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白色+カラーフィルター方式とRGB方式、有機ELパネルのそれぞれのメリットとは? SID会長・辻村隆俊さんにお話を聞いた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート49
自発光デバイスとして広く認知されているOLED(有機EL)ディスプレイ。今では高品質な家庭用大型テレビとしてオーディオビジュアルファン要チェックの製品になっている。そのOLEDには白色パネルとRGBパネルがあることは、StereoSound ONLINE読者諸氏ならご存知だろう。今回はこのふたつの違い、それぞれのメリットについてSID(Society for Information Display、米国国際ディスプレイ学会)会長の辻村隆俊さんにリモートインタビューを実施した。(編集部)
麻倉 今日はお時間をいただきありがとうございます。辻村さんはSID会長で、OLEDが大型テレビに適用で...
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“ 自然 ”を中心にした「統合情景」を世に問う。I3研究所が開発した、コロナ時代を見据えた映像再現技術とは:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート48
本連載では、映像処理技術のリーディングカンパニーであるI3(アイキューブド)研究所について、その新提案を機会があるごとに紹介してきた。直近では2019年3月28日に紹介した「動絵画」がそれにあたる。あれから2年、同研究所の代表取締役会長・近藤哲二郎さんからさらに進歩した映像技術が完成したとの連絡があった。しかもコロナ時代を見据えた技術だという。さっそく麻倉怜士さんと一緒にI3研究所にお邪魔し、新技術の詳細を聞いた。(編集部)
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麻倉 お久しぶりです。前回お話を聞かせていただいてからもう2年過ぎてしまったのですね。今回また新しい技術を開発されたとのことで、ぜひ詳しく教えて下...
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「愛と戦闘のバレンタイン」演奏会を、4K映像とハイレゾ音声で配信。新日本フィルの次の取り組みを聞く(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート47
新日本フィルハーモニー交響楽団では、2月14日のバレンタインデーに「愛と戦闘のバレンタイン〜ふたりに贈るシンフォニー〜」と題した演奏会を開催、同時にリアルタイムでの配信も実施した。今回は文化庁の「文化芸術収益力強化事業」の一貫として開催されたもので、すみだトリフォニーホールでの演奏を4K映像と192kHz/24ビットのハイレゾで配信している。
前編では演奏会の舞台裏にお邪魔して、実際にどのようなシステムで収録やエンコードを行ったのかについて関係各位にインタビューをお願いした。そして後日、麻倉さんのホームシアターで演奏会のアーカイブ配信を視聴し、会場の雰囲気がどこまで再現できるかも検証して...
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「愛と戦闘のバレンタイン」演奏会を、4K映像とハイレゾ音声で配信。新日本フィルの次の取り組みを聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート46
昨今のコロナ禍という情勢もあり、音楽配信が急速に充実している。そんな中、徐々にではあるが音質にも配慮したコンテンツが増えてきているのは、オーディオファンにとって嬉しいことだろう。そのひとつが、前回と前々回の本連載で紹介した、新日本フィルハーモニー交響楽団による取り組みだ。昨年11月の公演をマルチチャンネルで収録し、ドルビーアトモスと96kHz/24ビット/2chの2種類の方式で配信していた。
新日本フィルではそれに続いて、今年2月14日の特別演奏会「愛と戦闘のバレンタイン〜ふたりに贈るシンフォニー〜」(人数を制限した上で、観客を入れて実施)のハイレゾ配信にも取り組んでいる。収録は、すみだ...
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新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートを、ドルビーアトモスとハイレゾで配信! ワンランク上の体験を可能にした新たな取り組みとは(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート45
公益財団法人 新日本フィルハーモニー交響楽団は、文化庁による「文化芸術収益力強化事業」の支援を受け、すみだトリフォニーホールにて高品質に特化したふたつのシステムでコンサート収録を実施。ドルビーアトモス(U-NEXT)と96kHz/24ビット/2ch(Thumva)による配信を行った(どちらも2月8日で配信終了)。
配信コンテンツのインプレッションについては前回の本連載でも紹介しているが、それに続いて、今回の取り組みを実現した、新日本フィルハーモニー交響楽団とドルビージャパンのスタッフ、さらに録音を担当した深田 晃さんへのリモートインタビューも実施している。高音質配信に対し、それぞれの皆さ...
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新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートを、ドルビーアトモスとハイレゾで配信! ワンランク上の体験を可能にした新たな取り組みとは(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート44
公益財団法人 新日本フィルハーモニー交響楽団は、文化庁「文化芸術収益力強化事業」の支援を受け、すみだトリフォニーホールで高品質に特化したコンサート収録を行った。具体的には、新日本フィルの演奏会をハイレゾマルチチャンネルで収録し、その素材を元にドルビーアトモス音声と96kHz/24ビットの2ch音源を制作、ストリーミングサービスのU-NEXTとThumva(Live Extreme)で、音声内容の異なるコンテンツとしてそれぞれが配信するというものだ(どちらも2月8日で配信終了)。
今回はふたつの配信コンテンツを麻倉怜士さんのシアタールームで視聴し、それぞれのパフォーマンスを確認している。さ...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート16】“テクニクスが目指す音”が固まってきました。ブランド復活6年を経た2021年の新展開を、キーマンが語る
CESリポート恒例の麻倉怜士さんによるメーカーインタビュー、今回はブランド復活から6年が経過したテクニクスについて。この間に多くの注目モデルを送り出し、オーディオブランドとしての地位も確保したかにみえるテクニクスは、2021年にどんな展開を見据えているのか。パナソニック テクニクスブランド事業担当参与 アプライアンス社副社長 技術担当 小川理子さんと、パナソニック株式会社 アプライアンス社 テクニクス事業推進室 CTO/チーフエンジニア 井谷哲也さんにリモートでお話を聞いた。(編集部)
麻倉 テクニクスブランドが復活してから6年経ち、製品数も揃ってきました。これからさらなる発展が期待され...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート15】対応コンテンツは、既に4000曲! 新たな音楽体験、ソニー「360 Reality Audio」が注目を集めている理由とは?
ソニーの「360 Reality Audio」は、オブジェクト方式の立体音響再現技術を活用した新しい音楽体験として2018年のIFAで発表された。視聴位置を取り囲む360度の全球上に複数のオブジェクトを配置し、それらを自在に動かすことができる技術で、すでにAmazon Music HDでも対応コンテンツが配信されている(Echo Studioで試聴可能)。そんな360 Reality Audioの新展開が、CES2021で発表された。今回はその詳細について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社V&S事業本部 事業開発部 統括部長 岡崎真治さん、担当部長 横山達也さん...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート14】有機ELパネルの持つポテンシャルを極限まで引き出した技術を織り込みました。2021年のパナソニックテレビはどこに向かうのか
StereoSound ONLINEでは、CESやIFAなどの機会があるごとにパナソニックテレビの最新事情について紹介してきた。今回のCES2021でも、パナソニック株式会社 アプライアンス社 副社長 スマートライフネットワーク事業部長の豊嶋 明さんと、ビジュアル・サウンドBU技術センター テレビ技術部部長の河村新一さんにリモートインタビューをお願いすることができた。以下でその様子を紹介する。(編集部)
麻倉 先日の「第36回HiViグランプリ2020」では、パナソニックの有機ELテレビ「TH-65HZ2000」が<ゴールド・アウォード>を受賞しました。おめでとうございます。
豊嶋 あり...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート13】CESではテレビシーンを見るのがひとつの楽しみ。スカイワースのデザインテレビはデジャヴ?
例年CESでは、風変わりなデザインテレビを見るのが、テレビシーンのもうひとつの楽しみだ。
昨年は、ディスプレイそのものが回転する! サムスンエレクトロニクスのスマホ連動テレビ「The Sero」を報告したが、今年のリモートCESでは、もっと大事な技術、製品の話がメインになり、プレス・カンファレンスでは、残念ながらユニークなデザインテレビは、ほとんど出なかった。
でもスカイワースのブース(もちろんバーチャル)では、面白いデザインテレビが展示されている。ひとつが「TRAVEL TV」。インチサイズは不明だが、コンパクトなテレビ(おそらく2K)に取り外し可能なフレームが用意されている。
旅に持...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート12】ソニー「Crystal LED」は、単なるディスプレイではなかった。新シリーズも加わり、バーチャルプロダクション用途にも活躍の場を広げる
先日、ソニーの業務用大型ディスプレイ「Crystal LED」の新シリーズが発表された。Crystal LEDは8Kなどの展示会で主に使われているビデオウォールの一種で、小型のキャビネットを複数組み合わせることで解像度やアスペクト比を自由に変更できる。今回は用途やLEDのピッチ違いで2シリーズ、4モデルをラインナップし、幅広い用途に対応する構え。そこでCrystal LEDの開発を担当したソニー ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社HES商品戦略室部門長の長尾和芳さんに、麻倉さんがインタビューした。(編集部)
麻倉 ご無沙汰しております。長尾さんというと、例年のCESでも...
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【麻倉怜士のCES2021 レポート11】パナソニックの眼鏡型VRグラスはどんな進化を遂げたのか。そこには家電メーカーならではの着眼点があった!
パナソニックは昨年のCES2020で、同社初となる眼鏡型VR(仮想現実)グラスを参考出品した。そして今年、オンラインで開催された「CES 2021 Panasonic in Tokyo」でもその後継モデルが出展されている。ではこの1年でVRグラスはどんな進化を遂げたのか? 同社開発陣にリモートでインタビューした(編集部)
パナソニックが、世界初HDR対応の眼鏡型VRグラスをCES2020で参考出品。小型・軽量ながら、映像に引きこまれるような臨場感あふれる仮想現実を体験できる - Stereo Sound ONLINE
先にお知らせしたお通り、パナソニックは現在開催中の「CES2020」会...