信も実現している。今回は、Live Extremeの誕生から4年間の歩みや今後の展開について、株式会社コルグ 取締役/技術開発部 部長の大石耕史さんと、Live Extreme担当の山口創司さんにインタビューをお願いした。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いします。Live Extremeを初めて取材したの...
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「世界最高ノイキャン」を達成したソニー「WF-1000XM5」を聴く! 完全ワイヤレスイヤホンとして、充分満足できる音質だ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート106
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」が話題となっている。優れたノイズキャンセリング性能と音質で人気を集めた「WF-1000XM4」をさらに進化させ、「世界最高ノイキャン」(同社調べ)を達成し、音質や装着性にもとことんこだわった開発陣入魂のモデルだ。その「世界最高ノイキャン」はいかどほの効果で、肝心の音質はどのように進歩しているのか。本モデルに込められた思いの丈をじっくりうかがった。(StereoSound ONLINE編集部)
完全ワイヤレスイヤホン:ソニー WF-1000XM5 市場想定価格¥42,000前後
●使用ドライバー:8.4mmダイナミック、密閉型
●Blu...
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「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート105
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ3>イマーシブコンテンツ体験に向けたディスプレー技術
「色鮮やかな量子ドットEL素子」
粒子状の半導体結晶である量子ドットを使ったディスプレイの研究成果も展示されていた。量子ドットは液体に溶かしてインクのように塗ることもでき、色純度...
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「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート104
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ1>シーン適応型イメージング技術
NHKでは、様々な動きや明るさの被写体がひとつの画面内に存在する360度映像に対応するため、その内容に応じて異なる方式で撮影できるイメージング技術の研究を進めている。画面を細かい領域(ブロック)に分...
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“持ち運べるホームシアター” という新提案に注目! 「HT-AX7」は、ソニーの独自技術を活用した、最先端のシアターシステムと呼びたい:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート103
ソニーから、“置けば、そこがシアター空間。”というコンセプトのポータブルシアターシステム「HT-AX7」が発売された。横幅約30cmの小型フロントスピーカーと着脱可能なリアスピーカーからなるシステムで、バッテリー内蔵で持ち運びも可能。スマホやタブレットと組み合わせて家庭内の好きな場所で映画やライブが楽しめるわけだ。さらにソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping 」(サンロクマル スペーシャル サウンド マッピング、以下360SSM)により、臨場感豊かな音場を再現できるという。今回はこの新提案アイテムについて、開発陣に詳しいお話をうかがった。(Stere...
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8Kを“映像データ”として捉えると、放送を越えた様々な展開が拡がる。常に最先端を走ってきたアストロデザインの技術展示会は、見所満載だった(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート102
7月6日〜7日に開催された「アストロデザインプライベートショー」では、8Kを含めた様々な技術的提案が行われていた。同社は8K関連を中心にした放送機器関連のブランドとしても知られているが、近年はそれ以外にも他社と協業した新分野への取り組みにも積極的だ。以下ではそれらの展示内容とともに、麻倉怜士さんによる同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 さて8K以外にも稲妻が撮れるカメラも展示されていましたが、あれにはびっくりしました。あんなことが可能なんですね。
鈴木 超高速マルチフレーミングカメラの「HC-4503」ですね...
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8Kを“映像データ”として捉えると、放送を越えた様々な展開が拡がる。常に最先端を走ってきたアストロデザインの技術展示会は、見所満載だった(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート101
アストロデザインは、去る7月6日〜7日の2日間、恒例の同社技術展示会、「アストロデザインプライベートショー」を、東京大田区の本社オフィスで開催した。コロナ禍のため3年ぶりの開催となった昨年に続き、今年も多くの最新技術が並んだ盛況な会となっていた。本連載では、昨年同様にそれらの展示内容とともに、同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今年も「プライベートショウ」にお呼びいただきありがとうございます。さっそく展示を拝見しましたが、今年は去年以上に熱気が感じられました。
鈴木 そうですね、今年のショウは雰囲気もずいぶん...
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ソニー「ELF-SR2」は、理想的な立体視ディスプレイである。自然で現実感に溢れた裸眼3D映像は、一度体験する価値がある:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート100
ソニーの立体視ディスプレイ第二弾となる「ELF-SR2」が発売された。2020年に登場した初号機「ELF-SR1」は、高品位な3D映像がクリエイターを中心に注目を集めた。ELF-SR2はそんな初代機ユーザーの声を反映し、さらに多くの分野で活用できるよう、大きな進化を遂げている。今回は、新世代3Dモニターを目指したELF-SR2の特長や、実際に楽しめる3D映像のクォリティについて検証した。(StereoSound ONLINE編集部)
●空間再現ディスプレイ:ソニー ELF-SR2 市場想定価格50万円前後
●パネルサイズ:27インチ
●解像度:水平3,840×垂直2,160画素
●視野角...
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世界初のクラシック比較試聴に挑戦!? ウィーン・フィルハーモニーの「美しく青きドナウ」で、指揮者による楽曲の違いを聴き比べる:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート99
今回の本連載では、(おそらく)世界で初めてのクラシック作品の比較試聴をお届けする。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が年末年始に開催しているニューイヤーコンサートから「美しく青きドナウ」を再生し、指揮者による楽曲解釈の違いを聴き比べる。
ニューイヤーコンサートは、同じ会場と同じ楽団で、演奏される楽曲もほぼシュトラウス一家のワルツ、大きな違いは指揮者だけという珍しいコンテンツでもある。その点に注目した麻倉さんが、現在配信されているハイレゾ音源をじっくりチェックして、特徴のある年(指揮者)を選び出した。
ウィーン・フィルに関する著作を上梓したばかりの音楽プロデューサー、渋谷ゆう子さんをゲスト...
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ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(3):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート98
前回、前々回の本連載では、ソニーから発売された背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」に込められた想いや製品としての音作りについて、開発担当者にインタビューを実施した。立体音響の制作環境をより身近なものとして、多くのクリエイターに360 Reality Audioを始めとする立体音響制作に取り組んでもらうことを目的として企画された製品だという。
そしてMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、独自の360 Virtual MixingEnvironment(360VME)技術を使った測定サービスもスタートした。今回は日本での測定スタジオ第一号である、メディア・インテグレーションのM...