執筆陣
カメラが捉えた映像をすべて再現できる、HDRのためのモニター。キヤノン「DP-V3120」でしか観られない絵がある:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート27
HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)の映像フォーマットが登場して既に久しい。今ではUHDブルーレイなどのパッケージソフトはもちろん、4K8K放送でも多くの番組でHDRが採用されている。当然HDR番組を制作する現場では、それに適した編集機器、特にモニターが求められている。しかも最近は国内外のメーカーから様々なスペックを備えたモデルも発表されている。今回はそんな中から、麻倉さんが注目したキヤノンの液晶モニター「DP-V3120」をクローズアップし、開発担当者へのインタビューを実施した。(編集部)
麻倉 先日、ポストプロダクションのキュー・テックが主催するセミナーで、最新の4Kモニターをまとめて...
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パナソニックの有機ELテレビがヨーロッパで人気。その秘密をビジネスユニット長の豊嶋氏に聞いた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート26
パナソニックのOLED(有機ELテレビ)が欧州でも好調だという。最新モデルの「GZ2000」シリーズも、3つのHDR(HDR10/HDR10+/Dolby Vision)に対応するなど、必要にして充分なスペックを誇っている。麻倉さんは、先日開催されたIFA2019の会場で、そんなパナソニックのテレビ事業について、新しくアプライアンス社 スマートライフネットワーク事業部 ビジュアル・サウンド ビジネスユニット長に就任した豊嶋 明氏にお話を聞いていた。今回はその内容をお届けしたい。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。豊嶋さんは今年4月から今の役職に就かれたそうですね。まずは豊嶋...
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デノン「DCD-SX1 LIMITED」「PMA-SX1 LIMITED」は、音楽鑑賞をより楽しくしてくれる、希有なアイテムだ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート25
デノンの新しいフラッグシップとして登場した「SX1 LIMITED」シリーズが話題を集めている。SACD/CDプレーヤー「DCD-SX1 LIMITED」とプリメインアンプ「PMA-SX1 LIMITED」の2モデルで、それぞれ「SX1」シリーズをベースに、同社サウンドマネージャーの山内慎一氏による徹底した作り込みによって、新次元のサウンドを獲得したのだ。今回は、その新生デノンサウンドの誕生秘話を、麻倉さんが解き明かす。(編集部)
麻倉 先日、デノンから発売されたDCD-SX1 LIMITEDとPMA-SX1 LIMITEDの音を聴いてとても感動しました。しかもこの2モデルは、製品の成り...
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「4K映画はすばらしい!」 この感動を分かち合うために、NHKの坂本チーフプロデューサーに会いに行った:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート24
連載「4K(8K)深掘り」で紹介した通り、麻倉さんのお宅では8K用HDDレコーダーのシャープ「8R-C80A1」がフル稼働状態だ。加えて4K放送についても、複数台のレコーダーを駆使してエアチェックに励んでいるという。その中でも注目はNHK BS4Kの「4Kシアター」で、各作品のレベルの高さに感心することしきりとか。そこで今回は、NHK編成局 展開戦略推進部 チーフプロデューサー 坂本朋彦さんに、7月以降の4K映画番組の展開をうかがうことにした。
——今日はお時間をいただきありがとうございます。坂本さんには先日も4K映画に関するインタビューにご協力いただきました。今回はそれに続き、麻倉さん...
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「8Kでは、昔よりカット割りしなくなってきた」 映像作家の岩井俊二さんが考える、8Kで人物を撮るということ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート23
前回ご紹介したとおり、6月13日〜14日に「アストロデザインプライベートショー」が開催された。その初日には、映画監督の岩井俊二さんが「8Kで人物を撮るということ」というセミナーを開催している。美しい映像を撮ることで知られる岩井さんが、8Kをどのように考えているのか。それを知るべく、麻倉怜士さんと一緒にセミナーの記録映像を見せてもらった(セミナー当日は先約があったため)。映像制作のプロにとって、8K撮影の魅力はどんな点にあったのだろうか。
先日のアストロデザインプライベートショーで開催された、岩井俊二監督の「8Kで人物を撮るということ」というセミナーの記録映像を拝見しました。
これは岩井...
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「放送&配信時代の8Kはどうあるべきか?」 アストロデザインの鈴木茂昭社長に、これからの8Kの展望を聞く:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート22
6月13日〜14日、東京・大田区のアストロデザイン本社において、恒例の「アストロデザインプライベートショー」が開催された。8Kを始めとする超高精細映像技術がずらりと並ぶこの催しには、今年も多くの映像のプロが詰めかけていた。そんなアストロデザインの代表取締役社長 鈴木茂昭さんに、これからの高画質展開についてインタビューを実施した。常に“次”を見つめている鈴木社長の今年の展望とは。
麻倉 今年も「プライベートショー」にお招きいただき、ありがとうございます。アストロデザインさんは、これまでも8K技術の最先端を走っていました。先日開催されたNHK技研公開でも、アストロデザインとLGが技術協力した...
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世界最大のオーディオショー「High End Munich 2019」で見つけた、気になるスピーカーをまとめて紹介します(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート21
現地時間の5月9日から12日まで、ミュンヘンでハイエンドオーディオショー「High End Munich 2019」が開催された。前回に続いて、その会場で麻倉怜士さんが気になった製品をしっかりご紹介します!(編集部)
エラック「BS 312 JUBILEE」「CARINA」
次はエラックです。同社新製品の「BS 312 JUBILEE」は正式な発表前とのことで、ディーラールームにひっそり参考展示されていました。
そのサウンドは、BS310から始まるハイブリッドコーンと、JETトゥイーターとアルミ筐体という伝統を受け継ぎつつ、ひと皮むけた清々しい開放感があって、リニアリティのひじょうにいい...
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世界最大のオーディオショー「High End Munich 2019」で見つけた、気になるスピーカーをまとめて紹介します(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート20
現地時間の5月9日から12日まで、ミュンヘンでハイエンドオーディオショー「High End Munich 2019」が開催された。「High End Munich 2019」は、今や1月のラスベガスCESをも凌駕する世界最大、世界最高のオーディオショーとも言われ、会場内には多くの注目ブランドが並んでいるという。今回はそんな中から、麻倉怜士さんがチェックした製品群について、じっくり語っていただいた。(編集部)
今年も「High End Munich 2019」は盛大に盛り上がっていました。ちなみに今回のショーは、もちろん取材という目的もありましたが、同時にUAレコードのプロモーションも行な...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート19
新4K衛星放送の「日本映画+時代劇 4K」チャンネルで放送された『八甲田山』<4Kデジタルリマスター版>は、オンエア時の映像の美しさが注目を集めた。その理由を調べてみると、4K放送のために、貴重なオリジナルネガフィルムから新たにスキャンを行ない、さらにフィルムの傷を人の目で細かくチェックして消していく細かな作業が行なわれていたことがわかった。しかもそれを監修したのが、同作で撮影を担当した木村大作撮影監督だ。今回は、そんな木村撮影監督の関わりについても話を聞いてみた。(編集部)。
麻倉 フィルム検査、スキャン、レストア(画像修正)と来て、いよいよグレーディング(色調整)作業になるわけですね...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(中):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート18
「日本映画+時代劇4K」チャンネルで放送された日本映画の名作『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』。同チャンネル開局の目玉作品としてピュア4K放送し、実際に視聴者からの反響も大きかったそうだ。その高画質に注目した麻倉怜士さんが、同作の4Kマスター制作を手がけた東京現像所を直撃、それぞれの担当者にお話を聞いた。第二回となる今回は、フィルムスキャニングとレストア(画像修正)の工程について紹介したい。(編集部)。
麻倉 さてここまでで、4K版『八甲田山』の企画から素材の手配までのお話をうかがいました。フィルム修復が終わったらいよいよスキャニングに入るわけですが、今回はどんなスキャナーを使った...
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『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』は、フィルム作品の4K化のお手本である。そこに込められた作品愛に感動した(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート17
新4K8K衛星放送がスタートして、4ヵ月が経過した。その間、各放送局とも4Kらしい魅力を備えたコンテンツを準備し、徐々に内容も充実してきている。そのひとつが、「日本映画+時代劇4K」チャンネルが放送した、『八甲田山<4Kデジタルリマスター版>』だ。オリジナルネガまで遡って4Kスキャンを実施し、放送マスターを作ったのだという。しかも、当時撮影を担当した木村大作さんが監修を務めたというから、たいへん気合いが入っている。そこで今回は、本作の4Kマスター制作を手がけた東京現像所にお邪魔して、『八甲田山』の4K化について、お話をうかがった。(編集部)
麻倉 日本映画+時代劇4Kチャンネルで放送され...
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本物の『ボヘミアン・ラプソディ』は家庭にあった! 4月17日発売のUHDブルーレイは、繰り返して楽しむべき一枚だ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート16
『ボヘミアン・ラプソディ』の快進撃が続いている。昨年11月9日の公開以来大ヒットを続け、一部の劇場ではゴールデンウィークまで上映される予定とも聞く。そんな人気作の4K UHDブルーレイがいよいよ4月17日に発売される。しかもファン必見の特典映像「ウェンブリー・スタジアム完全版(仮)」まで収録された豪華版という。今回はその注目ディスクを、麻倉さんのシアタールームでひと足早くチェックしていただいた。(編集部)
『ボヘミアン・ラプソディ <4K ULTRA HD + 2Dブルーレイ/2枚組> 』
(フォックスFXHA-87402)¥6,990+税
●2018年アメリカ●2枚組(本編UHD BD...