執筆陣
あの『セッション』が、10年ぶりにデジタル映像とドルビーアトモスで蘇った。緊迫感とテンション漲る106分の劇場体験をぜひ!
映像のデジタルリマスターと音声のドルビーアトモス化により、映画『セッション』は見事に甦った。 作品の内容については改めて触れるまでもないが、音楽学校でドラムを専攻する学生のニーマン(マイルズ・テラー)と、完璧を求める教師役のフレッチャー(J・Kシモンズ)の鬼気迫るレッスンが描かれている。
この作品が劇場公開された2014年の時点ではドルビーシネマでの上映環境はなく、ドルビーアトモスもようやくスタートしたばかりだった。それから10年、今回の『セッション』はハイコントラストな映像とイマーシブオーディオを得て、より一層気迫に溢れる作品に仕上がっている。監督のデイミアン・チャゼルが、なぜ映像のリ...
執筆陣
ドルビーサウンドコンサルタントの河東 努さんに聞く。ダビングステージのサウンドクォリティを映画館に届けるために、現場でどんな努力をしているのか(前)
映画のエンドロールで、「ドルビーサウンドコンサルタント」という名前を目にしたことのある方は多いはず。ひと昔前は森 幹生さん、現在は河東 努さんがクレジットされていることがほとんどだ。その河東さんが第48回 日本アカデミー賞 協会特別賞を受賞した。「長年に渡り、映画館の音響特性の維持管理への協力や映画音響技術のコンサルタントとして、日本の映画産業に貢献してきたこと」が受賞理由だが、ではその具体的な仕事の内容はどんなものなのか、実はよくわからないことも多い。今回はドルビーサウンドコンサルタントというお仕事の内容や、最近の映画音響制作の状況について河東さんにお話をうかがった。インタビュアーは河...