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名盤ソフト 聴きどころ紹介28/『ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
自他ともに認めるオーディオファイルならば、『ハルサイ』の1枚や2枚は当然お持ちだろう。お前はどうなんだって? 自慢じゃないが、CD/LP、さらにBOX物を織り交ぜたら、優に100枚は超えると思う。大好きなのである。
そんな『ハルサイ』崇拝者の私でも、ステレオサウンドからこのLPリリースの情報が入った時はいささか興奮した。CDで愛聴していたゲルギエフ指揮キーロフ管(現マリインスキー劇場管)の演奏だからである。
私は長い間、ショルティ指揮シカゴ響のデッカ盤こそが最高の『ハルサイ』と信じてきた。その米オリジナル盤とXRCD、そしてステレオサウンドのSACDさえあれば、ここぞというオーディオ的場...
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【HiVi レビュー】エラック、VERTEXシリーズ3「IC-VJ63-W」「IC-VJT63-W」は、最新技術が妥協なく盛り込まれた新時代のインシーリングスピーカー
ステイホームが叫ばれる中、家で過ごす時間の質が問われ始めている。昨今の良質な音楽、映画が手軽に楽しめるストリーミング配信サービスの躍進は、まさに家中遊びへの関心の高さを反映したものであり、そこには、より楽しく、有意義に過ごしたいという期待がある。
ここで声を大にして言いたいのが、音楽も映画も、いい音で楽しめれば、もっともっと充実した時間が過ごせるということ。「いまさら―」と言われそうだが、Amazon Music HDを安価なブルートゥーススピーカーで聴いているようなケースは意外に多く、これではせっかくのハイレゾ音源も台なし。なんともったいないことか。
インテリア的に納得できるスピーカー...
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ゼンハイザーが誇る立体音響技術の粋 AMBEO Soundbar
ゼンハイザーから同社初となるサウンドバーが登場した。手軽にテレビの音の向上が図れるということで人気のサウンドバーだが、本機は物量的にも価格的にもまったく〝手軽〟ではなく、超本気なオーディオプロダクトとして仕上げられている。AMBEO(アンビオ)というのは、ゼンハイザーとフラウンホーファー研究機構が共同で行なっている立体音響のプロジェクトの名前。立体音響にまつわるさまざまなソリューションの提供を行なっている。
まずサイズ/重量ともにサウンドバーとしては異例の存在感に圧倒される。前面、側面、天面に計13基のスピーカーユニットが搭載されており、これらを500WのクラスDアンプがドライブ。ビーム...
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PIEGA ピエガの新エントリーラインはシャープなキャビネット、豊かな音
AMT(エアー・モーション・トランスフォーマー)トゥイーターとMDS(マキシマム・ディスプレイスメント・サスペンション)コーン型ウーファーによる組合せ。ピエガの新エントリーラインを形成するAceシリーズは、これら熟成されたドライバーユニットを採用した優美なアルミ製キャビネットをまとっている。それはほぼシームレス構造の、同社の伝統といってよいアルミ押出し材によるスリムなフォルムで、フロントバッフルをウーファーのフレームのギリギリまで絞り込むことで回折現象(ディフラクション)の悪影響を回避し、楕円形断面のフォルムと相まって理想的な音波の放射を実現している。
通常の使用状態ならば、前方から見え...
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映画と音楽再生のためのスピーカー選び【TAD】映像とリンクしてその世界に引き込む圧倒的リアリティ
TADスピーカーの本質は、「正確なトランスデューサーであれ」というものだ。それは、ドライバーユニットの開発からスタートしたことと無縁でない。加えて、そのルーツであるパイオニアが、ドライバーユニット(フルレンジスピーカー)の独自開発・製造を足掛かりに誕生(1937年)したメーカーという点も無視できないところだ。
アメリカから招聘されたスピーカーエンジニアBart Locanthiのリーダーシップの元で開発されたドライバーユニットは、入力信号にいかに忠実な反応をするかという点に特化し、世界の著名な音楽製作現場のハイレベルな要求にいかに応えていくかということを二人三脚で進めていった成果だ。結果...
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手軽にスマホ&PCの音質をアップ リモートワークのお供にも最適 Astell&Kern PEE51 AK USB-C Dual DAC Amplifier Cable
音質には不満がある。でも便利さにかまけて、移動時はもっぱらスマホ+ブルートゥースイヤホンもしくはスマホ+直挿しの有線イヤホンでサブスクを聴いている。そういう人におすすめしたいのが、アステル&ケルンの極小ヘッドホンアンプ/USB DACのPEE51 AK USB-C Dual DAC Amplifier Cable(以下、PEE51)だ。
形状はご覧の通りコンパクトで、ほとんど有線イヤホンの直挿しと変わらない感覚で使用でき、それでいてアステル&ケルン製品らしい高級感も漂わせている。USBタイプC端子を採用するスマホやPCにPEE51のUSBタイプCプラグを挿し、本体のLEDが点灯すれば接続...
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最初で最後のチャンス! パイオニア最強AVセンターSC-LX904がクラファンに!!【動画】
国内での発売が待たれていたパイオニア最強のAVアンプ(AVセンター)SC-LX904が、なんとクラウドファンディングというカタチで日本のHiVi読者の前に現れました! そして生産台数はなんと限定150台のみ。つまり、ここで手に入れないと、もう2度と買うことができないというわけです。
今回の動画には月刊HIVi編集長が参加。パイオニアがリリースしてきた、これまでのフラッグシップモデルに触れながら、今回のSC-LX904の技術的な特徴や機能的な魅力を聞き出します。最後に、実際の音もお聴きいただけますよ。
●SC-LX904の詳細・購入・支援はこちら「グリーンファンディング」
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ワイヤレスイヤホン EARIN A-3。つけていることを忘れるほどの装着感、大型ドライバーの量感もたっぷり
巷で人気が一気に広がった完全ワイヤレスイヤホン(別名 TWS:True Wireless Stereoイヤホン)だが、その世界のパイオニアとして知られるのが、EARINである。
同ブランドを主宰するのはスウェーデンのオーディオ系スタートアップ企業のEpickal AB。2014年にクラウドファンディングサービスのKickstarterで資金調達に成功し、2015年に世界初となる完全ワイヤレスイヤホン「EARIN」(後に EARIN M-1と改名)を世に放った。
ちなみに、アップル初となるTWSイヤホン「AirPods」が発売されたのが2016年だが、その翌年にはすでに第2世代のEARIN...
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【HiViレビュー】ユキム、高周波ノイズ除去フィルター「PNA-RCA01」は音質、画質が見違えるほどの効果抜群アイテム。
アナログ、デジタルを問わず、AV機器が備えているRCAピン端子に差し込んで、有害なノイズが抑えられるという高周波ノイズ除去フィルターPNA-RC01(以下RCA01)。この類のアクセサリーはすでに他メーカーからも製品化されているが、この春、発売されると、その確かな効果が口コミで伝わり、静かなブームに。いまも順調に売り上げを伸ばしているという。
YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORY
PNA-RCA01
¥49,500(税込)
●ノイズ減衰値:18dB(3MHz以上の高周波ノイズの減衰値/出力抵抗220オームの場合)
●寸法:全長52×直径16.5mm(グリップ部)
●問...
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ソニーの4KレコーダーBDZ-FBT6100は番組予約機能が向上。長時間録画の実力も充分だ
ソニーの録画機の新製品とは久しぶりのご対面であり、外観はすっかり簡素でブラックボックス風になってしまった。
BDZ-FBT6100は、FBすなわち4Kチューナー搭載であり、T=3チューナーのうちふたつが4K対応となっている。本体のHDD容量は6Tバイトであり、DR(ダイレクト録画)の4K放送は390時間、地上デジタルは780時間という大容量記録が可能だ。しかも4K録画は再圧縮(高圧縮変換)モードが豊富になった。約1.5倍(XR)、約2倍(XSR)、約2.8倍(SR)~約11倍(EER)まで7通り用意されているのだ。それに長時間化に伴なうブロックノイズの増加を抑えるなどの画質向上策を強化し...