執筆陣
多感な青春時代に聴いた音楽の雰囲気がひしひしと伝わって来た。今聴くことのできる、最高の安全地帯サウンドがここにある。 アナログレコード『安全地帯ベスト』インプレッション
多感な青春時代に聴いた音楽は心の中に深く刻まれる。きっと多くの方がそうだろう。
先日、筆者の元にステレオサウンド社から安全地帯のアナログ盤が2枚届いた。1枚は昨年9月20日にSACDと同時発売されたLP『安全地帯ベスト』、もう1枚は収録数の関係でLPには入らなかった8曲と新たな2曲を追加して2月27日に発売された『安全地帯ベスト 第2弾』である。
僕は、ステレオサウンド社が手がけたこの2枚を聴くのが本当に楽しみだった。同社は、DSD 11.2MHz音源「ハイレゾリューションマスターサウンドシリーズ」を始めとするクラシックの高音質ソフトから、1970~80年代に日本の音楽シーンを盛り上げた...
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テクニクス「EAH-TZ700」は、イヤホンの常識を覆す“衝撃的”な製品だ! 本体のコンパクトさとワイドレンジなサウンドに、のけぞるほど驚いた
2014年に待望の復活を遂げた、「テクニクス」ブランド。現在ではハイファイオーディオ向けに、「リファレンス」「グランド」「プレミアム」という3つのクラスを展開しており、レコードプレーヤー、ネットワーク再生機能付きSACD/CDプレーヤー、アンプ、高品位な一体型コンポーネントなど多くの製品を投入して好評を博している。
そして2019年秋、そのテクニクスが、これまでの常識を音質・サイズの両面でブレイクスルーさせた衝撃的なイヤホン「EAH-TZ700」を登場させ、ヘッドホン/イヤホンファンを大いに喜ばせた。筆者もイヤホン/ヘッドホンはかなりの製品を試聴しており、ちょっとやそっとでは驚かないのだ...
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“音色の旨みや躍動感を大きく引き出してくれる” しっかりとした理論に基づいたStillpointsのアクセサリーを試して、オーディオの深みに触れた
オーディオアクセサリーと呼ばれるアイテムには、電源ケーブルやラインケーブル、電源のフィルター類など多彩な製品が存在する。その中でも大きなジャンルとして君臨しているのが、いわゆるインシュレーター系の製品だ。
スピーカー本体とスピーカースタンドの間や、スピーカーと床の間、もしくはオーディオ機器のフットとオーディオラックの間に設置するなど、使用用途は多い。これで振動を遮断したり、振動モードを変えて音質を上げる事が出来る。
インシュレーター
Stillpoints
ULTRA MINI ¥20,000(税別、1個、ベース付き、シルバー)、¥25,000(税別、1個、ベース付き、ブラック)、¥16...
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ノイマンの掲げる理想を実現した野心溢れる逸品 スタジオモニターヘッドホン「NDH20」を聴いてみた!
遮音性・特性・定位感など
まさにスタジオグレードの実力
ノイマンからリリースされている同社初となる密閉型スタジオモニターヘッドホンNDH20。同社が掲げる「ベストインプット=マイクロフォン」と「ベストアウトプット=スタジオモニター」の理想を実現するために開発されたという、野心溢れる製品だ。
シルバー色の大型イヤーカップは派手な装飾とは無縁で、いかにもプロ機然とした面持ち。内部には高磁束密度のネオジウムマグネットを使用した38㎜口径のドライバーを搭載する。また折り畳み機構や、ヘッドホン側のコネクターに汎用性のある2.5㎜バヨネットプラグを採用するなど実用性も高い作りとなっている。
重量は3...
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“一聴して音が濃い!” High Fidelity Cablesの電源アクセサリー「MC-0.5」と「MC-0.5 Helix +」を試して、音がよくなっていく過程をじっくり味わった
StereoSound ONLINE読者の皆さんは、いわゆる“オーディオアクセサリー”についてどのような思いをお持ちだろうか。
オーディオアクセサリーといえば、電源機器の品質改善やノイズ除去を行なうもの、ケーブルなどの音声信号経路に使用するもの、スピーカーから出る振動を削減したりコントロールするものなどが存在する。
それらを使用すると、機器の持つ音を底上げしたり、時には音色をより自分好みに変化させられたりする。しかし、このカテゴリーの製品はまさに玉石混交で、中には謳い文句に疑問を持ちたくなるようなプロダクトも存在している。
筆者はエンジニア出身なので、オーディオアクセサリーには明快な理論...
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フランス、フォーカルのヘッドフォンから フラッグシップモデル「STELLIA(ステリア)」を聴いた!
高品位かつ端麗な外観。
そして圧倒的な音楽性にしびれる
ハイファイオーディオの世界で高い人気を誇る仏ブランドのフォーカルより発売されているヘッドホン、STELLIA(ステリア)。2016年に鮮烈なデビューを飾った開放型フラッグシップUtopia(ユートピア)の思想を継承した、密閉型ヘッドホンのフラッグシップモデルだ。
開発を手がけたのは、ユートピアやその後に発売されたCLEAR(クリアー)、ELEGIA(エレジア)も担当した、クレメント・オゾウ率いる同社ヘッドホン開発チーム。隣接するスペースで働くスピーカー開発チームとも技術的/音質的な議論を繰り返し完成度を高めたという。
本機を手にした...
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至上の名演を究極のハイレゾ/DSD11.2MHzで聴く極上の音で聴く名盤【後編】
「時代を超えて再販を繰り返す、歴史的名盤たち。そのマスターテープには、一体どんな音が入っているのだろう?」
▶前編はこちら
ステレオサウンド社のある編集者の、そんな想いから、同社の「アナログ名盤コレクション」の企画はスタートしたという。このシリーズは、歴史的名盤の最上の状態のアナログマスターを探し出し、それを余計な加工せずにダイレクトにデジタル化、SACDやDSDデータを収録したBD-ROMとしてリリースするものだ。前回と今回でご紹介しているBD-ROMに収録されているのは、英国保管のオリジナル・アナログマスターテープからダイレクト変換されたDSD11.2MHzファイル。その音質は、マ...
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名盤は最上の音で/至上の名演を究極のハイレゾ、DSD11.2MHzで聴く【前編】
常に“最上の音質”を探求するわれわれオーディオファイルにとって、つい10年ほど前には考えられなかったのがPCM352.8kHz/24ビットやDSD11.2MHzといったハイスペック音源を聴くことだ。それは現時点における音質追求の究極体験と言える。しかし、それはつい数年前までは「数字的に見れば」の話だった。ハイスペックなハイレゾファイルの音質的な優位性は語られてきたが、実際には有名アーティストの新譜や歴史的名盤といった、音楽的に魅力のあるタイトルがほとんど存在しなかったからだ。
それが、ついに登場したのである。2017年秋にステレオサウンド社から発売されたDSD11.2MHz音源をBD-R...
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モータースポーツを華やかに彩る「ワイスピガール」が最新AVシステムに大興奮!
ワイルド・スピード(The Fast and the Furious)。本サイト読者の皆さんにもおなじみであろう、2001年に第1作目が公開されたカーアクション映画だ。ストリートレースと犯罪捜査という2軸のストーリーをリアルかつ迫力のある映像で描き上げ、世界中で大ヒットした。シリーズは8作目まで進んでいるが、作品が新しくなるごとに舞台がよりワールドワイドになって、スケール感も大きくアップしている。クルマ好きの僕も大好きな映画だ。
今年8月2日には、その最新作「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」が日米同時公開される。ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム演じる...
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3種類のノイズキャンセリングモードから選べる Bluetoothヘッドホン Denon「AH-GC30」
静寂感と音質を徹底追求したヘッドホン
近年のヘッドホン/イヤホンシーンは「ブルートゥースワイヤレス」と「ノイズキャンセリング」のトレンドを外しては語れない。ヘッドホンがケーブルの呪縛から解放されると取り回しがよくなり、外に持ち出す機会も増えてくる。そして、雑踏の騒音がノイズキャンセリング機能により解消されると、より明瞭な音で音楽を楽しめる。
すなわち場所を問わずどこでも自由に音楽を楽しむためにこれらは外せない2大要素なのだ。
そこに「音質」という3つ目のファクターをプラスしたのが、デノンのAH-GC30である。その特徴は、静寂感と音質を徹底追求した本格志向となる。同社フラッグシップヘッド...
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アステル&ケルン×JHオーディオ コラボ第2弾のIEMイヤホン トータルの完成度の高さが光る逸品だ 土方久明
人気のブランド同士がコラボレーション
アステル&ケルンとJHオーディオは、それぞれDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)とIEM(イン・イヤー・モニター)の世界で多くのファンを持つ人気ブランドである。昨年、そんな2つのブランドがコラボレーションして、IEMイヤホン「Billie Jean(ビリー・ジーン)」を誕生させた。
このモデルは筆者が2018年に聴いたIEMの中でも驚くほど完成度が高いと感じた1台で、同年のHiVi「冬のベストバイ」でも上位につけていた。そして、コラボレーションの第2弾モデルで上位機となる「Diana(ダイアナ)」が登場したのだ。本機は、ビリー・ジーン同様、マス...