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ハイスペック&省スペース、デスクトップオーディオに最適な2モデル オーディオテクニカ ヘッドホンアンプとD/Aコンバーター
今、ヘッドホン/イヤホンはその人気に呼応するように、国内外のメーカーからさまざまな高性能モデルが登場している。バランス接続に対応するイヤホンや、駆動力を要求される平面振動板を持つヘッドホンなど、マニア層に訴えるカッティングエッジな製品が増えてきた。
そして、その能力を最大限引き出す単体ヘッドホンアンプは、マニアの中でマストアイテムとして認知されている。そんな中、オーディオテクニカから、ハイブリッド式ヘッドホンアンプAT-BHA100とDSD22.4MHzに対応するD/AコンバーターAT-DAC100が発売された。
HEADPHONE AMPLIFIER
audio-technica AT...
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ファイル再生時代のマストアイテム、ミュージックサーバーに求められるものとは? fidataが「HFAS1」シリーズに込めた物作りへのこだわりを聞く
アナタはどんな方法で音楽を楽しんでいますか? ディスク再生やストリーミング、ダウンロードなどなど、最近は音楽再生の方法も多岐にわたっている。だが音質にこだわるのであれば、ハイレゾなどの音楽ファイルをUSB DACやネットワークプレーヤーで再生するのが一番。そこで重要なのが音楽ファイルを保存するミュージックサーバーだ。今回は「fidata」(フィダータ)ブランドを展開しているアイ・オー・データ機器に同社ミュージックサーバーの最新事情を聞いた。対応いただいたのは、同社事業戦略本部 企画開発部 企画開発1課の開口東史さんだ。(編集部)
土方 昨今、音楽を楽しむのはファイル再生が中心という方も多...
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ブリキャスティ・デザインから「M3」が登場。高度な技術に裏打ちされたDSD再生の音は必聴だ
日々進化を遂げてきたデジタルオーディオの世界において、最先端を担うブランドのひとつが、2004年にアメリカで設立されたブリキャスティ・デザインである。
日本市場へはD/AコンバーターM1SE、DACプリM12、モノーラルパワーアンプM28、ステレオパワーアンプM15が導入済。
ご紹介するD/AコンバーターM3は、M1SEが持つ先進的な技術ポイントをすべて継承しつつ、電源構成や筐体のコストダウンにより約半分の価格を実現してしまった驚くべきコストパフォーマンスを持つモデル。HiVi誌「冬のベストバイ」D/Aコンバーター部門Ⅲでも4位と高評価を獲得した。
技術的な内容は多岐にわたり、すべて書く...
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これぞリファレンスサウンド!ベンチマークの衝撃的な音を奏でる5製品を一斉試聴
今回、アメリカのオーディオブランドであるBenchmark Media Systems(ベンチマーク・メディア・システム)の製品を一斉に試聴する機会に恵まれたが、筆者の考えるリファレンスサウンド像に見事に合致し、大いに感心してしまった。
試聴したのは、D/AコンバーターのDAC3 BとDAC3 HGC、ヘッドホンアンプ/プリアンプのHPA4、プリアンプLA4、そしてパワーアンプAHB2の5機種である。
結論から先に述べると、共通していたのは、スピーカー環境およびヘッドホン環境のどちらでもソース音源に対して徹底的に正しい解釈を志向するサウンドであること。まさに社名通り「指標」となるような音...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介19/『チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35』『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1〜3番』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
アナログレコード再生の世界が盛り上がりを見せる昨今。オーディオファイルの気持ちを高める要素は、「音質」そして「音楽性の高さ」だということは言うまでもない。欲を言えばそんなふたつの要素を備えた愛聴レコードが、名門レーベルの名盤であればコレクションの価値も上がり嬉しい。そう、我々オーディオファイルは欲張りな人種なのだ。
そうした3要素を満たす人気の高いレコードとして、1898年に創立された世界最古の名門クラシックレーベル、ドイツ・グラモフォンがステレオ初期の1960年前後にリリースした通称“赤ステ”が挙げられる。
グラモフォンは、世界有数のクラシックレーベルだけあって、“赤ステ”以外でも名演...
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Diretta伝送で、音がこんなによくなるとは! SPECから登場したUSB Bridge「RMP-UB1」は、ハイレゾファンに大きな恩恵をもたらす注目アイテムになるだろう
LANネットワークを利用した高音質伝送プロトコル「Diretta」(ディレッタ)が、“コアな”ネットワーク/PCオーディオファンから注目されている。
Direttaとは、LANネットワークを利用する新たな高音質伝送プロトコルだ。一般的なPCオーディオ/ネットワークオーディオ環境(トランスポート+USB D/Aコンバーター)に採用する事で、機材+ソフトウェアレベルで負荷分散を行い、主に既存のUSB DACの音質を大きく向上させる事を狙っている。またDirettaに対応するネットワークプレーヤーも既に発売されている(Direttaの概要や機器構成、詳細な技術ポイントについては巻末のコラムを参...
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モニターオーディオのブロンズシリーズが6世代目へフルモデルチェンジ。はっきりと体感できる6Gへの進化に注目。
イギリスの名門スピーカーメーカー、モニターオーディオのブロンズシリーズがフルモデルチェンジした。現在、同社スピーカーの基本ラインナップは上位クラスからプラチナム、ゴールド、シルバー、とあり、ブロンズシリーズはもっともスタンダードな位置づけ。モニターオーディオはこの 4シリーズを1年ごとに1シリーズ刷新しているのだが、今年はブロンズシリーズが新しく6世代目になったというわけだ。
売れ筋シリーズらしく、ラインナップは全7種類と豊富である。ブックシェルフスピーカーのブロンズ50-6Gとブロンズ100-6G。トールボーイスピーカーのブロンズ200-6Gとブロンズ500-6G。センタースピーカーの...
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SOtMの「sMS-1000SQ Eunhasu」は、Roon Server対応ミュージックサーバーの注目機である。気になる音楽を自在に操り、さらにドーピング的(!)な魅力まで備えていた
2019年から今年にかけて、俄然注目度が上がっている音楽再生ソリューション「Roon(ルーン)」。レコード、CD、ハイレゾと推移してきた音楽再生史上初めて、「楽曲再生」と「楽曲を探す」という本来別々の作法を1つのソフトウェア上で統合した、画期的な存在である。
話題のルーンだけに、多くの方が「試したい」と考えているはずだが、ルーンの環境を構築するためには1つ障壁があった。ルーン対応のネットワークプレーヤーとiPad等の操作端末の他に、頭脳部として機能するルーンサーバーが必要になるのだ。
そのルーンサーバーとしての役割を担うのは元々パソコンだったのだが、ルーンのプログラムをインストールする手...
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AVファンも光LAN接続に注目!明確な画質/音質の向上効果をもたらす「DELA OP-S100」
DELAの光LAN接続用オプションセットとはなにか?
最近のネットワークオーディオで注目されている音質向上手段のひとつに、光LAN接続がある。通常のLANケーブルの代わりに、導体に光ファイバーを用いたケーブルを使う手法である。
筆者も、光LAN接続に対応するルーミンのネットワークプレーヤーX1の導入をきっかけに、自宅2階にあるルーター、ハブ、ネットワークプレーヤー間を光LAN接続化した。やってみて分かったのだが、光LAN接続は規格が若干ややこしく、ケーブルが複数のパーツで構成されるなど導入には一手間かかる。(詳しい理由は後述する)
そこで注目したいのが、DELAから発売された光LAN接続...
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L100を継承する2ウェイスピーカー・JBL L82 Classic。サイズから想像する以上の壮大な音が魅力
1970年代に発売されJBL創業以来の世界的ヒットモデルとなったL100 Century。これを現代の技術で解釈したのが、2018年末に登場したL100 Classic(以下、L100)だった。
L100は、今では少なくなった30センチウーファーを搭載する本格的な3ウェイ構成と、美しいモダン・ヴィンテージなキャビネットデザインを持ち、コアなオーディオファイルからインテリアに調和する本格派スピーカーを求めるユーザーまで幅広い層への訴求に成功し、2019年にはJBLの全スピーカーラインナップでもっとも売れたモデルとなった。
いっぽうで、このスピーカーを部屋に置きたくともスペースの問題から断念...
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多感な青春時代に聴いた音楽の雰囲気がひしひしと伝わって来た。今聴くことのできる、最高の安全地帯サウンドがここにある。 アナログレコード『安全地帯ベスト』インプレッション
多感な青春時代に聴いた音楽は心の中に深く刻まれる。きっと多くの方がそうだろう。
先日、筆者の元にステレオサウンド社から安全地帯のアナログ盤が2枚届いた。1枚は昨年9月20日にSACDと同時発売されたLP『安全地帯ベスト』、もう1枚は収録数の関係でLPには入らなかった8曲と新たな2曲を追加して2月27日に発売された『安全地帯ベスト 第2弾』である。
僕は、ステレオサウンド社が手がけたこの2枚を聴くのが本当に楽しみだった。同社は、DSD 11.2MHz音源「ハイレゾリューションマスターサウンドシリーズ」を始めとするクラシックの高音質ソフトから、1970~80年代に日本の音楽シーンを盛り上げた...
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テクニクス「EAH-TZ700」は、イヤホンの常識を覆す“衝撃的”な製品だ! 本体のコンパクトさとワイドレンジなサウンドに、のけぞるほど驚いた
2014年に待望の復活を遂げた、「テクニクス」ブランド。現在ではハイファイオーディオ向けに、「リファレンス」「グランド」「プレミアム」という3つのクラスを展開しており、レコードプレーヤー、ネットワーク再生機能付きSACD/CDプレーヤー、アンプ、高品位な一体型コンポーネントなど多くの製品を投入して好評を博している。
そして2019年秋、そのテクニクスが、これまでの常識を音質・サイズの両面でブレイクスルーさせた衝撃的なイヤホン「EAH-TZ700」を登場させ、ヘッドホン/イヤホンファンを大いに喜ばせた。筆者もイヤホン/ヘッドホンはかなりの製品を試聴しており、ちょっとやそっとでは驚かないのだ...