執筆陣
8Kを“映像データ”として捉えると、放送を越えた様々な展開が拡がる。常に最先端を走ってきたアストロデザインの技術展示会は、見所満載だった(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート102
7月6日〜7日に開催された「アストロデザインプライベートショー」では、8Kを含めた様々な技術的提案が行われていた。同社は8K関連を中心にした放送機器関連のブランドとしても知られているが、近年はそれ以外にも他社と協業した新分野への取り組みにも積極的だ。以下ではそれらの展示内容とともに、麻倉怜士さんによる同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 さて8K以外にも稲妻が撮れるカメラも展示されていましたが、あれにはびっくりしました。あんなことが可能なんですね。
鈴木 超高速マルチフレーミングカメラの「HC-4503」ですね...
執筆陣
8Kを“映像データ”として捉えると、放送を越えた様々な展開が拡がる。常に最先端を走ってきたアストロデザインの技術展示会は、見所満載だった(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート101
アストロデザインは、去る7月6日〜7日の2日間、恒例の同社技術展示会、「アストロデザインプライベートショー」を、東京大田区の本社オフィスで開催した。コロナ禍のため3年ぶりの開催となった昨年に続き、今年も多くの最新技術が並んだ盛況な会となっていた。本連載では、昨年同様にそれらの展示内容とともに、同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今年も「プライベートショウ」にお呼びいただきありがとうございます。さっそく展示を拝見しましたが、今年は去年以上に熱気が感じられました。
鈴木 そうですね、今年のショウは雰囲気もずいぶん...
執筆陣
テレビの画質を革命的に引き上げる高画質パネルの金字塔!OLED METAパネル誕生秘話。世界最高の家庭用有機ELパネルメーカー、韓国LGディスプレイを直撃取材
有機ELテレビの高画質化がとまらない。テレビセットメーカー自身の「画質力」が、その原動力のひとつではあるが、根源的な進化の源泉はパネル自体の驚異的な性能向上に尽きる。高画質を誰よりも希求する麻倉怜士さんとHiVi取材陣は、昨年に引き続き、家庭用大型有機ELパネル生産の世界最大手、韓国LGディスプレイへの現地直撃取材を敢行、META技術を適用した第3世代WOLEDパネルがどのように研究・開発、そして量産されたのかを徹底取材した。今回は、世界で初めて最新有機ELパネルの製造ラインへの取材も実現、その意味でも貴重なリポートとなっている。(編集部)
執筆陣
ソニー「ELF-SR2」は、理想的な立体視ディスプレイである。自然で現実感に溢れた裸眼3D映像は、一度体験する価値がある:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート100
ソニーの立体視ディスプレイ第二弾となる「ELF-SR2」が発売された。2020年に登場した初号機「ELF-SR1」は、高品位な3D映像がクリエイターを中心に注目を集めた。ELF-SR2はそんな初代機ユーザーの声を反映し、さらに多くの分野で活用できるよう、大きな進化を遂げている。今回は、新世代3Dモニターを目指したELF-SR2の特長や、実際に楽しめる3D映像のクォリティについて検証した。(StereoSound ONLINE編集部)
●空間再現ディスプレイ:ソニー ELF-SR2 市場想定価格50万円前後
●パネルサイズ:27インチ
●解像度:水平3,840×垂直2,160画素
●視野角...
執筆陣
世界初のクラシック比較試聴に挑戦!? ウィーン・フィルハーモニーの「美しく青きドナウ」で、指揮者による楽曲の違いを聴き比べる:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート99
今回の本連載では、(おそらく)世界で初めてのクラシック作品の比較試聴をお届けする。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が年末年始に開催しているニューイヤーコンサートから「美しく青きドナウ」を再生し、指揮者による楽曲解釈の違いを聴き比べる。
ニューイヤーコンサートは、同じ会場と同じ楽団で、演奏される楽曲もほぼシュトラウス一家のワルツ、大きな違いは指揮者だけという珍しいコンテンツでもある。その点に注目した麻倉さんが、現在配信されているハイレゾ音源をじっくりチェックして、特徴のある年(指揮者)を選び出した。
ウィーン・フィルに関する著作を上梓したばかりの音楽プロデューサー、渋谷ゆう子さんをゲスト...
執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(3):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート98
前回、前々回の本連載では、ソニーから発売された背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」に込められた想いや製品としての音作りについて、開発担当者にインタビューを実施した。立体音響の制作環境をより身近なものとして、多くのクリエイターに360 Reality Audioを始めとする立体音響制作に取り組んでもらうことを目的として企画された製品だという。
そしてMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、独自の360 Virtual MixingEnvironment(360VME)技術を使った測定サービスもスタートした。今回は日本での測定スタジオ第一号である、メディア・インテグレーションのM...
執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(2):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート97
ソニーから、背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」が5月末に発売された。「音楽クリエーションの変化に技術の力で寄り添い続ける」というポリシーに基づき、立体音響の制作環境をより身近なものにし、立体音響制作の加速とクリエイターの創作活動への貢献を目的として企画されたという。そんなMDR-MV1の能力を最大限引き出すべく、理想的な環境で測定を行うことで制作スタジオの音響をヘッドホンで再現するサービスも実施される。
以下では前回に引き続き、MDR-MV1の開発を担当したソニー株式会社 パーソナルエンタテインメント事業部 プロフェッショナルソリューション事業室 プロフェッショナルオーディオ...
執筆陣
ソニー「MDR-MV1」と「360VME」は、ヘッドホンによるサラウンド再生の革命だ! 立体音響制作の現場を大きく変える新提案に迫る(1):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート96
クリエイター向けにさまざまな立体音響やハイレゾコンテンツなどの制作に適した背面開放型モニターヘッドホン「MDR-MV1」がソニーから発売された。近年は音楽配信サービスで空間オーディオが注目を集めており、制作現場でのニーズも増えている。しかし実際にマルチチャンネルスピーカーを設置した制作スタジオはまだ少なく、特にプライベートスタジオではハードルが高い。
そんな状況に対し、360 Reality Audioを始めとする立体音響や、ハイレゾなどの制作に適したモニターヘッドホンを送り出すことでクリエイターの創作活動に貢献するという狙いで誕生したのが、MDR-MV1だ。しかもハードウェアとしてのヘ...
執筆陣
エラックから登場したHDMI ARC入力付き小型アクティブスピーカー『DCB-41』を徹底視聴する
テレビの音を簡単にパワーアップ!
世界的にスピーカー専門メーカーが続々、アクティブスピーカーに走っているが、遂にエラックも最新型の製品化に踏み切った。DCB-41は、これ以上は考えられないほどの豊富な接続性と、エラックならではの高音質を特長としている。確かにインターフェイスの多彩さは業界随一だ。
具体的には次の通り。①テレビとの接続用のHDMI ARC端子。テレビリモコンで音量調節が可能だ。光デジタル接続もサポートしているが、その場合は、テレビリモコンは使えず、本機のリモコンで音量操作する。②PCとの接続用のUSB端子。96kHz/24ビットのハイレゾ再生が可能なDACを内蔵している。③...
執筆陣
『ちえみちゃん祭り2023』の14.1ch高臨場感音響ライブビューイングを鑑賞。配信ライブを臨場感豊かに楽しむ、新たな可能性を実感した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート95
少し前のことになりますが、4月7日(金)に東京・有楽町朝日ホールで、『Chiemi Hori 40thプラス1 Anniversary Live〜ちえみちゃん祭り2023〜大阪公演』のライブビューイングが行われました。松竹グループ、日本デジタル配信株式会社による協創プロジェクトで、堀ちえみさんの出身地である大阪・堺市のフェニーチェSACAYで行われるコンサートを、全国5ヵ所の会場でライブビューイングするというものです。
中でも有楽町朝日ホールでは450インチの2K映像に加えて、高臨場感音響ライブビューイングとして14.1chスピーカーシステムを設置、通常の2chライブ配信では実現できない...
執筆陣
8Kテレビを買い替えたら、今まで以上に8K放送の素晴らしさを実感! 日本いちの8Kウォッチャー・麻倉さんが、お気に入り番組と気になる現状を語る:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート94
2018年12月にBS4K8K放送がスタートして既に4年以上が経過した。A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)によると、2023年3月末で4K8K放送が視聴可能な機器の台数は累計1,595万台に達したという(4K8Kチューナー内蔵録画機、STB含む)。だがその多くは4K対応で、8K放送が視聴できるテレビの台数はまだ少ないし、レコーダーについては外付けHDDでの録画しかできないのが現状だ。
放送スタート直後から自宅に8Kテレビを導入し、日々チェックを続けてきた麻倉さんは、先般8KテレビをMini LEDバックライトモデルにリニューアル、8K解像度に相応しいハイコントラストな...