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ソニーの8Kディスプレイ「Z9G」シリーズをチェック! 「早く本機で8K放送の映画や音楽番組を観てみたい!」と思わせる完成度で、日本モデルの登場が楽しみだ
今年の1月にラスヴェガスのCESで発表され、5月に北米、欧州、中国で発売されたソニーの8K液晶ディスプレイ「Z9G」(北米と中国での型番)シリーズの画質を、8月下旬にソニーのラボ(東京・大崎)でチェックする機会を得た。本シリーズは85型と98型の2モデルがラインナップされるが、今回見せてもらったのは98型である。
8K「テレビ」ではなく8K「ディスプレイ」と記したのは、欧米中はどこも8K放送が行なわれておらず、Z9Gの海外モデルには8Kチューナーが搭載されていないから。
ソニーは明言していないけれど、来年の「東京オリンピック/パラリンピック」を控え、年内には発売されるであろう日本仕様モデ...
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スイスの老舗ルボックスから登場した小型スピーカー「REVOX Piccolo S60」
スイスのルボックスというと、我が国のベテラン・オーディオファイルはみなテープレコーダーの名機を思い浮かべることだろう。しかし、21世紀に入ったあたりから同社は〈ライフスタイル・オーディオ〉に注力するようになり、エンクロージャーにガラスを用いたスピーカーRe:Sound Gシリーズなどで欧州を中心に高い評価を得てきた。
オープン価格(実勢価格9万2,000円前後、ペア)
●型式:2ウェイ1スピーカー・バスレフ型
●使用ユニット:14mmドーム型トゥイーター+116mmコーン型ウーファー同軸
●出力音圧レベル:89dB/W/m
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:H140×W140×D15...
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2.1ch&ハイレゾ再生対応プリメインアンプ ELAC「DS-A101-G」デビュー! ハイレゾからAV再生まで。小型筐体に凝縮した多彩な機能と興奮のサウンド
前世代機から音質・機能面で大幅向上した最新プリメイン
1994年のCL310JETのデビュー以来数々の秀作を発表し、スピーカーメーカーとしてわが国で確固たる地位を築いてきたエラック(独)。オーナーだという本誌読者もきっと多いに違いない(かくいうワタクシも300ラインのオーナーです)。しかし、ここでご紹介するのはプリメインアンプ。2017年発売のEA101EQ-Gの後継機となるが、音質・機能両面で大幅なブラッシュアップが図られており、実際にテストしてその音のよさ、面白さに興奮した。では本機の概要を述べたのち、リスニング・インプレッションをお届けする。
横幅214㎜のルックスは前作EA101...
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米国クレルからA級プリメインアンプ登場。デジタル入力対応のKRELL K-300i Digital
力感に溢れた緻密で鮮烈な音。聴く者すべてに歓びをもたらす
1980年の創業以来、ハイエンドオーディオの理念を堅持し続けてきたクレル(米国)から、ひじょうに興味深いプリメインアンプK-300i Digitalが登場した。出力段に至るまで全段ピュアクラスA動作を実現、そのA級動作のバイアス値を瞬時に最適化する同社独自の〈iBias〉回路に、出力段のインピーダンスを大幅に低下させる新技術〈XD〉が加えられている。天板から見える電源トランスは、思わずたじろいでしまうほどの巨大サイズ(直径17cm/771VA)。この本格アナログリニア電源回路とピュアAクラスの採用こそクレル本来の流儀である。
IN...
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“4Kレコーダー”で得られた ハイエンドオーディオに拮抗する映像世界
新4K8K衛星放送の開始から4ヵ月以上が経過した。BS8K放送はさておき、BS4K放送だけであれば受信の難易度はそれほど高くない。既存のBSアンテナを流用できるうえ、4Kのチューナー入りBD/HDDレコーダーも発売されているのだから。本誌レギュラー筆者の中で、まさにその選択をした——つまり、“4Kレコーダー”を導入したのが山本浩司さん。その理由と顛末とは……。(編集部)
10年ほど前から歌舞伎にハマり、東京・東銀座の歌舞伎座に足しげく通っている筆者だが、この1月の新春大歌舞伎「松竹梅湯島掛額」で中村七之助が演じた八百屋お七がとんでもなくすばらしかった。人形振りで見せる「あやかしの美」はこ...
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クリプトンKX-0.5UR/UB、圧倒的魅力を訴求する漆仕上げの真髄
月刊『HiVi』の「冬のベストバイ2018」のスピーカー部門2(ペア10〜20万円未満)で3期連続第1位に輝いたのが、我が国が誇るスピーカーメーカー、クリプトンのKX-0.5だ。本機はパッシヴスピーカーとして同社最廉価モデルとなるが、今般その漆(うるし)仕上げヴァージョンKX-0.5UR/UBが同社ウェブサイト限定で販売されることになったという。その詳細を訊くため、東京・四谷のクリプトン本社に同社オーディオ事業部長でありスピーカーデザイナーの渡邉勝さんを訪ねた。
SPEAKER SYSTEM
KRIPTON
KX-0.5UR/UB
298,000円(ペア)+税
●型式:2ウェイ2スピーカ...
執筆陣
『ボヘミアン・ラプソディ』特集⑦【デノンAVC-X8500H】開発者と考える最善の再生法<サブウーファーの使い方がポイント>
UHDブルーレイ『ボヘミアン・ラプソディ』再生の肝はLFE(サブウーファー)の取り扱い、使い方にありそうだ。山本浩司さんから、そう編集部に連絡が入った。ドルビーアトモス再生システムを導入されている多くの方がそうであろうが、山本さんの自宅システムもオーバーヘッドスピーカーはオール「スモール」の設定。これらすべての低域がサブウーファーに集まるのだから、これまで以上にサブウーファーの役割が増すのは必然ということ。ここでは、愛用中のAVセンターデノンAVC‒X8500Hの開発者である髙橋佑規さんを招き、AVセンターでのサブウーファー使いこなしについて検討をしていくこととなった。(編集部)
執筆陣
『ボヘミアン・ラプソディ』特集④ コードの最新主力機で超高品位2ch再生を追求<未体験の生々しさに落涙>
Hugo Mスケーラーの効果は音楽の生命力に現れた
英国コードのD/Aコンバーター、DAVE(デイヴ)を愛用する筆者だが、同機と同じ〈コーラル〉シリーズに位置する最新ステレオ・パワーアンプ、Etude(エチュード)が登場、自宅でテストし、その音のすばらしさに吃驚した。
同社を主宰するジョン・フランクス氏が考案したスイッチング電源回路を採用した150W+150W(4Ω)出力のAB級パワーアンプで、注目すべきは同社製アンプで初採用された〈フィードフォワード・テクノロジー〉。これは入力信号を監視し、回路上起こり得るエラーを予測、エラー信号に逆相信号を合成して理想的な特性を得るというもの。本機で...
執筆陣
『ボヘミアン・ラプソディ』特集② JBLの30cmウーファー搭載機で聴く<ライヴ・エイドの熱狂>
大口径ウーファー搭載機のメリットとは何か
高級ハイファイ・スピーカーで、30cm以上の大口径ウーファーを採用したモデルがほんとうに見当たらなくなった。我が国で人気の高いB&Wのトップエンド機も25cmウーファーになって久しいし、JBLを除けば最新高級モデルで30cmドライバーを積んでいるのはヤマハNS5000くらいではないだろうか。
小口径ウーファーの俊敏さを活かしてハイスピードな音を狙うというのが昨今のトレンドであることは間違いないが、いっぽうで大口径軽量コーンに大きなメリットがあることも事実。振動板面積を大きく軽くすれば小さな入力信号でも前方の空気を確実に押すことができ、小音量でも低...
執筆陣
「DELA N10」超本格トランスポート、誕生 LAN、USBを問わずハイレゾの感動を引き上げる優れもの
この秋、DELA(デラ)からハーフサイズ(横幅215mm)、電源部別筐体の本格オーディオ専用NAS(=HDDトランスポート)N10が登場した。その音のよさが高く評価され、本号発表の『Hi Viグランプリ2018』で〈デジタルオーディオプレーヤー部門賞〉を獲得したことはご承知の通り。そこで改めてぼくのリスニングルームで本機の音質を精査することにし、そのインプレッションをお届けする。
Music Server
DELA N10
¥648,000+税
●型式:DLNA/UPnP互換メディアサーバー ●ストレージ:3TバイトHDD ●接続端子:LAN2系統、USB3系統(タイプA×3、うち前面1...
執筆陣
北欧家具のような美しいスピーカー。Davone(ダヴォン)、デザインの秘密
デンマークのスピーカーメーカー、ダヴォン(Davone)を主宰するポール・シェンクル(Paul Schenkel)氏が初来日、ステレオサウンド社にお見えになるということで、彼の本邦初のインタビューが実現することになった。では音のよい斬新なデザインのスピーカーをつくり続けているダヴォンの謎を解いていこう!
現在47歳というシェンクルさんはオランダ人。ローティーンの頃から音楽とオーディオに興味を抱くようになり、14歳のときに初めてスピーカーを自作したという。「デンマーク製のドライバーユニットを組み込んだその自作スピーカーは、父が使っていた既製品のスピーカーより断然音がよかったですよ」とシェン...
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いい音のために、ヤマハはここまでこだわっていたのか(1) HiFiフラッグシップアンプ「C-5000+M-5000」に込められた、「True Sound」を実現するための想いとは
2018年のヤマハ新製品が充実している。先に発表されたセパレート型AVセンターCX-A5200+MX-A5200に続き、プリアンプC-5000とパワーアンプM-5000、さらにはレコードプレーヤーGT-5000も登場し、HiFi(ハイファイ)オーディオも盤石のラインナップとなった。StereoSound ONLINEでは今回、それら新5000シリーズ開発陣へのインタビューを実施したので詳細をお伝えしたい。第一回で採り上げるのはC-5000+M-5000で、インタビュアーは山本浩司さんにお願いした。(編集部)
プリアンプ C-5000 ¥900,000(税別、写真上)
パワーアンプ M-5...