執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(3):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート98
前回、前々回の本連載では、ソニーから発売された背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」に込められた想いや製品としての音作りについて、開発担当者にインタビューを実施した。立体音響の制作環境をより身近なものとして、多くのクリエイターに360 Reality Audioを始めとする立体音響制作に取り組んでもらうことを目的として企画された製品だという。
そしてMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、独自の360 Virtual MixingEnvironment(360VME)技術を使った測定サービスもスタートした。今回は日本での測定スタジオ第一号である、メディア・インテグレーションのM...
執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(2):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート97
ソニーから、背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」が5月末に発売された。「音楽クリエーションの変化に技術の力で寄り添い続ける」というポリシーに基づき、立体音響の制作環境をより身近なものにし、立体音響制作の加速とクリエイターの創作活動への貢献を目的として企画されたという。そんなMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、理想的な環境で測定を行うことで制作スタジオの音響をヘッドホンで再現するサービスも実施される。
以下では前回に引き続き、MDR-MV1の開発を担当したソニー株式会社 パーソナルエンタテインメント事業部 プロフェッショナルソリューション事業室 プロフェッショナルオーディオ...
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ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(1):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート96
クリエイター向けにさまざまな立体音響やハイレゾコンテンツなどの制作に適した背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」がソニーから発売された。近年は音楽配信サービスで空間オーディオが注目を集めており、制作現場でのニーズも増えている。しかし実際にマルチチャンネルスピーカーを設置した制作スタジオはまだ少なく、特にプライベートスタジオではハードルが高い。
そんな状況に対し、360 Reality Audioを始めとする立体音響や、ハイレゾなどの制作に適したモニターヘッドホンを送り出すことでクリエイターの創作活動に貢献するという狙いで誕生したのが、MDR-MV1だ。しかもハードウェアとしてのヘ...
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これぞ究極の立体音響ヘッドホン技術だ! 映画制作現場でも使われているソニー「360 Virtual Mixing Environment」の効果に、大いに感動した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート87
「360VME(Virtual Mixing Environment)」の効果が凄い! ダビングステージなどのサウンドミキシング制作環境の音響をヘッドホンを使って再現する技術で、サウンドエンジニアなどのプロフェッショナルも納得の高い精度で音場を再現してくれるのだ。しかも、既にこの技術を使ったソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)の作品が劇場公開されているという。
今回はこの技術がどのようにして創り出されたのか、またハリウッドの現場で使われるようになったいきさつについて、360VMEの開発を担当したソニーグループ株式会社 R&Dセンターの沖本 越さんと中川 亨さん、中井彬人...