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【麻倉怜士のCES2024レポート07】ドルビーは、セットトップ・ボックス内蔵サウンドバーと、音場整頓ソリューション「Dolby Atmos Flex Connect」をアピール
Dolby(ドルビー)は、昨年と同じNOMADホテルで新技術を披露。面白いことにDTS(エクスペリ)も、同じホテルでスウィートを構えている。こちらはMGMパークホテルでのイベントだが、実は同じ建物なのであった。
今年のドルビーのテーマは「LOVE MORE」。より普及し、一般化する流れを強めようという思惑からだ。昨年にプロトタイプでみたケーブル・セットトップ・ボックスを内蔵したサウンドバーが製品化に進み、今年はヨーロッパと韓国を中心に7つのブランドが、セットトップ・ボックス内蔵サウンドバーを出展。ドルビーアトモスの再生が可能で、ドルビービジョンはパススルーでHDMI接続したテレビに流す。...
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【麻倉怜士のCES2024レポート06】LGディスプレイは「META Technology 2.0」で、カラー輝度を倍増! 次世代有機ELテレビの画質が大いに楽しみになった
ディスプレイ開発は、2年おきにテーマが変わる。2023年は、マイクロレンズアレイのMETAパネルが登場した。これは大イノベーションであり、毎年はさすがに無理だ。そこで2024年の有機ELパネルは、マイクロレンズアレイ(MLA)技術の第2弾として、回路での改良に力を入れた。
LGディスプレイが画質改善を始めたのは、2022年の第2世代パネル「OLED.EX」がその第1弾(EXとはEvolution=進化とeXperience=体験の頭文字)。パネル寿命を長期化させる重水素効果により、ピーク輝度を30%高めることに成功した。第2弾が、2023年のマイクロレンズアレイ。ブランドは「META」(...
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【麻倉怜士のCES2024レポート05】「神の目」を持って試合に参加できる! キヤノンの、自由視点映像ボリュメトリックビデオ「テーブルトップMR」が凄い
CES2024、キヤノンブースの「自由視点映像」は衝撃だ。
スポーツのアリーナやフィールドを取り囲むように設置した100台以上の4Kカメラで同時撮影した画像から、空間全体を3Dデータ化するシステムはすでに日本では野球、競輪、サッカーなどの中継で活用されているが、アメリカでは、バスケットボールで活用されている。CESでは今回が初めてのお披露目。
多数のカメラ+映像処理サーバーにて、「仮想カメラ」の視点を設定し自由視点映像を制作するわけだが、キヤノンの強みは、多数のデータから任意の視点映像をつくる時間が、わずか「3秒」という迅速さ。それゆえ、導入が増えている。
アメリカではNBA(Natio...
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【麻倉怜士のCES2024レポート04】AURO-3Dの新展開が打ち出された! ストリーミング用コーデックAuro-Cxの音に驚く
ベルギーのギャラクシー・スタジオで開発されたイマーシブ・フォーマット、AURO-3Dは、資本構成を変え、新会社NEWAUROB.V.の元で新展開している。
昨年までは、オーディオ・ビジュアルマニア向けのイマーシブオーディオコーデックというイメージが強く、製品も高級なAVアンプにほぼ限定されていたが、CES 2023で、ストリーミングとスマートフォンの新世界に参入を宣言。さらにストリーミングのためのスケーラブル・オーディオコーデックAuro-Cxも発表した。
CES 2024では、その方向に添った新しい展開が打ち出された。チーフ・テクノロジー・オフィサーのBert VanDaele氏は、「...
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【麻倉怜士のCES2024レポート03】MQAの新展開が分かった! MQAとモバイル用のコーデックSCL-6、そしてBluOSが融合的に展開する
昨年春、MQAが破綻したというニュースが駆け巡り、私を含めてMQAファンは心配していたが、その一連の真相が分かった。エンコーディングや採用メーカーへのサービスは、その後も従来と同じく続けられ、そして今、新しい展開が明らかになった。
まず、事態は正確には「MQA社が売りに出された」――だ。投資していた会社が、非戦略部門をリストラする事態になり、MQA社がその対象になった。ファンドやCEメーカーなどの数社の買い手から、カナダのレンブロック社(The Lenbrook Group)が選ばれた。
同社はもともとはオーディオ関係の流通から出発し、その後、M&Aで成長。NAD Electronics...
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【麻倉怜士のCES2024レポート02】折り畳み式LEDディスプレイ、遂に登場! ウィーンの大型ディスプレイメーカーCSEEDが、137インチモデルを展示
オーストリアはウィーンの大型ディスプレイメーカー、CSEEDがセントラルホールで展示しているのが、4K LEDディスプレイだ。同社は165、137、103インチのLEDディスプレイを開発。CESでは137インチの製品が展示されていた。ブランドは「C SEED N1 TV」。
これが、とんでもないものであった。何と、折り畳めるのである。折り畳まれた形は、まるで彫刻か高級家具。畳んだ塊のオブジェクトが静かに展示されていたが、リモコンボタンを押すと立ち上がり、折り目から開き、137型の平面ディスプレイにダイナミックに拡がる! 60秒で高さ240cmまで上昇し、その後の25秒でLEDパネルが無音...
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【麻倉怜士のCES2024レポート01】International CES 2024がいよいよスタート! 今年もAI、ディスプレイパネル、有機EL、などの面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材し、報告します!
世界最大クラスのテクノロジー見本市「CES 2024」がスタート。筆者は、1998年から、コロナの2年間を除き連続参加だ。今年も例年と同じく、現場を駆け回って、面白そうなニュース、ストーリーを鋭意取材し、報告しよう。
主催者の全米民生技術協会(ConsumerTechnology Association、CTA)によれば、今回の出展企業は3500社以上、来場者は昨年の11万5000人を上回る13万人以上という。もうコロナが終わり、マスク人はほとんどいない。
CTAは「AI」「モビリティー」「持続可能性」「安全保障」の4つをメインテーマとして挙げている。私はAI、ディスプレイパネル、有機E...
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【PR】エプソン最新超短焦点モデルEH-LS650B/Wを徹底チェック。ナチュラルでエレガントな画質が流石だ!プロジェクター部門1(40万円未満[税込44万円未満])第1位【HiVi冬のベストバイ2023 特設サイト】
最近、世界的にライトなプロジェクターがブームで、私のところにもファッショナブルなDLPプロジェクターがよく持ち込まれるが、粗野な絵づくりが与えられているものが多いのが実情だ。そんな時、エプソンの液晶プロジェクターを観ると、良い意味で実に日本的だと痛感させられる。細かな部分まで丁寧に気配りが行き届き、清潔で繊細な絵づくりだからだ。その階調的なすべらかさやリニアリティは、大いに評価したい。それは、これから紹介する最新機のEH-LS650B/Wもまったく同じ。最近、詳細に観る機会があり、これは結構、佳いではないかと感じ入ったのである。
HiVi冬のベストバイ2023プ ロジェクター部門1(40...
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これこそAVの奇蹟。感動に身も震えた!ソナス・ファベールAmati G5×4本をソウリューションで鳴らす『ウエスト・サイド物語』
あの『ウエスト・サイド物語』のBDが、最新のハイエンドオーディオシステムで、どう再生されるか。私の愛盤は2012年の「製作50周年記念版コレクターズBOX」。65mmフィルムを8Kでスキャンし、4Kで修復・マスタリングされた初のディスクパッケージだ。それはまさに映画の黄金時代の宝物。満艦飾のフィルム感にて、ペンキ塗装された原色、下町のすさんだ光景など、特に色にまつわる質感表現が見事だ。多様な人種の蝟集による多彩な肌色再現も刮目。
一方、音声は、4.0chオリジナル音声と、リマスタリング制作されたDTS-HDMA 7.1ch音声を収録。1961年当時の映画音響クォリティとしては標準的なもの...
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「世界最高ノイキャン」を達成したソニー「WF-1000XM5」を聴く! 完全ワイヤレスイヤホンとして、充分満足できる音質だ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート106
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」が話題となっている。優れたノイズキャンセリング性能と音質で人気を集めた「WF-1000XM4」をさらに進化させ、「世界最高ノイキャン」(同社調べ)を達成し、音質や装着性にもとことんこだわった開発陣入魂のモデルだ。その「世界最高ノイキャン」はいかどほの効果で、肝心の音質はどのように進歩しているのか。本モデルに込められた思いの丈をじっくりうかがった。(StereoSound ONLINE編集部)
完全ワイヤレスイヤホン:ソニー WF-1000XM5 市場想定価格¥42,000前後
●使用ドライバー:8.4mmダイナミック、密閉型
●Blu...
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「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート105
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ3>イマーシブコンテンツ体験に向けたディスプレー技術
「色鮮やかな量子ドットEL素子」
粒子状の半導体結晶である量子ドットを使ったディスプレイの研究成果も展示されていた。量子ドットは液体に溶かしてインクのように塗ることもでき、色純度...