執筆陣
“一聴して音が濃い!” High Fidelity Cablesの電源アクセサリー「MC-0.5」と「MC-0.5 Helix +」を試して、音がよくなっていく過程をじっくり味わった
StereoSound ONLINE読者の皆さんは、いわゆる“オーディオアクセサリー”についてどのような思いをお持ちだろうか。
オーディオアクセサリーといえば、電源機器の品質改善やノイズ除去を行なうもの、ケーブルなどの音声信号経路に使用するもの、スピーカーから出る振動を削減したりコントロールするものなどが存在する。
それらを使用すると、機器の持つ音を底上げしたり、時には音色をより自分好みに変化させられたりする。しかし、このカテゴリーの製品はまさに玉石混交で、中には謳い文句に疑問を持ちたくなるようなプロダクトも存在している。
筆者はエンジニア出身なので、オーディオアクセサリーには明快な理論...
執筆陣
フランス、フォーカルのヘッドフォンから フラッグシップモデル「STELLIA(ステリア)」を聴いた!
高品位かつ端麗な外観。
そして圧倒的な音楽性にしびれる
ハイファイオーディオの世界で高い人気を誇る仏ブランドのフォーカルより発売されているヘッドホン、STELLIA(ステリア)。2016年に鮮烈なデビューを飾った開放型フラッグシップUtopia(ユートピア)の思想を継承した、密閉型ヘッドホンのフラッグシップモデルだ。
開発を手がけたのは、ユートピアやその後に発売されたCLEAR(クリアー)、ELEGIA(エレジア)も担当した、クレメント・オゾウ率いる同社ヘッドホン開発チーム。隣接するスペースで働くスピーカー開発チームとも技術的/音質的な議論を繰り返し完成度を高めたという。
本機を手にした...
執筆陣
至上の名演を究極のハイレゾ/DSD11.2MHzで聴く極上の音で聴く名盤【後編】
「時代を超えて再販を繰り返す、歴史的名盤たち。そのマスターテープには、一体どんな音が入っているのだろう?」
▶前編はこちら
ステレオサウンド社のある編集者の、そんな想いから、同社の「アナログ名盤コレクション」の企画はスタートしたという。このシリーズは、歴史的名盤の最上の状態のアナログマスターを探し出し、それを余計な加工せずにダイレクトにデジタル化、SACDやDSDデータを収録したBD-ROMとしてリリースするものだ。前回と今回でご紹介しているBD-ROMに収録されているのは、英国保管のオリジナル・アナログマスターテープからダイレクト変換されたDSD11.2MHzファイル。その音質は、マ...
執筆陣
名盤は最上の音で/至上の名演を究極のハイレゾ、DSD11.2MHzで聴く【前編】
常に“最上の音質”を探求するわれわれオーディオファイルにとって、つい10年ほど前には考えられなかったのがPCM352.8kHz/24ビットやDSD11.2MHzといったハイスペック音源を聴くことだ。それは現時点における音質追求の究極体験と言える。しかし、それはつい数年前までは「数字的に見れば」の話だった。ハイスペックなハイレゾファイルの音質的な優位性は語られてきたが、実際には有名アーティストの新譜や歴史的名盤といった、音楽的に魅力のあるタイトルがほとんど存在しなかったからだ。
それが、ついに登場したのである。2017年秋にステレオサウンド社から発売されたDSD11.2MHz音源をBD-R...
執筆陣
モータースポーツを華やかに彩る「ワイスピガール」が最新AVシステムに大興奮!
ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)。本サイト読者の皆さんにもおなじみであろう、2001年に第1作目が公開されたカーアクション映画だ。ストリートレースと犯罪捜査という2軸のストーリーをリアルかつ迫力のある映像で描き上げ、世界中で大ヒットした。シリーズは8作目まで進んでいるが、作品が新しくなるごとに舞台がよりワールドワイドになって、スケール感も大きくアップしている。クルマ好きの僕も大好きな映画だ。
今年8月2日には、その最新作「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」が日米同時公開される。ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム演じる...
執筆陣
3種類のノイズキャンセリングモードから選べる Bluetoothヘッドホン Denon「AH-GC30」
静寂感と音質を徹底追求したヘッドホン
近年のヘッドホン/イヤホンシーンは「ブルートゥースワイヤレス」と「ノイズキャンセリング」のトレンドを外しては語れない。ヘッドホンがケーブルの呪縛から解放されると取り回しがよくなり、外に持ち出す機会も増えてくる。そして、雑踏の騒音がノイズキャンセリング機能により解消されると、より明瞭な音で音楽を楽しめる。
すなわち場所を問わずどこでも自由に音楽を楽しむためにこれらは外せない2大要素なのだ。
そこに「音質」という3つ目のファクターをプラスしたのが、デノンのAH-GC30である。その特徴は、静寂感と音質を徹底追求した本格志向となる。同社フラッグシップヘッド...
執筆陣
アステル&ケルン×JHオーディオ コラボ第2弾のIEMイヤホン トータルの完成度の高さが光る逸品だ 土方久明
人気のブランド同士がコラボレーション
アステル&ケルンとJHオーディオは、それぞれDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)とIEM(イン・イヤー・モニター)の世界で多くのファンを持つ人気ブランドである。昨年、そんな2つのブランドがコラボレーションして、IEMイヤホン「Billie Jean(ビリー・ジーン)」を誕生させた。
このモデルは筆者が2018年に聴いたIEMの中でも驚くほど完成度が高いと感じた1台で、同年のHiVi「冬のベストバイ」でも上位につけていた。そして、コラボレーションの第2弾モデルで上位機となる「Diana(ダイアナ)」が登場したのだ。本機は、ビリー・ジーン同様、マス...
執筆陣
【カクテルオーディオX45Pro導入記】「超多機能」と「高音質」を両立した音の快楽マシーン
どんな製品なのか?
超多機能で操作性にも優れ音質にもこだわったX45Pro
オーディオ機器のレビューで日々多くの製品に触れる身となっても、ひとりのオーディオファイルとして自宅に新しいオーディオ機器を導入する時は、心が躍る。今回は、最近筆者が胸を熱くして自宅に導入したカクテルオーディオのミュージックサーバー/プレーヤー、X45Proを紹介したい。
カクテルオーディオは、韓国のオーディオメーカー、NOVATRON(ノヴァトロン)社が手がけるブランド。元々同社は、映像出力機能を持つマルチメディアプレーヤーの開発からスタートしたが、現在は多くの音楽ソースに対応する先鋭的なミュージックサーバーが主...
執筆陣
『ボヘミアン・ラプソディ』特集⑥ ワイヤレス接続対応のディナウディオXeo30<接続はシンプル。感動は格別だ>
本号(HiVi2019年5月号)で特集されている『ボヘミアン・ラプソディ』は、クイーンのフレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画。昨年末から今年にかけ、世界中で異例の大ヒットを記録しているのは皆さんもご存知だろう。このたび、ついに日本におけるUHDブルーレイの発売が決定し、その感動を自宅でも味わいたいと思っている人は多いのではないだろうか。
その場合、もちろん自宅にホームシアターがあればそれに越したことはないが、なかなか現実的ではないという人もいるだろう。そこでおすすめしたいのがテレビを用いたステレオAV再生の構築だ。最近は、品質の高いテレビとUHDブルーレイプレーヤーを組み合わせれ...
執筆陣
世界的楽器ブランド、フェンダーから発売されたイヤモニ「TEN 3」
グルーヴあふれるサウンドで、楽曲の魅力を十全に引き出す
エレクトリックギターの世界で圧倒的な知名度を誇る名門楽器ブランド、フェンダー。同社は2015年にIEM(イン・イヤー・モニター)の人気メーカー、オーリソニックス社を買収し、イヤホン事業に電撃的な参入を果たした。
新規参入にも関わらず、フェンダーブランドのイヤホンは瞬く間にイヤホンユーザーや音楽ファンに受け入れられた。オーリソニックスが持っていた独創的な技術と、音楽を知り尽くしたフェンダーの感性が高次元で融合した結果と言えよう。また、米国テネシー州ナッシュビルのデザインラボで設計と製造を行なうクラフツマンシップ像が、ファンの心を掴んだ...
執筆陣
ビクターブランド最上級イヤホン「HA-FW10000」 研ぎ澄まされた実体感を提示する “絶品”といえる超絶サウンド
女性ボーカルの生々しさや透明感、独特の空気感も表現
国産オーディオメーカー、JVCケンウッドが誇るオーディオ製品群「WOODシリーズ」。
現在は、ミニコンポからイヤホン/ヘッドホンまで多彩な製品がラインアップされている。その人気の秘密は、木の振動板によって奏でられる美しい響きと自然な音の広がりにある。
HA-FW10000は、WOODシリーズ10周年を記念し、ビクターブランドから登場した超弩級のフラッグシップイヤホン。
ハウジングには国内産楓(かえで)の無垢材を採用し、精密な削り出し加工のうえ、漆職人の手によってていねいに多層塗りが施されている。インナーハウジングはチタン製で、内部の音響...