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名盤ソフト 聴きどころ紹介21/『Dialogue-Miki Imai Sings Yuming Classics-/今井美樹』Stereo Sound REFERENCE RECORD
いまから約8年前、歌手、今井美樹は家族と共に、生活の拠点を英国・ロンドンに移し、いまも日本との間を行き来しながら音楽活動を続けている。このところコロナ禍の影響もあって、東京/ロンドンの自由な移動もままならないが、2020年11月11日にはデビュー35周年の節目として、新作『Classic Ivory 35th Anniversary ORCHESTRAL BEST』をリリースしている。
これはキャリア初のフルオーケストレーションによるレコーディング・アルバム。「PRIDE」「PIECE OFMY WISH」「瞳がほほえむから」「Goodbye Yesterday」といったお馴染みの楽曲を...
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Noble AudioのFALCONに後継モデル「FALCON2」が登場! 最新オーディオコーデック〝aptX Adaptive〟に対応し、 声の描写・音場にも進化あり
「HiViベストバイ」1位の座に君臨
HiViベストバイの完全ワイヤレス部門で1位の座に君臨しているノーブルオーディオのファルコンに後継モデルが登場した。ファルコン2は、ドライバーユニットは従来と同じDLC(ダブル・レイヤード・カーボン)ドライバーだが、そこにクアルコム製の新しいシステムチップ「QCC3040」を組み合わせた。これにより、再生周波数帯域が拡大。同社のジョン・モールトン氏がチューニングを行なうことでさらに上質な音質に仕上がった。
音質だけでなく、使い勝手も大幅に向上している。装着したまま周囲の音が聞こえるヒアスルー機能を新採用。ブルートゥース5.2対応で、ケースから取り出す...
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エイムの「LS3」と「FLV」は、8Kを写し出す画質が圧巻のHDMIケーブル
HDMIケーブルにおけるワールド・リーダーとして、自他ともに認めるエイムが、世界初の8K映像の信号を伝送する光HDMIケーブル、LS3シリーズとメタルHDMIケーブル、FLVシリーズの2種類のケーブルをリリースした。いずれもHDMIケーブルの最先端をゆく48Gbpsの8K信号を伝送できる優れたケーブルである。
エイムは、4K映像にもいち早く対応した光HDMIケーブルを開発して話題を振りまいたが、8K対応のケーブルは、これまでとは比べものにならないほど技術的なハードルが高かった。しかもHDMI 2.1のフォーマットの発表は2017年に行なわれたが、テストスペックが提示されないまま2020年...
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柔軟に伸びていく音が快感 NS-5000の弟分が登場 YAMAHA NS-3000
フラッグシップの5000シリーズをはじめとして、このところ純オーディオのコンポーネント全般に注力しているヤマハから、プレミアムグレードといっていいコンパクトスピーカーが登場した。本体の背丈、およそ40㎝。6面ピアノブラック塗装のエンクロージャーがひときわ精緻な光沢を放つブックシェルフシステム、NS-3000である。リアバスレフ型で、入力端子はシングル接続専用。160㎜径コンケーブ(凹形)コーンウーファーと30㎜径ソフトドームトゥイーターによる簡潔な2ウェイ構成だけれど、NS-5000に続く高級機であることは一目瞭然だろう。
ウーファーもトゥイーターも、振動板はZYLON(ザイロン)織布。...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム ELAC「50LINE」(2011年10月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
★以下の記事はHiVi2011年10月号に掲載されています
立体的に空間を再現し、音像がシャープに定位する。
みごとな鳴りっぷりには、思わず息をのんだ
エラックのスピーカーシステムというと、繊細にして明敏なJETトゥイーターを搭載したシリーズが有名だ。しかし、この50LINEは、ドーム型...
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マランツ SACDプレーヤーSACD30n、プリメインアンプMODEL 30。新外観と磨かれた技術が共存するマランツ30シリーズ
マランツのオーディオ製品というと、中央に丸窓があったり星形の通電表示灯があったりするけれどむやみに飾らず、ちょっと古風にしてあか抜けた意匠が身上だ。その外観が大きく変わり型番系列も変わった「30」シリーズが登場した。左右対称配置の安定感と有機EL表示窓の大きさに特徴があり、両脇の干渉縞風の光彩模様は工芸品の印象を与える。しかも、最新の技術要素を小ぶりの筐体にたっぷり注ぎ込んだ意欲作なのである。
しっかりと物量を投じた
本格派SACDプレーヤー
まずはSACD 30nから。SACDドライブを搭載したプレーヤーであり、各種ハイレゾ音源、圧縮音源のネットワーク再生、またディスクからの再生が可能...
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クリプトンのロングセラーモデルが「1.5」に進化。バイワイヤリング接続が効く!
「Made in Japan」の上質なモノづくりという明確なコンセプトを掲げ、その品質の高さから熱心なオーディオファンを中心に根強い支持を得ているクリプトン。特にスピーカーについては、日本ビクターでいくつもの銘器を手がけた名匠、渡邉勝氏を迎い入れ、充実したラインナップを構築している。
ここで取り上げるKX-1.5は、コストパフォーマンスに優れたロングセラーモデル、KX-1の後継となる注目のモデルだ。昨年製品化された弟機、KX-0.5で開発したカーボンポリプロピレン(CPP)振動板のウーファーや、上位モデルのKX-3シリーズで培ったエンクロージャー、内部の吸音材のノウハウなど、これまでの製...
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麻倉怜士&HiVi編集長が展望する、2021年のオーディオビジュアル【動画】
趣味のオーディオビジュアル専門雑誌「HIVi」の編集長と、そこで健筆を揮う評論家の麻倉怜士氏が、2021年のトレンドを展望。ステレオサウンドのYouTubeチャンネルで、その模様を公開いたしました。あたかもその場にいるかのように映画や音楽を楽しませてくれる、性能のよいテレビやオーディオ機器を選びたいなら、これは絶対見逃せないプログラムです。
そして、この2021年のトレンドを予見しているのが、じつは昨年12月に発売された月刊HiVi1月号に掲載の「HiViグランプリ2020」 今回、麻倉怜士氏とHiVi編集長のふたりも、その受賞製品から今年のムーヴメントについて意見を寄せています。
今...
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ブリキャスティ・デザインから「M3」が登場。高度な技術に裏打ちされたDSD再生の音は必聴だ
日々進化を遂げてきたデジタルオーディオの世界において、最先端を担うブランドのひとつが、2004年にアメリカで設立されたブリキャスティ・デザインである。
日本市場へはD/AコンバーターM1SE、DACプリM12、モノーラルパワーアンプM28、ステレオパワーアンプM15が導入済。
ご紹介するD/AコンバーターM3は、M1SEが持つ先進的な技術ポイントをすべて継承しつつ、電源構成や筐体のコストダウンにより約半分の価格を実現してしまった驚くべきコストパフォーマンスを持つモデル。HiVi誌「冬のベストバイ」D/Aコンバーター部門Ⅲでも4位と高評価を獲得した。
技術的な内容は多岐にわたり、すべて書く...