執筆陣
マッキントッシュMA352は管球式プリ+半導体パワーのハイブリッド機。颯爽と華やかで豊麗な色彩感が聴ける。
米マッキントッシュのアンプは、パワーアンプの場合、型番が定格出力を表す。たとえばMC352なら350W×2になるわけだが、プリメインアンプにその決まりはないようだ。当機MA352は200W×2(8Ω負荷)のハイブリッドアンプで、既発売のMA252を土台にしながら大幅なパワーアップと機能の強化をはかった上位モデルである。プリアンプ部はアナログ入力専用で、12AX7と12AT7による真空管増幅。パワーアンプ部がバイポーラ・トランジスター出力のソリッドステート構成になっている。スピーカー出力はオートフォーマーを経由しない通常のダイレクトカップリングだ。
プリアンプ部はMM対応のフォノイコライザ...
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【HiVi名作選】プリメインアンプ ESOTERIC「I-03」(2011年6月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
アナログ入力に特化した最上級機。
肉厚なサウンドで音に色っぽさも漂う
<PROFILE>
筐体中央に強力なアナログ電源を置き、高出力のデジタルパワーアンプを左右両端に配したデュアル・モノーラル構成のプリメインアンプ。プリアンプ部も左右独立基板によるデュアル・モノーラル構成をとる。
内部シャ...
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Leben、国内での管球アンプ販売を再開。第一弾は人気プリメインアンプをリファインした「CS-600X」。78万円
ヒノエンタープライズから、国内の真空管アンプブランドLebenのプリメインアンプ「CS-600X」が発売される。価格は¥780,000(税別)。
Lebenは、90年代に兵庫県で誕生した国産の真空管アンプブランド。以降、国内だけでなく、海外への販売も積極的に手掛けており、近年では45もの国に製品を出荷するなど、全世界で人気を集めている名門ブランドとなっている。
しかし、ここ数年は都合により日本国内では製品販売を見合わせていたが、満を持して今年、国内での販売を復活! まずは、世界的に人気のCS-600Xの登場となった。
CS-600Xは「CS-600」をリファインした製品で、回路の見直しか...
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ファンダメンタル、電源を別筐体化し、高S/N、ハイレスポンスを実現したプリメインアンプ「PA10」を、7月1日に発売
ファンダメンタルより、同ブランド初のプリメインアンプ「PA10」が7月1日に発売される。受注生産。価格は¥1,200,000(税別)。
PA10は、電源トランスを別筐体とした2ピース構造のプリメインアンプ。ユーザーによって異なる使用環境に合わせ、どのような場合でも「正しく音楽を再現する」というポリシーのもと、S/Nとドライバビリティを高い次元でまとめ上げ、実に92W×2/2Ωという出力を実現したのが特徴。
<PA10の主な特徴>
・高精度・高音質のオリジナルアッテネーターを搭載
「LA10 versionⅡ」「ATT10」搭載のオリジナルアッテネーターを採用。左右のギャングエラーが皆無の...
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トライオード 真空管アンプ TRZ300W。ロングセラー300Bパラレルシングルの後継機。直熱3極管の清らかな温もりを浸透させる
300Bのパラレルシングル出力で、1994年の創業以来22年間におよぶロングランを記録したVP300BDの後継機。ラインレベル入力4系統に加え、半導体増幅によるMM仕様のフォノイコライザーを内蔵してアナログディスク再生にも対応したインテグレーテッドアンプである。さらにMAIN IN端子を備え、パワーアンプとしてもつかえる。通常の入力選択とミュートおよび音量調整ができるリモコンも付属する。
パワーアンプ部は12AX7のSRPP入力と12AU7パラレル接続のドライバー、そしてトライオード・オリジナル銘の300Bパラレル出力段からなる3段増幅で、軽くオーバーオールのNFBをかけてある。上位ヴァ...
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新たなフラッグシップA級プリメインアンプ Accuphase E800
公称質量36kgのプリメインアンプ。文字どおり見かけどおりの大物で、Eシリーズを代表する新しいフラグシップモデルなのだが、定格出力は控えめな50W×2(8Ω負荷)。4Ωでも100W×2とされていて、たとえば既発売の中堅機E480がもつハイパワー=8Ω負荷時180W×2には遠く及ばない。なのに価格はほとんど2倍。これはどういうことか? 主なその理由は、ファイナル出力段がA級動作だからである。
プッシュプルのA級アンプは電力効率が低い代わりに高音質だとよくいわれる。低効率なのは、出力回路に常時大電流が流れるためで、ちょうどアクセルを踏み込んだまま待機しているクルマみたいなものだ。走らなくても...
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“Stay Home“のパートナーにも最適なオーディオシステム「Luft Eu★S2」。ATOLLとディナウディオの組み合わせによる、お買い得な提案に注目
ディナウディオジャパンでは、コンパクトなオーディオシステム「Luft Eu★S2」を発売する。CDプレーヤー「ATOLL CD30」とプリメインアンプ「ATOLL IN30」、スピーカー「DYNAUDIO Emit M10」の3点セットで¥200,000(税別)だ。
新型コロナウィルス感染防止対策に伴う緊急事態宣言が出され、外出自粛、リモートワーク等によって自宅で過ごす時間が増えている方も多いだろう。そんな不安な状況だからこそ、気持ちを落ち着かせ、心を前向きにさせる音楽の力が求められている。
Luft Eu★S2は、そんな時に使ってもらいたいシステムとして提案されたもの。同社では以前も同...