執筆陣
【麻倉怜士のCES2021 レポート07】日本の印刷有機ELバネル専門メーカー、JOLED製31.5型パネルが、あのLGエレクトロニクス製品に採用!?
LGエレクトロニクスは、傘下にLGディスプレイを擁し、同社が製造する有機ELパネルを搭載したテレビ、ディスプレイ製品を作っている。
これまでLGエレクトロニクスの有機ELテレビのパネルは、すべてLGディスプレイ製であった。ところが、このほど慣例を破り、日本のJOLED性の31.5型4K印刷有機ELパネルが採用されたのである。
印刷有機ELは、次世代の有機ELとして、多方面から注目されている。すでにこのパネルを使い、アストロデザインから4K OLEDモニター「DM-3430」が発表されている。JOLEDはその後、中国TCLと提携し、そして今回、LGエレクトロニクスへの納入に成功した。LGエ...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート06】 OLEDの次のローラブルイノベーション。LGエレクトロニクスとTCLの挑戦
LGエレクトロニクスのローラブル(巻き取り)OLEDテレビは、すでに韓国で発売されているが、TCLはフレキシブルOLEDの新しいアプリケーションをプレスカンファレンスで発表した。
製品としてどれほどのリアリティがあるかは不明だか、6.7インチのローラブルAM(アクティブ・マトリックス)OLEDはスマホ応用として、早期の登場が期待される。持ち運びは女性のコンパクトのように、文字通りコンパクトで、使う時は縦方向に延ばすと、7.8インチサイズになる。LGエレクトロニクスもプレスカンファレンスで同様のコンセプトのスマホの動画を見せた。こちらは横に伸びる。
TCLではもうひとつ、17インチの印刷...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート04】大飛躍するOLEDテクノロジー。LGディスプレイの新戦略は輝度向上とサイズ展開と見た!
OLED(有機EL)がテレビ製品として登場してから約7年になる。2021年、そのOLEDが画質的に第2世代ともいえる飛躍を遂げる。筆者は業界情報を数多く集め、LGディスプレイの新戦略を突き止めた。それは、大飛躍ともいえるほどの技術的チャレンジであった。
LGディスプレイの立場は明確だ。いまミニLEDが中国を中心に流行ってきている。だがそれはどこまでいっても液晶であり、液晶の持つ、視野角問題、色変動、階調のノンリニアリティはそのまま継続して保有している。それに比べOLEDは遙かに高画質だとするLGディスプレイは、これまで液晶に比べて弱点とされていた輝度を、素材開発+放熱性能向上の合わせ技で...