執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(2):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート97
ソニーから、背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」が5月末に発売された。「音楽クリエーションの変化に技術の力で寄り添い続ける」というポリシーに基づき、立体音響の制作環境をより身近なものにし、立体音響制作の加速とクリエイターの創作活動への貢献を目的として企画されたという。そんなMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、理想的な環境で測定を行うことで制作スタジオの音響をヘッドホンで再現するサービスも実施される。
以下では前回に引き続き、MDR-MV1の開発を担当したソニー株式会社 パーソナルエンタテインメント事業部 プロフェッショナルソリューション事業室 プロフェッショナルオーディオ...
執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(1):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート96
クリエイター向けにさまざまな立体音響やハイレゾコンテンツなどの制作に適した背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」がソニーから発売された。近年は音楽配信サービスで空間オーディオが注目を集めており、制作現場でのニーズも増えている。しかし実際にマルチチャンネルスピーカーを設置した制作スタジオはまだ少なく、特にプライベートスタジオではハードルが高い。
そんな状況に対し、360 Reality Audioを始めとする立体音響や、ハイレゾなどの制作に適したモニターヘッドホンを送り出すことでクリエイターの創作活動に貢献するという狙いで誕生したのが、MDR-MV1だ。しかもハードウェアとしてのヘ...
執筆陣
8Kテレビを買い替えたら、今まで以上に8K放送の素晴らしさを実感! 日本いちの8Kウォッチャー・麻倉さんが、お気に入り番組と気になる現状を語る:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート94
2018年12月にBS4K8K放送がスタートして既に4年以上が経過した。A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)によると、2023年3月末で4K8K放送が視聴可能な機器の台数は累計1,595万台に達したという(4K8Kチューナー内蔵録画機、STB含む)。だがその多くは4K対応で、8K放送が視聴できるテレビの台数はまだ少ないし、レコーダーについては外付けHDDでの録画しかできないのが現状だ。
放送スタート直後から自宅に8Kテレビを導入し、日々チェックを続けてきた麻倉さんは、先般8KテレビをMini LEDバックライトモデルにリニューアル、8K解像度に相応しいハイコントラストな...
執筆陣
音楽を、因数分解的に楽しむという新提案。指揮者も演奏者もいない「無人オーケストラコンサート」は、音楽体験の新しい景色を拓いていく:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート93
指揮者も演奏者もいない「無人オーケストラコンサート」が3月末に横浜みなとみらいホール 大ホールで開催された。楽団員ひとひとりの演奏を個別のマイクで録音し、それを演奏時と同じ場所に置かれたスピーカーで再生することで、誰もいないステージから生演奏のような音を再現しようという試みだ。客席に座ったり、舞台上に上がったり……聴く位置や楽器による響きや音圧の違いを聴き比べられる、そんな特別な音響体験を目指したこのイベントに麻倉さんと一緒に参加してきた。今回は、その印象を語っていただく。(StereoSound ONLINE編集部)
去る3月25日、横浜みなとみらいホール 大ホールでとてもユニークなコ...
執筆陣
新世代ウォークマン「NW-ZX707」「NW-A300」は、 “数値では語れない音” を表現できる次元に達した。僅かな妥協も許さない開発陣の思いを聞く(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート92
ソニーのウォークマン「NW-ZX707」「NW-A300」シリーズの開発者インタビュー・後篇をお届けする。前篇ではNW-ZX707に搭載された数々の独自技術や、そこに込められた思いについてじっくりお話を聞いた。後篇では「NW-A300」シリーズにフォーカスを当てたインタビューを実施している。対応いただいたのは、ソニー株式会社 ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部事業部 商品企画担当田中光謙さん、設計プロジェクトリーダー 佐藤朝明さん、音質設計担当 佐藤浩朗さんの3名だ。(StereoSound ONLINE編集部)
持ち運びやすいコンパクトサイズで、ハイレゾサウンドを十全...
執筆陣
新世代ウォークマン「NW-ZX707」「NW-A300」は、 “数値では語れない音” を表現できる次元に達した。僅かな妥協も許さない開発陣の思いを聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート91
1月末にソニーから発売された、ウォークマンの新ラインナップ「NW-ZX707」「NW-A307」「NW-A306」が、いずれも市場で好評だという。昨年登場したフラッグシップモデルの「NW-WM1ZM2」やその弟機「NW-WM1AM2」で使われた様々な技術を継承し、カジュアルモデルという位置づけながら、優れた音質を実現しているからだ。そこで今回は、ソニー社内の通称「ウォークマンルーム」にお邪魔し、製品開発を手がけたソニー株式会社 ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部パーソナルエンタテインメント事業部 商品企画担当 田中光謙さん、設計プロジェクトリーダー 佐藤朝明さん、音質設...
執筆陣
パナソニックの録画用BDディスク生産 “完了” で悩んでいるエアチェックファンに贈る! お宝番組を残すべきディスクはどれだ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート90
1月末、パナソニックから録画用BDディスクの生産 “完了” が発表された。同社の録画用BD-RとBD-REの合計36モデルについて、全製品の生産を完了し、後継商品は予定されていないという。エアチェックファンの中にはパナソニック製録画用BDディスクの愛用者も多く、これからどのディスクを使ったらいいのかという “悲鳴” も多く上がっている。そこで今回は、ビデオテープ時代からエアチェック生活を続けている麻倉さんに、最新の録画用BDディスクをチェックしてもらった。(StereoSound ONLINE編集部)
今回のパナソニックの発表は本当にショックでした。同社のBDディスクは国内生産だったこと...
執筆陣
“ZE8000の音を初めて聴いた時はびっくりしました” 圧倒的な情報量を持った「8Kサウンド」誕生のいきさつを、開発者に聞く(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート89
圧倒的な情報量を持った「8K SOUND」を実現する、finalの完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」。前編では話題のイヤホンがどのようにして生まれたのかについて開発陣にインタビューを実施した。すると、ZE8000が目指すフラットな音のためには、ドライバーそのものから新しくする必要があったという話が飛び出した。後編ではその音づくりへのこだわりについて、より深くうかがっている。対応いただいたのは、同社代表取締役社長の細尾 満さんと営業部プロジェクトリーダーの森 圭太郎さんだ。(StereoSound ONLINE編集部)
●ワイヤレスイヤホン
Final ZE8000 ¥36,800(税...
執筆陣
“ZE8000の音を初めて聴いた時はびっくりしました” 圧倒的な情報量を持った「8Kサウンド」誕生のいきさつを、開発者に聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート88
final(ファイナル)から発売された完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」が注目を集めている。同社研究開発部門が発見した新たな物理特性を適用することで、「8K SOUND」と命名された圧倒的な情報量を持った音楽体験ができることをアピールしている。麻倉怜士さんも「8K SOUND」に感銘したひとりで、どのようにしてこの製品が生まれたか興味津々だったという。今回は同社代表取締役社長の細尾 満さんと営業部プロジェクトリーダーの森 圭太郎さんにお話をうかがった。(StereoSound ONLINE編集部)
●ワイヤレスイヤホン
Final ZE8000 ¥36,800(税込、ホワイト/ブラッ...
執筆陣
これぞ究極の立体音響ヘッドホン技術だ! 映画制作現場でも使われているソニー「360 Virtual Mixing Environment」の効果に、大いに感動した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート87
「360VME(Virtual Mixing Environment)」の効果が凄い! ダビングステージなどのサウンドミキシング制作環境の音響をヘッドホンを使って再現する技術で、サウンドエンジニアなどのプロフェッショナルも納得の高い精度で音場を再現してくれるのだ。しかも、既にこの技術を使ったソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)の作品が劇場公開されているという。
今回はこの技術がどのようにして創り出されたのか、またハリウッドの現場で使われるようになったいきさつについて、360VMEの開発を担当したソニーグループ株式会社 R&Dセンターの沖本 越さんと中川 亨さん、中井彬人...
執筆陣
「360 Spatial Sound Mapping」が生み出す3D音場は一度体験すべき! ソニーの「HT-A5000」「HT-A3000」にサウンドバーの新しい価値を見た:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート86
リビングシアターの満足度をワンランクアップさせるアイテムとして、サウンドバーが人気を集めている。最近はドルビーアトモスなどのデコード機能を備え、そこに独自の技術を加えることで優れた包囲感、臨場感を再現する製品も少なくない。
その代表格がソニーの“サウンドバー3兄弟”だ。昨年発売された「HT-A7000」が長男格で、7.1.2スピーカーを内蔵し、サウンドバーだけで豊かなサラウンド再生が可能。さらに別売のワイヤレスリアスピーカーやワイヤレスサブウーファーを加えることで、独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」の効果も楽しめる。
そして今回、弟機となる「HT-A...
執筆陣
パナソニックの「ウォールフィットテレビ」は、テレビに革命を起こす! 4K無線伝送が拓くライフスタイルの変革に期待する:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート85
9月上旬にドイツ、ベルリンで開催されたIFA 2022のパナソニックブースで注目を集めた展示が、部屋のレイアウトに縛られないコンセプトを提案した「ウォールディスプレイ」だ。同社が培ってきた4K無線伝送技術を活用し、テレビを様々な制約から解放する提案という。そして先般、そのコンセプトが、ウォールフィットテレビ「LW1」シリーズとして日本で正式にリリースされた。
今回の連載では、ウォールフィットテレビの開発担当者であるパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 副社長執行役員ビジュアル・サウンドビジネスユニット長 阿南康成さんと同 技術センター 中澤 攝(おさむ)さん、同...