執筆陣
ソナス・ファベールから、新スピーカー“Sonetto”が登場
イタリアメイドに回帰した
ソナス・ファベールの新ラインナップ
近年のソナス・ファベールは、高級機だけでなくリーズナブルで扱いやすいモデルもしっかりとラインナップして、エントリー層を含む幅広いユーザーから支持を得ている。しかし、根底にある信念は変わらない。美しいデザインと意匠を含む同社のフィロソフィーは、創業者が去ったいまも、現メンバーに受け継がれているようだ。
そんなソナス・ファベールから、「Sonetto(ソネット)」と名付けられた新スピーカーが発表された。エントリーラインに属していたVenere(ヴェネレ)の後継シリーズだ。
ラインナップは、ブックシェルフ型スピーカー「ソネット1」、...
執筆陣
JBL の銘機「L100」が現代に復活。最新設計の30cmウーファーを搭載して「L100 Classic」誕生
音が明瞭に前へ飛び出す
まさにJBLと思わせるサウンド
1970年代、JBLは「L100 Century(センチュリー)」というミドルサイズ・ブックシェルフスピーカーを世界中でヒットさせた。スタジオモニターとして高いクォリティを持つJBLのスピーカーが、ウォールナット仕上げの美しいエンクロージャーと立体的なキュービックデザインのフロントグリルを装着した美しいデザインをまとい、コンシュマーユーザーに支持されたことがヒットの理由だ。当時の日本はモニタースピーカーの4311が流行していた頃だが、L100センチュリーの独特の佇まいが強く印象に残っているファンもいまだ多いと聞く。
そんなL100セ...
執筆陣
世界中からオーダーが殺到しているという 「マジコ」ペア130万円のエントリーモデル「A3」を聴いた
妥協のない設計で実現した
高い再生能力と音楽性
SPEAKER SYSTEM
MAGICO
A3
¥1,300,000(ペア)+税
●型式:3ウェイ4スピーカー・密閉型●使用ユニット:28mmドーム型トゥイーター、152mmコーン型ミッドレンジ、178mmコーン型ウーファー×2●出力音圧レベル:88dB/ 2.83V/m●インピーダンス:4Ω●再生周波数帯域:22Hz〜50kHz●寸法/質量:W273×H1126×D329mm/50kg(スパイク含む)
●問合せ先:(株)エレクトリ ☎03(3530)6276
マジコは、現代の高性能スピーカーブランドとして近年もっとも成功をおさめたひとつ...
執筆陣
アキュフェーズ 「A-75」 ストレートな音が飛び出す傑作パワーアンプの登場だ
ダンピングファクター1000を保証する
A級ステレオパワーアンプ「A-70」の後継機
日本を代表するオーディオメーカーであるアキュフェーズには、数多くのパワーアンプがラインナップされているのは周知の通り。詳しく見るとモノーラル仕様はA級とAB級で1モデルずつ、ステレオ仕様はA級3モデルとAB級で2モデルと、すべて合わせて7モデルを揃える。ここで紹介する「A-75」は2014年に発売された純A級ステレオ・パワーアンプのトップ機「A-70」の後継モデルである。
シャーシ寸法やデザインは「A-70」を踏襲しているが、大きな魅力は昨年発売されたフラッグシップA級モノーラル機「A-250」の技術が...
執筆陣
Campfire Audioのヘッドホン「CASCADE」レビュー:密閉型ながら広い音場感で、外出先でも本格サウンドを楽しめる
好みの音質にチューニングできるCampfire Audio初のヘッドホン
Campfire Audio(キャンプファイヤー・オーディオ)は、2015年にALO audio創業者のケン・ボール氏が立ち上げた米国のポータブルオーディオブランド。同社はイヤホンの筐体に金属を用いた製品が特徴で、アメリカでのハンドメイドによる一貫製造で日本でも高い評価を得ている人気メーカーだ。
そのキャンプファイヤー・オーディオから、旅先でも使えるポータブルヘッドホンをコンセプトとした「CASCADE」が登場したので紹介したい。
同社初のヘッドホンとなる本機の特徴は、アルミニウムを機械加工して製作されているイヤー...
執筆陣
【レビュー】ティアック「UD-505」はBulk Pet転送も可能な最先端のコンパクトDAC。しっかりとした輪郭表現で音はグイグイと前に出る
「UD-505」はDSD 22.6MHz、PCM 768kHz/32bitに対応する超ハイスペック機
長い間、本格的なオーディオ機器の寸法といえば「430mm幅」が基本だった。その常識を打ち破って高いセールスを叩き出したのが、2012年に発表のティアック「Reference501」シリーズだ。コンパクトな筐体に高い再生能力を宿した同シリーズのコンポーネントは、変化の速いデジタルファイル再生のスタイルに呼応するように進化を続けていた。
ここで紹介するのはシリーズ最新鋭モデル「UD-505」。本機は評価の高かったUSB DAC/ヘッドホンアンプの「UD-503」の基本設計をベースに、スペック...
執筆陣
AKとJHのコラボイヤホン「Billie Jean」は、一度聴けば欲しくなる! デュアルBAドライバーによる情報量と表現力は絶品
「Billie Jean」はポータブルオーディオ界のハイブランドがコラボして作った
オーディオ機器の“コラボモデル”とか“ダブルネームモデル” と聞くと、多くのオーディオファンは気持ちを高ぶらせるのではないだろうか。筆者もその一人だ。友好関係にある2つのブランドがそれぞれの持つフィロソフィーや技術を融合させると、往々にして「1+1=2」以上の製品が生まれる。今回レビューを行なう「Billie Jean」(ビリー・ジーン)は、まさにその典型となるユニバーサルIEM(インナー・イヤー・モニター=モニター用イヤホン)だ。
ビリー・ジーンは、ハイエンドDAPブランドのAstell&Kern(アス...