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リンダ・ロンシュタットの懐かしい映像とヒット曲を織り交ぜながら、生きざまをていねいに描いた快作。『サウンド・オブ・マイ・ボイス』は、 “歌手・リンダ” のパワーが伝わってくる
リンダ・ロンシュタットの生涯を追ったドキュメンタリー映画である。一般的にミュージシャンの生い立ちを扱った物語は生前を偲んで製作されることが多いが、今年に入って公開されたセリーヌ・ディオン『ヴォイス・オブ・ラブ』しかりで、最近は存命の人を取り上げるケースが多い。『サウンド・オブ・マイ・ボイス』もそうした作品のひとつだが、過去の映像とヒット曲を織り交ぜながら彼女の生きざまをていねいに描いている。
日本公開は4月22日だが、米国では2019年に上映済み。実は米国盤のブルーレイを既に入手していたこともあり、日本はこれから劇場公開だったのかと、ちょっとびっくり。試写より早く、ホームシアターで観てい...
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KEFの新「Blade」「THE REFERENCE」シリーズの音を体験。MAT搭載12世代Un-Qドライバーがもたらす明瞭な定位感と情報の再現に、KEFスピーカーの新展開を見た!
2020年9月、KEFは “MAT”(MetamaterialAbsorption Technology)と呼ぶ新技術を投入したブックシェルフ型スピーカー「LS50 Meta」をリリースした。MATは迷路のような構造を持つプレート状のデバイスを用いてスピーカーの排圧を逃すことで音の歪みを低減する技術で、LS50 Metaでは、その成果が結実した抜けのいいサウンドを獲得していた。
この刮目すべき技術がいずれ他のモデルにも展開されるであろうことは容易に察しがついたが、このたび満を持して、同ブランドのトップモデル「Blade」と「THE REFERENCE」シリーズに搭載、一挙7モデルが発表さ...
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手軽なホームシアターの夢を叶えてくれる、超短焦点プロジェクター「VAVA Chroma VA-SP003」。明るく元気な映像は、リビングの大画面体験にぴったりだ
映画ファンなら誰しも憧れるホームシアター生活。コロナ禍にあって外出がままならない昨今、お家時間が増えてからというもの、そうした環境があったらなぁと、思い浮かべる人は多いことだろう。しかしながらホームシアターは何かとハードルが高いと感じている人も多い。プロジェクターにアンプにスピーカーにと、色々な機材を揃えなくてはならないし、スクリーンやプロジェクターを設置するスペースも確保しなくてはならないからだ。
ならばプロジェクターの代わりに大画面テレビを導入しようというオーディオビジュアルファンもいるだろう。だがプロジェクターで投写するほどの画面サイズを持つフラットテレビとなると、実は意外と融通が...
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劇場作からドラマ、『ライダー』『戦隊』シリーズまで。みんな大好きな映像作品を生み出し続ける「東映東京撮影所」は、知恵と工夫に溢れた空間だった(2)
東映東京撮影所の取材リポート第2弾をお届けする。第1回の木次谷所長へのインタビューでは、東映東京撮影所は仕事内容によっていくつかの組織に分かれていることをうかがった。そこで今回は、東映株式会社デジタルセンターにお邪魔し、ポストプロダクション事業と新技術を研究しているツークン研究所についてお話しを聞いている。取材に対応いただいたのは、デジタルセンターセンター長兼ツークン研究所長の葛西 歩さんと、ポスプロ事業部長の志田直之さんのおふたりだ。(編集部)
編集部注:東映東京撮影所では、一般見学は受け付けていません
潮 今回は、東映東京撮影所でポスプロ作業を担当している東映デジタルセンターについて...
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劇場作からドラマ、『仮面ライダー』『戦隊』シリーズまで。みんな大好きな映像作品を生み出し続ける「東映東京撮影所」は、知恵と工夫に溢れた空間だった(1)
StereoSound ONLINE読者で「東映」の名前を知らない人はいないだろう。劇場作品はもちろん、人気テレビドラマや『仮面ライダー』『戦隊』シリーズといった特撮など、数多くの作品を作り続ける総合映像制作会社だ。さらに東京と京都の2ヵ所に撮影所を所有している国内唯一の存在でもある。
今回、そんな東映東京撮影所の取材に対応いただいたでので、短期連載としてお届けする。第1回は潮 晴男さんによる、東映東京撮影所長の木次谷良助さんと、撮影所次長兼スタジオ営業部長の阪井一哉さんへのインタビューをお楽しみいただきたい。(編集部)
編集部注:東映東京撮影所では、一般見学は受け付けていません
潮 今...
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モンキー・パンチさんの故郷を初訪問。世界的人気アニメ『ルパン三世』の原点がまさにここにあった!:ファン必見。モンキー・パンチ・コレクションを訪ねる(4)
ここまで3回に渡ってお届けしてきた、モンキー・パンチ・コレクション訪問記も今回が最終回。今回は、1998年以来モンキー・パンチさんのホームシアターの師匠(?)として長く、濃いお付き合いを続けてきた潮晴男さんが、モンキーさんの故郷を訪ねてどんな風に感じたのかをまとめていただいた。初めて訪れた浜中町は、潮さんの目にはどう映ったのだろうか。(編集部)
「霧多布岬から望む壮大な海岸線に圧倒された」
2021年4月、ステレオサウンド別冊「モンキーパンチさんが教えてくれた」の発刊に併せ、モンキーさんの生まれ故郷である北海道厚岸郡浜中町に設けられた「モンキーパンチ・コレクション」を取材する予定だった。...
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モンキー・パンチさんの心の中には、浜中町の風景が息づいていた。世界中の『ルパン三世』ファンにこの自然を感じて欲しい:ファン必見。モンキー・パンチ・コレクションを訪ねる(3)
故・モンキー・パンチさんが生前愛用していたアイテムや原画のコピーなどが並ぶ、「モンキー・パンチ・コレクション」。StereoSound ONLINEでは、北海道厚岸郡の浜中町総合文化センターにあるこの施設の完全取材を実施した。
そもそもは、今年4月に発売した小社別冊「モンキー・パンチさんが教えてくれた」の記事用として取材を企画していたが、コロナ禍という情勢もあって、延期になっていた。そしてこの11月にようやく実現できたので、StereoSound ONLINEでご紹介している次第だ。
さらに弊社から11月上旬に発売したSACD/CDハイブリッド盤『ルパン三世1977〜1980 ORIGI...
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セリーヌ・ディオンの人生から生まれた愛の物語『ヴォイス・オブ・ラブ』は、音楽ファン必見のエンタテインメントである。ぜひ、音のいい映画館で楽しんで欲しい
セリーヌ・ディオンの半生を綴った『ヴォイス・オブ・ラブ』がいよいよ公開される。「セリーヌ・ディオンの人生から生まれた愛の物語」というキャッチコピーの本作は、セリーヌをモデルにしたアリーヌの成長を描いたフィクションだ。
セリーヌの生きざまに関してはそれなりに知っていたつもりだったが、14人兄弟の末っ子だったり、歯列矯正をしたエピソードは本作で初めて得た情報だった。
人知れず苦労の多かったセリーヌの成功の道のりを、ヴァレリー・ルメルシエが主演、脚本、監督で描いている。ルメルシエに関しては寡聞にして本作が初見だったが、フランスでは女優としてだけでなく、映画監督としての実績もあるマルチプレーヤー...
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プロシューマー機ならではの装備が充実。TASCAM BD-MP4Kの価格と画質に拍手!
ティアックのプロ用機器ブランド、タスカムからUHDブルーレイプレーヤーの新製品、BD-MP4Kが登場した。アナログ時代からテープレコーダーを初めとして、レコーディング機器を幅広く手掛けてきたタスカムだが、映像機器についてはぼくの認識不足だったこともあり、この情報は初耳に近かったので少しばかり驚いたのである。
話を聞くと同社ではDVD時代から業務用の製品を開発し、さらにBD-MP4Kの前身となるBDプレーヤーも発売していたので、UHDブルーレイについても突然変異というわけではなく、市場のニーズに応えた正統的な進化形というわけだ。
イベント会場や設備用途での使用を考慮したプロシューマー機なの...
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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がいよいよ6月11日より公開。「これでもかというほどの音圧を注ぎ込んだ音作りに注目!」
ドルビーアトモスサウンドフォーマットで製作された「機動戦士ガンダム、閃光のハサウェイ」の最新映像と音声を体験すべく、過日、東京千代田区の有楽町マリオンにある丸の内ピカデリーに新設されたドルビーシネマに出かけた。
アニメーション作品の試写会は久々だったが、そうか邦画もここまで来たのかという、ダイナミズムあふれる映像と音響に感心した。日本のアニメという範疇ながら絵の動きもそこそこあるし、ドルビービジョンによるHDR感たっぷりのハイライトもよく描き出されている。またサウンドデパートメントにおいて、音響演出と録音演出というクレジットを見た時、日本のアニメの音響制作に新たな動きが感じ取れてとても嬉...
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モンキー・パンチさんは、ヤマハAVアンプの「シネマDSP」で味わいを足した音が好きだった(後)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
海外製オーディオ機器が並ぶモンキー・パンチシアター。その中核で長く使われていた国産ブランドが、ヤマハのAVアンプだ。1998年の初取材時から2018年まで、(海外製品も挟みながら)通算5台の製品が愛用されてきた。そんなヤマハ製AVアンプにはどんな特長があり、モンキー・パンチさんはどこを気に入っていたのか。ここでは(株)ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業部 マーケティング課 広報担当の安井信二さん、同 AV・流通営業部 マーケティング課 主事 AVコンポ・テレビオーディオ商品担当の手塚 忍さん、潮晴男さんの3名による座談会の後篇をお届けする。(編集部)
※前篇はこちら →
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モンキー・パンチさんは、ヤマハAVアンプの「シネマDSP」で味わいを足した音が好きだった(前)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
モンキー・パンチさんが愛用した国産AVアンプ、ヤマハ。
作品世界に没入できる臨場感、自然な空間創生は他にない魅力
海外製オーディオ機器が並ぶモンキー・パンチシアター。その中核で長く使われていた国産ブランドが、ヤマハのAVアンプだ。1998年の初取材時から2018年まで、(海外製品も挟みながら)通算5台の製品が愛用されてきた。そんなヤマハ製AVアンプにはどんな特長があり、モンキー・パンチさんはどこを気に入っていたのか。今回はヤマハ東京事業所にお邪魔して、最新モデルの視聴を交えながらその魅力を探ってみた。対応いただいたのは、(株)ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業部 マーケティング課...