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セリーヌ・ディオンの人生から生まれた愛の物語『ヴォイス・オブ・ラブ』は、音楽ファン必見のエンタテインメントである。ぜひ、音のいい映画館で楽しんで欲しい
セリーヌ・ディオンの半生を綴った『ヴォイス・オブ・ラブ』がいよいよ公開される。「セリーヌ・ディオンの人生から生まれた愛の物語」というキャッチコピーの本作は、セリーヌをモデルにしたアリーヌの成長を描いたフィクションだ。
セリーヌの生きざまに関してはそれなりに知っていたつもりだったが、14人兄弟の末っ子だったり、歯列矯正をしたエピソードは本作で初めて得た情報だった。
人知れず苦労の多かったセリーヌの成功の道のりを、ヴァレリー・ルメルシエが主演、脚本、監督で描いている。ルメルシエに関しては寡聞にして本作が初見だったが、フランスでは女優としてだけでなく、映画監督としての実績もあるマルチプレーヤー...
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プロシューマー機ならではの装備が充実。TASCAM BD-MP4Kの価格と画質に拍手!
ティアックのプロ用機器ブランド、タスカムからUHDブルーレイプレーヤーの新製品、BD-MP4Kが登場した。アナログ時代からテープレコーダーを初めとして、レコーディング機器を幅広く手掛けてきたタスカムだが、映像機器についてはぼくの認識不足だったこともあり、この情報は初耳に近かったので少しばかり驚いたのである。
話を聞くと同社ではDVD時代から業務用の製品を開発し、さらにBD-MP4Kの前身となるBDプレーヤーも発売していたので、UHDブルーレイについても突然変異というわけではなく、市場のニーズに応えた正統的な進化形というわけだ。
イベント会場や設備用途での使用を考慮したプロシューマー機なの...
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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がいよいよ6月11日より公開。「これでもかというほどの音圧を注ぎ込んだ音作りに注目!」
ドルビーアトモスサウンドフォーマットで製作された「機動戦士ガンダム、閃光のハサウェイ」の最新映像と音声を体験すべく、過日、東京千代田区の有楽町マリオンにある丸の内ピカデリーに新設されたドルビーシネマに出かけた。
アニメーション作品の試写会は久々だったが、そうか邦画もここまで来たのかという、ダイナミズムあふれる映像と音響に感心した。日本のアニメという範疇ながら絵の動きもそこそこあるし、ドルビービジョンによるHDR感たっぷりのハイライトもよく描き出されている。またサウンドデパートメントにおいて、音響演出と録音演出というクレジットを見た時、日本のアニメの音響制作に新たな動きが感じ取れてとても嬉...
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モンキー・パンチさんは、ヤマハAVアンプの「シネマDSP」で味わいを足した音が好きだった(後)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
海外製オーディオ機器が並ぶモンキー・パンチシアター。その中核で長く使われていた国産ブランドが、ヤマハのAVアンプだ。1998年の初取材時から2018年まで、(海外製品も挟みながら)通算5台の製品が愛用されてきた。そんなヤマハ製AVアンプにはどんな特長があり、モンキー・パンチさんはどこを気に入っていたのか。ここでは(株)ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業部 マーケティング課 広報担当の安井信二さん、同 AV・流通営業部 マーケティング課 主事 AVコンポ・テレビオーディオ商品担当の手塚 忍さん、潮晴男さんの3名による座談会の後篇をお届けする。(編集部)
※前篇はこちら →
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モンキー・パンチさんは、ヤマハAVアンプの「シネマDSP」で味わいを足した音が好きだった(前)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
モンキー・パンチさんが愛用した国産AVアンプ、ヤマハ。
作品世界に没入できる臨場感、自然な空間創生は他にない魅力
海外製オーディオ機器が並ぶモンキー・パンチシアター。その中核で長く使われていた国産ブランドが、ヤマハのAVアンプだ。1998年の初取材時から2018年まで、(海外製品も挟みながら)通算5台の製品が愛用されてきた。そんなヤマハ製AVアンプにはどんな特長があり、モンキー・パンチさんはどこを気に入っていたのか。今回はヤマハ東京事業所にお邪魔して、最新モデルの視聴を交えながらその魅力を探ってみた。対応いただいたのは、(株)ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業部 マーケティング課...
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ダリの「OBERON 9」は、独自設計のユニットにより太くて逞しいサウンドを聴かせるシリーズ最上位機種
今や北欧を代表するスピーカーメーカーとなったダリ。1983年、ピーター・リンドルフによってデンマークで設立されたダリは、以来数多くの製品をリリースしてきた。その中でもオベロンは、豊富なラインナップを誇る同社がエントリークラスのユーザーのために作り上げたスピーカーシリーズである。
オベロン9はシリーズモデルの最上位機種。これまで2ウェイを主体に製品を発表してきたこのシリーズにあって初めて3ウェイで構成されている4基のユニットを配置した高さ117.2cmの大型モデルである。
オベロン9にもすべて自社製のユニットが採用されているが、23cm口径のウーファーと18cm口径のミッドレンジには、上位...
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ウェストミンスターラボのハイエンドケーブルは、新しく壮大なオーディオの世界を拓いてくれる。我と思わん強者は、ぜひその使いこなしに挑戦して欲しい
2007年、英国・ロンドンでオーディオ用のハイエンドケーブルを製作するウェストミンスターラボ(WestminsterLab)が誕生した。ケーブルメーカーとして新生に属するこのメーカーが作る製品は、電源ケーブル、ラインケーブルを始め、スピーカーケーブルからデジタルケーブルまで豊富なラインナップを誇っている。
趣味のオーディオにおけるケーブルは、機器間をつなぐ必要不可欠の存在である。しかしケーブルはつなげば音が出るので、一般的には軽く扱われることが多い。だが実は、機器本来の性能を引き出すためには疎かにできない重要なアイテムなのである。
WestminsterLab XLRケーブル & 電源ケ...
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モンキー・パンチさんは、デノン製ブルーレイプレーヤーのどこを気に入っていたのか(後)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
モンキー・パンチシアターのメインソースはCDやブルーレイ、UHDブルーレイなどの12㎝メディアだった。その再生には“プレーヤー”が使われていたわけだが、ブルーレイの登場初期には絵や音にこだわった本格プレーヤーは数が少なかった。そんな中で、モンキー・パンチさんが選んだのは、デノンのユニバーサルプレーヤーだった。その経緯や、現在のデノン製品に受け継がれる品質へのこだわりを探るリポートの後篇をお楽しみいただきたい。(編集部)
※前篇はこちら →
●筆者:潮 晴男
やすらぎや癒やしまで感じ取れる、
デノン「1600」シリーズで思い出のサウンドを堪能
さて今回、同社の最新モデルを使い、モンキー...
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英国スコットランド、ファイン・オーディオのスペシャルプロダクツ、F501SP。音場の広がりは期待以上!
2017年、英国スコットランドのラナークシャーにファイン・オーディオという新しいスピーカーブランドが誕生した。ファイン・オーディオの「ファイン」はFYNEと綴り、スコットランドの美しい湖の名前から付けられたということだが、フラッグシップ機を聴くにつけ、ぼくには英語のFINE=素晴らしいという意味が込められているように思えてならなかった。
スピーカーの専業メーカーとしてはおそらくもっとも新しい企業のひとつだが、メイド・イン・UKを基軸にエントリーからハイエンドモデルまで手掛ける意気軒昂な集団である。製品群の中軸を担う500シリーズの中のスペシャルプロダクツとして発表されたのがF501SPだ...
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モンキー・パンチさんは、デノン製ブルーレイプレーヤーのどこを気に入っていたのか(前)〜別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』よりお薦め記事を抜粋!
常にワールド・ファーストを目指すデノンの姿勢が、
新しい物を好むモンキー・パンチさんの共感を呼んだ
モンキー・パンチシアターのメインソースはCDやブルーレイ、UHDブルーレイなどの12㎝メディアだった。その再生には“プレーヤー”が使われていたわけだが、ブルーレイの登場初期には絵や音にこだわった本格プレーヤーは数が少なかった。そんな中で、モンキー・パンチさんが選んだのは、デノンのユニバーサルプレーヤーだった。ここではその経緯や、現在のデノン製品に受け継がれる品質へのこだわりを探ってみたい。(編集部)
●筆者:潮 晴男
何事にも実際の体験が伴わなければ首を縦に振らなかったモンキー・パンチさん...
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シフト搭載で設置もラクラク 4K&HDRを手軽にはじめよう ViewSonic X100-4K+
米国のカリフォルニア州のブエラ市でパソコンのディスプレイ事業からスタートしたビューソニックは1999年、テキサスインスツルメンツ(TI)のDMDを採用したDLPプロジェクターを発売し、積極的に製品を送り出してきた。米国をはじめ海外における動きは活発だが、残念ながら日本国内での知名度はまだまだ。というのも1999年に一度国内でも発売されたが、売れ行きが思わしくなく撤退したという経緯があるからだ。2015年再参入を果たすものの、廉価なモデルが多く、オーディオビジュアルファンに広く認知されるまでには至ってなかったように思う。
4Kプロジェクターを身近にする注目モデル
この度リリースされた新製品...
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スピーカーメーカーの雄JBLの モニタースピーカー4349。大口径ウーファーならではの迫力サウンドを聴かせる
オーディオファンなら知らない者はいないスピーカーメーカーの雄、JBLがスタジオモニターシリーズ初の4320と4310をリリースしてから50年が経過した。その節目となる2020年に新たなるモニタースピーカーの第一弾として登場したモデルが4349である。もっとも、同社のモニタースピーカーの原点は1962年に遡るC50SMなので、そこから数えれば60年近い歳月が流れたことになる。
4349の特徴は、JBLのレゾンデートルともいえるホーンとコンプレッションドライバー、そして大型のウーファーを採用していることだ。新型のD2ドライバーとHDIホーンを組み合わせ、こちらも新設計の300mm口径ウーファ...