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【麻倉怜士のCES2021 レポート16】“テクニクスが目指す音”が固まってきました。ブランド復活6年を経た2021年の新展開を、キーマンが語る
CESリポート恒例の麻倉怜士さんによるメーカーインタビュー、今回はブランド復活から6年が経過したテクニクスについて。この間に多くの注目モデルを送り出し、オーディオブランドとしての地位も確保したかにみえるテクニクスは、2021年にどんな展開を見据えているのか。パナソニック テクニクスブランド事業担当参与 アプライアンス社副社長 技術担当 小川理子さんと、パナソニック株式会社 アプライアンス社 テクニクス事業推進室 CTO/チーフエンジニア 井谷哲也さんにリモートでお話を聞いた。(編集部)
麻倉 テクニクスブランドが復活してから6年経ち、製品数も揃ってきました。これからさらなる発展が期待され...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート15】対応コンテンツは、既に4000曲! 新たな音楽体験、ソニー「360 Reality Audio」が注目を集めている理由とは?
ソニーの「360 Reality Audio」は、オブジェクト方式の立体音響再現技術を活用した新しい音楽体験として2018年のIFAで発表された。視聴位置を取り囲む360度の全球上に複数のオブジェクトを配置し、それらを自在に動かすことができる技術で、すでにAmazon Music HDでも対応コンテンツが配信されている(Echo Studioで試聴可能)。そんな360 Reality Audioの新展開が、CES2021で発表された。今回はその詳細について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社V&S事業本部 事業開発部 統括部長 岡崎真治さん、担当部長 横山達也さん...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート14】有機ELパネルの持つポテンシャルを極限まで引き出した技術を織り込みました。2021年のパナソニックテレビはどこに向かうのか
StereoSound ONLINEでは、CESやIFAなどの機会があるごとにパナソニックテレビの最新事情について紹介してきた。今回のCES2021でも、パナソニック株式会社 アプライアンス社 副社長 スマートライフネットワーク事業部長の豊嶋 明さんと、ビジュアル・サウンドBU技術センター テレビ技術部部長の河村新一さんにリモートインタビューをお願いすることができた。以下でその様子を紹介する。(編集部)
麻倉 先日の「第36回HiViグランプリ2020」では、パナソニックの有機ELテレビ「TH-65HZ2000」が<ゴールド・アウォード>を受賞しました。おめでとうございます。
豊嶋 あり...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート13】CESではテレビシーンを見るのがひとつの楽しみ。スカイワースのデザインテレビはデジャヴ?
例年CESでは、風変わりなデザインテレビを見るのが、テレビシーンのもうひとつの楽しみだ。
昨年は、ディスプレイそのものが回転する! サムスンエレクトロニクスのスマホ連動テレビ「The Sero」を報告したが、今年のリモートCESでは、もっと大事な技術、製品の話がメインになり、プレス・カンファレンスでは、残念ながらユニークなデザインテレビは、ほとんど出なかった。
でもスカイワースのブース(もちろんバーチャル)では、面白いデザインテレビが展示されている。ひとつが「TRAVEL TV」。インチサイズは不明だが、コンパクトなテレビ(おそらく2K)に取り外し可能なフレームが用意されている。
旅に持...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート12】ソニー「Crystal LED」は、単なるディスプレイではなかった。新シリーズも加わり、バーチャルプロダクション用途にも活躍の場を広げる
先日、ソニーの業務用大型ディスプレイ「Crystal LED」の新シリーズが発表された。Crystal LEDは8Kなどの展示会で主に使われているビデオウォールの一種で、小型のキャビネットを複数組み合わせることで解像度やアスペクト比を自由に変更できる。今回は用途やLEDのピッチ違いで2シリーズ、4モデルをラインナップし、幅広い用途に対応する構え。そこでCrystal LEDの開発を担当したソニー ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社HES商品戦略室部門長の長尾和芳さんに、麻倉さんがインタビューした。(編集部)
麻倉 ご無沙汰しております。長尾さんというと、例年のCESでも...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート11】パナソニックの眼鏡型VRグラスはどんな進化を遂げたのか。そこには家電メーカーならではの着眼点があった!
パナソニックは昨年のCES2020で、同社初となる眼鏡型VR(仮想現実)グラスを参考出品した。そして今年、オンラインで開催された「CES 2021 Panasonic in Tokyo」でもその後継モデルが出展されている。ではこの1年でVRグラスはどんな進化を遂げたのか? 同社開発陣にリモートでインタビューした(編集部)
パナソニックが、世界初HDR対応の眼鏡型VRグラスをCES2020で参考出品。小型・軽量ながら、映像に引きこまれるような臨場感あふれる仮想現実を体験できる - Stereo Sound ONLINE
先にお知らせしたお通り、パナソニックは現在開催中の「CES2020」会...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート10】ソニーの新映像エンジン「Cognitive Processor XR」は、感動を“認識”する。その特長と今後の展開を担当者に直撃した
オンライン開催されたCES2021のソニーブースでは、同社テレビの新しいラインナップとして「ブラビアXR」が発表された。8K液晶テレビの「Z9J」と、4K液晶テレビの「X95J」「X90J」、4K有機ELテレビの「A90J」「A80J」シリーズという構成だ。これらに共通した特徴が、新しい映像エンジンとして「Cognitive Processor XR」を搭載していること。今回は、その新エンジンの特長や今後の製品展開について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社TV 事業本部 技術戦略室Distinguished Engineer 小倉敏之さんと、同 商品企画部 統括...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート09】スカイワースの8Kカメラ「LIFE RECPRDER」と、LUMIXの4Kカメラ「BGH1」はそっくり?
スカイワースは8Kに力をいれている。プレスカンファレンスでは65、75、86型の液晶8Kテレビ、「Q71」シリーズ(60Hz駆動)と、120Hz駆動の「Q91」シリーズを紹介していた。
それと共に、8Kカメラも紹介した。「8Kはまだまだコンテンツが不足しています。そこで、スカイワースは8Kカメラを開発しました。これで世界のクリエイターが8Kコンテンツをたくさんつくってくれることを期待しています」(Tony Wang社長)。
それが「LIFE RECPRDER」。8Kライブのためのワイヤード接続のイーサネット、ワイヤレス接続用のUSB3.0、8Kモニター用のHDMI2.1を持つという以外の...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート08】ソニーがEVを作るとこうなるのか! 走ることをエンタテインメントにした「VISION-S」試乗リポート
ソニーは、2020年のCESで「VISION-S(ビジョン エス)」の試作車を展示した。同社の先進技術を結集し、車内外の人や物体を検知・認識し、高度な運転支援を実現するために、独自の車載向けCMOSイメージセンサーやToFセンサーを搭載している。それから1年、CES2021ではさらに進化し、公道を走れる車として登場した。今回は、この1年でのVISION-Sの進化について、ソニー株式会社 執行役員AIロボティクスビジネス担当 AIロボティスクスビジネスグループ 部門長の川西 泉さんにインタビューを実施した。(編集部)
【麻倉怜士のCES2020レポート02】これが超話題のソニーのニューカー...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート07】日本の印刷有機ELバネル専門メーカー、JOLED製31.5型パネルが、あのLGエレクトロニクス製品に採用!?
LGエレクトロニクスは、傘下にLGディスプレイを擁し、同社が製造する有機ELパネルを搭載したテレビ、ディスプレイ製品を作っている。
これまでLGエレクトロニクスの有機ELテレビのパネルは、すべてLGディスプレイ製であった。ところが、このほど慣例を破り、日本のJOLED性の31.5型4K印刷有機ELパネルが採用されたのである。
印刷有機ELは、次世代の有機ELとして、多方面から注目されている。すでにこのパネルを使い、アストロデザインから4K OLEDモニター「DM-3430」が発表されている。JOLEDはその後、中国TCLと提携し、そして今回、LGエレクトロニクスへの納入に成功した。LGエ...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート06】 OLEDの次のローラブルイノベーション。LGエレクトロニクスとTCLの挑戦
LGエレクトロニクスのローラブル(巻き取り)OLEDテレビは、すでに韓国で発売されているが、TCLはフレキシブルOLEDの新しいアプリケーションをプレスカンファレンスで発表した。
製品としてどれほどのリアリティがあるかは不明だか、6.7インチのローラブルAM(アクティブ・マトリックス)OLEDはスマホ応用として、早期の登場が期待される。持ち運びは女性のコンパクトのように、文字通りコンパクトで、使う時は縦方向に延ばすと、7.8インチサイズになる。LGエレクトロニクスもプレスカンファレンスで同様のコンセプトのスマホの動画を見せた。こちらは横に伸びる。
TCLではもうひとつ、17インチの印刷...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート05】超高速HDMIケーブル認証プログラムがスタート。進化を続けるHDMIテクノロジーはどこへ向かうのか
8K放送の普及や8K対応ゲーム機の登場により、家庭での8K伝送が注目を集めている。そのためのインターフェイスにはHDMIが使われ、既に8K対応HDMIケーブルも登場している。ではそれらの製品はどんな規格や条件で作られているのか。今回はHDMI Licensing Administrator Inc.の代表であるRob Tobias(ロブ・トバイアス)氏に麻倉怜士さんがインタビューを行った。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。HDMIケーブルは、今日のオーディオビジュアルに取って、欠かせない存在になっています。まずはHDMIの現状についてお聞かせください。
ロブ ご存知の通り...