執筆陣
【麻倉怜士のCES2022レポート13】 “メタバースで困っている事を解消します” 物作りの立場から新しい世界に積極的に取り組む、Shiftallのキーマンの見解を聞く(後)
CES2022で注目を集めたパナソニックのVRグラス「MeganeX」。一昨年のCES2020で、4K(片目当たり2K)/HDR対応の有機ELパネルを搭載した高画質ヘッドセットとして発表されたが、そこから進化を続け、今回はメタバースという新しいジャンルに向けた製品として登場している。さらに販売はパナソニックの関連会社Shiftall(シフトール)が行うという。
本インタビューの前篇では、そのShiftall本社にお邪魔し、会社の成り立ちや物作りの姿勢、これまでの主な製品についてお話をうかがった。後篇では、CES2022で発表された新製品についてより詳しく紹介する。インタビューに対応いただ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート12】 “メタバースで困っている事を解消します” 物作りの立場から新しい世界に積極的に取り組む、Shiftallのキーマンの見解を聞く(前)
【麻倉怜士のCES2022レポート10】で、パナソニックのVRグラス「MeganeX」を紹介した。その際、この製品はパナソニックと関連会社のShiftall(シフトール)で共同開発されたもので、販売はShiftallが担当するという話があった。
そのShiftallは、「未だ見ぬハードとソフトの両輪で、生活を1歩ミライへ」というコンセプトで、メタバース関連の製品を扱っている会社だという。そこでCES2022レポートの最後に、Shiftallが具体的にどんなことを手がけていて、これからどんな製品を送り出してくるのかをインタビューした。対応いただいたのは、同社代表取締役CEOの岩佐琢磨さんだ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート11】パナソニックの2022年ビエラ「LZ2000」シリーズは、パネル、絵づくり、スピーカーのあらゆる面でユーザーに感動を届けられるように進化を遂げていた
パナソニックは、CES2022でヨーロッパ向けの有機ELテレビ「LZ2000」シリーズを発表した。55/65/77インチの3サイズで、ハリウッドのカラリストによる画質チューニングも盛り込んだ「MasterOLED Pro」ディスプレイの搭載や、新しいオーディオシステムの採用など、多くの面で進化を果たしている。
麻倉怜士さんによるStereoSound ONLINE CESリポートでは、これまでも毎年パナソニック・テレビについての最新事情をお届けしてきた。今回も、LZ2000シリーズに関するリモートインタビューにて、その詳細をお届けする。
インタビューに応じていただいたのは、パナソニック株...
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【麻倉怜士のCES2022レポート10】パナソニックのVRグラス「MeganeX」は、メタバースの世界をより身近にする。3年ごしで開発された高画質モデルの物作りを聞く
パナソニックは先に開催されたCES2022で、環境関連や北米事業に関する様々な展示を開催した。その中で注目したいのが、軽量・高画質なSteamVR対応VR(仮想現実)グラス「MeganeX」や、人体冷熱デバイス「Pebble Feel」、大きな声を出しても外部に音が漏れない無線マイク「Mutalk」といったメタバース(※)関連のアイテムだ。
中でもMeganeXはパナソニックが一昨年のCESから展示を行っており、今回遂に具体的な製品に仕上がった。そこで今回は、パナソニックにお邪魔して、MeganeXの映像を体験させていただくとともに、本機の開発を手がけたデジタルプロセス開発センター XR...
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【麻倉怜士のCES2022レポート09】ソニーの2022年「BRAVIA XR」は4種類のパネルデバイスを使いこなす! その鍵を握るのが、認知特性プロセッサー「XR」である(後)
CES2022で発表された、ソニー「BRAVIA XR」新製品が注目を集めている。中でもミニLEDバックライトを搭載した液晶テレビ「Z9K」「X95K」シリーズや、新型有機ELパネルを搭載した「A95K」シリーズが話題だ。
そんなBRAVIA XRシリーズの画質を司るのが、映像エンジン・認知特性プロセッサー「XR」だ。昨年のCESで発表された「Cognitive Processor XR」の第二世代はどのような進歩を遂げたのか。今回は開発担当者にリモートインタビューを実施した。
対応いただいたのは、HES技術戦略室 Distinguished Engineerの小倉敏之さん、商品企画部門...
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【麻倉怜士のCES2022レポート08】ソニーの2022年「BRAVIA XR」は4種類のパネルデバイスを使いこなす! その鍵を握るのが、認知特性プロセッサー「XR」である(前)
ソニーはCES2022で、同社製テレビ「BRAVIA XR」の新製品を一挙発表した。液晶テレビ3シリーズ、有機ELテレビ3シリーズという構成で、ミニLEDバックライトや新型有機ELパネルといった新しいデバイスを採用している点も注目される。そしてこれらの様々なデバイスの使いこなしの肝になるのが、映像エンジン・認知特性プロセッサー「XR」だ。
今回は新BRAVIA XRの詳細と、認知特性プロセッサー「XR」の特徴について、ソニー株式会社 ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部の皆さんにリモートインタビューをお願いした。対応いただいたのは、HES技術戦略室 Distinguish...
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【麻倉怜士のCES2022レポート06】TVS REGZAが、「レグザエンジンZR α」の技術展示を開催。AIによる画像解析を初搭載した新エンジンの恩恵はどこにあるのか(後)
CES2022レポート第6回では、東芝の新映像エンジン「レグザエンジンZR α」のインタビュー後編をお届けする。映像エンジンとして初めてハードウェアによるDNN(ディープニューラルネットワーク)を搭載し、同時に処理プロセスも数倍に拡張するなど、きわめて贅沢な作りがなされたチップだ。
前回は新エンジンの狙いを中心にインタビューしたが、後編ではレグザエンジンZR αが持つ高画質機能についてより詳しく聞く。対応いただいたのは、前編に引き続きTVSREGZA株式会社 半導体開発ラボ長 山内日美生さん、先行技術開発担当 主査の杉山 徹さん、半導体開発ラボ 参事の木村忠良さん、同参事の小西秀吾さんと...
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【麻倉怜士のCES2022レポート05】TVS REGZAが、「レグザエンジンZR α」の技術展示を開催。AIによる画像解析を初搭載した新エンジンの恩恵はどこにあるのか(前)
先日お知らせした通り、TVS REGZAは1月5日からアメリカ・ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES(コンシューマー・エレクトソニクス・ショウ)2022」にブースを出展した。今回は同社の新映像エンジン「レグザエンジンZR α」を使った高画質技術のデモを行っている。
そこで本記事では同社の研究開発センターにお邪魔し、CESと同等の展示を見せてもらいながら、レグザエンジンZR αの新機能についてお話をうかがった。取材に対応いただいたのは、TVS REGZA株式会社 半導体開発ラボ長 山内日美生さん、先行技術開発担当 主査の杉山 徹さん、半導体開発ラボ 参事の木村忠良さん、同参事の...
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【麻倉怜士のCES2022レポート04】全世界が大注目! サムスンディスプレイ「QD-OLED」の詳細が分かった
CES2022では、ディスプレイデバイスの革新があった。サムスンディスプレイとLGディスプレイが、次世代有機ELパネルを発表したのである。ここではサムスンディスプレイの新有機ELパネル「QD-OLED」(サムスンはこの言い方はしていない。QD-Displayと称す)が正式にデビューした話をしよう。LGディスプレイの「OLED.EX」は別記事で。
これまで全世界のテレビメーカーの有機ELテレビには、韓国LGディスプレイ製の白色有機ELが搭載されてきたが、今後は事態が変わりそうだ。サムスンディスプレイが、新有機ELパネルQD-OLEDをデビューさせたからだ。すでに親会社のサムスンエレクトロニ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート03】2022年の画質シーンは「奥行表現」競争へ〜TVS REGZAとソニーに聞く〜
CESのテレビ動向を読むと、絵づくりに新しい傾向が表れてきたことが分かる。「奥行」指向だ。
TVS REGZA(東芝)は、映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」を引っ提げて久しぶりにCESに出展。この新エンジンの特徴が「奥行」表現だ。ソニーは昨年のXRプロセッサーの改良版をCESで発表し、ここでも「奥行」表現をセールスポイントにした。韓国勢もサムスン、LG揃って「Object Depth Enhancer」という画質技術を採用している。ここにきて、テレビ大手は、足並みを揃えて「奥行」に絵づくりのターゲットを当ててきた。
その理由はいくつかある。解像度が2K、4K、8Kと向上し、画像情...
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【麻倉怜士のCES2022レポート02】ハイセンスのレーザーテレビは8Kに進展。左右に2台並べて32:9映像を投写するブレンディングプロジェクションも提案
毎年、CESの中国・ハイセンスのプレス・カンファレンスは、レーザーテレビが中心だ。「テレビ」といっても、これはプロジェクターである。レーザー光源をDLPチップで変調して近接のスクリーンに下から投写する、業界用語でいうと「超短焦点プロジェクター」。
それをプロジェクターとは呼ばず、「レーザーテレビ」と呼ぶのがハイセンス流。つまり特別な場合にしか使わないプロジェクターではなく、日常的なテレビとして、使って欲しいというネーミングだ。でもハイセンスは大画面での魅力を訴え、スクリーンサイズは100インチ以上をPRしている。正しくは「レーザーシネマ」が適切な名前だろう。
毎年のCESでは、技術的な進...
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【麻倉怜士のCES2022レポート01】祝! 2年ぶりのリアル開催。LGエレクトロニクスやソニーの注目アイテムが早くも登場。今後のレポートに期待されたし
いよいよ「CES2022」が始まった。2年ぶりのリアル開催。私は現地のラスベガスには行かずに、日本からリモートで取材する。
現地時間1月3日にトレンド解説のTEC WATCHからスタート、1月4日は大手のプレス・カンファレンス。LGエレクトロニクスから始まり、ソニーで終わるといういつものスケジュールパターンで、開催された。
LGは有機ELの新バネル。その、「OLED EX」は重水素化合物の採用と画像処理にて輝度を最大30%向上させた。これから詳しく取材する予定。
ソニーは、「VISION-S」のEVをいよいよ、発売する構えだ。SUVタイプの試作車両「VISION-S 02」を発表しただけ...