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【麻倉怜士のCES2025レポート07】サムスンディスプレイの新「2025 QD-OLED」はピーク輝度4000nitsを実現!
2023年から、アンコアホテルのサムスンディスプレイ・スウィートに通っているが、毎年、大きな成果が得られている。今年も、予想以上だった。
「2025QD-OLED」とネーミングされた今年のQD-OLEDは何と、ピーク輝度が4000nitだ! これまで2023年が2000nits、24年が3000nitsと来て、25年は4000nitsを実現したのである。それは、ベースになる青色の有機EL発光層の材料を変えたことが大きく効いている。
有機ELパネルの開発テーマは、発光層の材料開発とアルゴリズム(信号処理)が一年おきに入れ替わる。2023年は青色発光層に新材料「OLED HyperEffic...
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【麻倉怜士のCES2024レポート09】サムスンの3年目のQD-OLEDは、ピーク輝度3000nits、カラー輝度も3000nitsを達成
アンコアホテルのサムスン・ディスプレイスウィートを訪れるのは2023年から2年連続だ。2022年に登場し、3年目を迎えた2024年版QD-OLEDの取材のためだ。
登場から2年でも性能は大きく向上したが、3年目の今回はさらに向上したことが分かった。ディスプレイパネルづくりでは毎年、画期的な技術を開発し続けられるわけではない。QD-OLEDも2022年に基本をスタートさせ、次に製造、回路、画質を磨くというプロセスが続いている。
2024年バージョンは、完成度を格段に上げた。まずピーク輝度は2022年モデルが1545nits、2023年モデルは2096nits、そして2024年モデルは300...