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【麻倉怜士のCES2024レポート09】サムスンの3年目のQD-OLEDは、ピーク輝度3000nits、カラー輝度も3000nitsを達成
アンコアホテルのサムスン・ディスプレイスウィートを訪れるのは2023年から2年連続だ。2022年に登場し、3年目を迎えた2024年版QD-OLEDの取材のためだ。
登場から2年でも性能は大きく向上したが、3年目の今回はさらに向上したことが分かった。ディスプレイパネルづくりでは毎年、画期的な技術を開発し続けられるわけではない。QD-OLEDも2022年に基本をスタートさせ、次に製造、回路、画質を磨くというプロセスが続いている。
2024年バージョンは、完成度を格段に上げた。まずピーク輝度は2022年モデルが1545nits、2023年モデルは2096nits、そして2024年モデルは300...
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テレビの画質を革命的に引き上げる高画質パネルの金字塔!OLED METAパネル誕生秘話。世界最高の家庭用有機ELパネルメーカー、韓国LGディスプレイを直撃取材
有機ELテレビの高画質化がとまらない。テレビセットメーカー自身の「画質力」が、その原動力のひとつではあるが、根源的な進化の源泉はパネル自体の驚異的な性能向上に尽きる。高画質を誰よりも希求する麻倉怜士さんとHiVi取材陣は、昨年に引き続き、家庭用大型有機ELパネル生産の世界最大手、韓国LGディスプレイへの現地直撃取材を敢行、META技術を適用した第3世代WOLEDパネルがどのように研究・開発、そして量産されたのかを徹底取材した。今回は、世界で初めて最新有機ELパネルの製造ラインへの取材も実現、その意味でも貴重なリポートとなっている。(編集部)
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LGから、800Rの湾曲画面を備えた45インチ有機ELゲーミングモニター「45GR95QE-B」と、フラット画面で使いやすい26.5インチサイズの「27GR95QE-B」が発売決定!
LGエレクトロニクス・ジャパンは、ゲーミングモニター、LG Ultra Gearシリーズの新モデルとして、有機ELパネル搭載でリフレッシュレート240Hzを実現した、44.5インチの「45GR95QE-B」(市場想定価格¥280,000前後)を2023年3月中旬より、26.5インチの「27GR95QE-B」(市場想定価格¥150,000前後)を2023年4月上旬より順次発売する。
両モデルとも、自発光デバイスである有機ELパネルを使い、応答速度0.03ms(GTG)の高速表示で、モーションブラー(ぼやけ、ブレ)を感じさせない 映像を実現、240Hzのリフレッシュレートでくっきりとした映像...
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革新的進化を遂げた「OLED.EX」の正体【韓国LGディスプレイ独占取材リポート】
この7月、3年振りに韓国・LGディスプレイを訪れた。有機ELパネルのエバンジェリスト(伝道師)を自認する私は2015年からほぼ毎年、韓国、中国に取材や講演に出掛けていたが、それがコロナで不可能に。やっと再開され、LGディスプレイの有機ELパネル製造拠点「坡州(パジュ)工場」とソウル市麻谷(マゴク)にある研究開発拠点の「LGサイエンスパーク」を訪問した。
まず驚いたのが、ここ数年の有機ELパネルの発展ぶりだ。私が初めてLGディスプレイを訪れた時は、採用メーカーはグループのLGエレクトロニクスのみだったが、今や日本でのLG、ソニー、パナソニック、東芝(TVSレグザ)、フナイ、シャープを始め、...
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【麻倉怜士のCES2022レポート04】全世界が大注目! サムスンディスプレイ「QD-OLED」の詳細が分かった
CES2022では、ディスプレイデバイスの革新があった。サムスンディスプレイとLGディスプレイが、次世代有機ELパネルを発表したのである。ここではサムスンディスプレイの新有機ELパネル「QD-OLED」(サムスンはこの言い方はしていない。QD-Displayと称す)が正式にデビューした話をしよう。LGディスプレイの「OLED.EX」は別記事で。
これまで全世界のテレビメーカーの有機ELテレビには、韓国LGディスプレイ製の白色有機ELが搭載されてきたが、今後は事態が変わりそうだ。サムスンディスプレイが、新有機ELパネルQD-OLEDをデビューさせたからだ。すでに親会社のサムスンエレクトロニ...