執筆陣
エレクトロニクスを使って、世の中になかったことを実現していきたい。アストロデザインの様々な新展開の狙いを鈴木社長に聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート78
放送関連機器を手がけるアストロデザインの展示会、「アストロデザインプライベートショー」が、6月16日〜17日の2日間、東京大田区にある本社オフィスで開催された。2019年以来3年ぶりのリアル開催とあって、最新情報を求める多くのプロフェッショナルが足を運んでいた。ここではそれらの展示内容とともに、恒例の麻倉怜士さんによる、同社代表取締役社長 鈴木茂昭さんへのインタビューをお届けする。(StereoSound ONLINE編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。アストロデザインさんのプライベートショーは3年ぶりの開催とのことで、たいへん興味深く拝見しました。そんな中で印象的だったのは...
執筆陣
【緊急提言!】 BD/HDDレコーダーや録画ディスクに補償金!? 「私的録画補償金」が十数年ぶりに復活しようとしている、その狙いとは
—— 麻倉さんから、StereoSound ONLINE読者諸氏に知ってもらわなくてはならない重要な案件があるというお話をいただきました。テレビ放送の録画にまつわるテーマとのことです。
麻倉 きわめて、由々しき事態と言っていいでしょう。これが決まってしまったら、皆さんがお使いのBD/HDDレコーダーや録画用ディスクが値上げされることになるのです。
—— それは唐突な話ですね。いったいどういうことなのでしょう?
麻倉 実は今、文化庁が中心になって「私的録画補償金制度」を復活させて、BD/HDDレコーダーに適応しようという動きがあるのです。その場合は出荷価格の1%ほどの補償金が課されることに...
執筆陣
メディア・インテグレーション「MIL Studio」で体験する、360 Reality Audioが凄い! 音質と音場が両立するイマーシブオーディオの可能性を見た(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート77
プロオーディオ、コンテンツ・クリエーション分野でのソフトウェア販売を手がけるメディア・インテグレーションは、イマーシブオーディオ再生に対応したMIL Studioを設立、“理想的な環境”での体験を可能にしている。
前回は麻倉怜士さんと一緒にMIL Studioにお邪魔して、そもそもこの空間を作ろうとした狙いや再生システムの詳細、どのように活用していくのかといったこれからの展開についてインタビューを実施した。後編ではMIL Studioで360 Reality Audioコンテンツを聴かせてもらい、そこでのインプレッションをお届けする。
デモと取材に対応いただいたのは、株式会社メディア・イ...
執筆陣
メディア・インテグレーション「MIL Studio」で体験する、360 Reality Audioが凄い! 音質と音場が両立するイマーシブオーディオの可能性を見た(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート76
Amazon MusicやApple Musicでの配信が始まって以来、空間オーディオが注目を集めている。ソニーが提唱する「360 Reality Audio」もその配信フォーマットのひとつとして採用され、既に多くのコンテンツを楽しむことができる。
しかし現状での再生対応機器は一体型スピーカーやサウンドバーに限定され、AVセンター等を使ったリアルスピーカーによる再生はできない。つまりせっかくのイマーシブオーディオなのに、バーチャルでしか体験できないのだ。
そんな中、メディア・インテグレーションが運営するMIL Studioでは、360 Reality Audioコンテンツを、22.2ch...
執筆陣
ソニーPCL「清澄白河BASE」をやっと体験。バーチャルプロダクションだからこそ実現できる、新しい映像表現の可能性を感じた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート75
ソニーPCLでは、Crystal LEDを使った新しい撮影スタジオ「清澄白河BASE」を2月1日にオープン、バーチャルプロダクションの運営を開始している。その清澄白河BASEについては、以前の本連載で担当者インタビューを行い、概要を紹介した(関連リンク参照)。
麻倉さんからは、インタビューの取材時から清澄白河BASEの現地を見てみたいというリクエストをもらっていたが、新型コロナウィルス感染症などの問題もあり、未定の状態が続いていた。だが今年3月末、ようやく内覧会が実現、麻倉さんと一緒にバーチャルプロダクションスタジオの詳細を拝見できた。
清澄白河BASEの機材等については速報でリポート済...
執筆陣
6年ぶりに登場したウォークマン「NW-WM1AM2」「NW-WM1ZM2」は、驚きの進化を遂げていた。そこに込められた物作りへのこだわりを聞く(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート74
去る3月25日に発売されたソニー、ウォークマンの最新モデル「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」。“あらゆる音楽ソースを最高品質で楽しめる究極のポータブルプレーヤー”というコンセプトで開発されたこれらの製品には、いい音のためには努力を惜しまないという開発陣の想いが満載されている。
連載の後篇では、「DSDリマスタリングエンジン」を始めとするデジタル周りの進化点や、音質改善のために特に配慮した点について聞いてみた。対応いただいたのは、モバイルプロダクト事業部 モバイル商品設計部の佐藤浩朗さんと関根和浩さん、モバイル商品企画部の田中光謙さんだ。(編集部)
麻倉 前篇では新製品のNW-...
執筆陣
6年ぶりに登場したウォークマン「NW-WM1AM2」「NW-WM1ZM2」は、驚きの進化を遂げていた。そこに込められた物づくりへのこだわりを聞く(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート73
ソニーのポータブルプレーヤー、ウォークマン。1979年の初号機「TPS-L2」以来、40年を超える歴史を持つこのシリーズの最新モデルとして「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」が発売された。どちらも2016年に発売された「NW-WM1Z」「NW-WM1A」の後継機で、5年間の知見を活かした音質や操作性の進歩を実現しているという。
今回の連載では、期待の新製品に込められた開発陣の想いや苦労点について、じっくりインタビューした。対応いただいたのは、モバイルプロダクト事業部 モバイル商品設計部の佐藤浩朗さんと関根和浩さん、モバイル商品企画部の田中光謙さんだ。(編集部)
NW-WM1ZM...
執筆陣
“宇宙の感動体験” を、身近なものとして提供します。ソニーグループが宇宙関連事業に乗り出した、その狙いを聞く:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート72
ソニーグループ(以下、ソニー)が今年1月にラスベガスで開催されたCES2022で発表したテーマで異彩を放っていたのが、「宇宙感動体験の創出を目指すSTAR SPHERE(スタースフィア)」だった。東京大学、JAXAと共同で、ソニーのカメラを搭載した人工衛星を打ち上げ、ユーザーが意図したカメラワークで地球や星々を撮影できるサービスという。
しかしなぜソニーが人工衛星なのか? 具体的にどんなビジネスを考えているのか? 今回はCES2022の発表で大いに興味を引かれたという麻倉さんが、「STARSPHERE」を牽引するソニーグループ株式会社 事業開発プラットフォーム 新規事業探索部門 宇宙エン...
執筆陣
ボブ・ジェームスのUHDブルーレイ『フィール・ライク・メイキング・ライブ!』に収録されたAURO-3Dが凄かった。イマーシブオーディオの楽しさを知らしめる、必聴の一枚:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート71
2月25日に、EVO SOUNDから発売されたボブ・ジェームスの新譜『フィール・ライク・メイキング・ライブ!』は、オーディオビジュアルファン注目のグレートタイトルだ。
本作はMQA-CD、SACD、ブルーレイ、UHDブルーレイ、アナログレコードという5種類のメディアで発売され、しかもSACDには5.1ch音声が、UHDブルーレイにはAURO-3Dとドルビーアトモス音声が収録されている。さらにそのミックスは、本連載でもお馴染みのWOWOWO入交英雄さんが担当した。
今回の連載では、WOWOWの視聴室、オムニクロスにお邪魔して本作のAURO-3D音声を体験、どんな経緯で本作のような、ある意味...
執筆陣
日本初の常設バーチャルプロダクションスタジオが、いよいよ稼働! ソニーPCLが運営する「清澄白河BASE」の詳細を探る:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート70
ソニーPCL(ソニーピーシーエル)は、先端技術による新たな表現手法や体験を生み出し、発信する場として、去る2月1日に「清澄白河BASE」をオープンした。ソニーのCrystal LED Bシリーズを使用した国内初となる常設バーチャルプロダクションスタジオを始め、先端技術を活用した制作機能を備えたクリエイティブ拠点という位置づけだ。
実はソニーPCLでは以前から世田谷の東宝スタジオ内にバーチャルプロダクションを設置し、様々な検証を進めていた。今回の清澄白河BASEはそれらと何が違うのか、また何が国内初なのか。今回の「いいもの研究所」では、清澄白河BASEを立ち上げた担当者氏にお話をうかがって...
執筆陣
世界で唯一、RGB印刷方式有機ELパネルを搭載したインテリアモニター「glancy」は、現代アートを楽しむ最高のディスプレイだった:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート69
世界で唯一、RGB印刷方式の有機ELパネルを量産している株式会社JOLED。同社の有機ELパネルは色の忠実さ、色域の広さが評価され、多くのモニターディスプレイメーカーの編集用や医療用機器に搭載されている。これまではB to B用途が中心だったが、先日、自社ブランド初の家庭用インテリアモニター「glancy」(グランシー)を発表、クラウドファンディングをスタートした。
今回の連載では、デバイスメーカーであるJOLEDが家庭用ディスプレイを発売することになったいきさつについて、開発担当者にインタビューした。対応いただいたのは、株式会社JOLED 製品事業本部 事業開発推進部 部長の小野雅行さ...
執筆陣
【麻倉怜士のCES2022レポート13】 “メタバースで困っている事を解消します” 物作りの立場から新しい世界に積極的に取り組む、Shiftallのキーマンの見解を聞く(後)
CES2022で注目を集めたパナソニックのVRグラス「MeganeX」。一昨年のCES2020で、4K(片目当たり2K)/HDR対応の有機ELパネルを搭載した高画質ヘッドセットとして発表されたが、そこから進化を続け、今回はメタバースという新しいジャンルに向けた製品として登場している。さらに販売はパナソニックの関連会社Shiftall(シフトール)が行うという。
本インタビューの前篇では、そのShiftall本社にお邪魔し、会社の成り立ちや物作りの姿勢、これまでの主な製品についてお話をうかがった。後篇では、CES2022で発表された新製品についてより詳しく紹介する。インタビューに対応いただ...