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【麻倉怜士のCES2022レポート12】 “メタバースで困っている事を解消します” 物作りの立場から新しい世界に積極的に取り組む、Shiftallのキーマンの見解を聞く(前)
【麻倉怜士のCES2022レポート10】で、パナソニックのVRグラス「MeganeX」を紹介した。その際、この製品はパナソニックと関連会社のShiftall(シフトール)で共同開発されたもので、販売はShiftallが担当するという話があった。
そのShiftallは、「未だ見ぬハードとソフトの両輪で、生活を1歩ミライへ」というコンセプトで、メタバース関連の製品を扱っている会社だという。そこでCES2022レポートの最後に、Shiftallが具体的にどんなことを手がけていて、これからどんな製品を送り出してくるのかをインタビューした。対応いただいたのは、同社代表取締役CEOの岩佐琢磨さんだ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート11】パナソニックの2022年ビエラ「LZ2000」シリーズは、パネル、絵づくり、スピーカーのあらゆる面でユーザーに感動を届けられるように進化を遂げていた
パナソニックは、CES2022でヨーロッパ向けの有機ELテレビ「LZ2000」シリーズを発表した。55/65/77インチの3サイズで、ハリウッドのカラリストによる画質チューニングも盛り込んだ「MasterOLED Pro」ディスプレイの搭載や、新しいオーディオシステムの採用など、多くの面で進化を果たしている。
麻倉怜士さんによるStereoSound ONLINE CESリポートでは、これまでも毎年パナソニック・テレビについての最新事情をお届けしてきた。今回も、LZ2000シリーズに関するリモートインタビューにて、その詳細をお届けする。
インタビューに応じていただいたのは、パナソニック株...
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WOWOWのωプレイヤーでイマーシブオーディオを検証! これからの音楽体験、配信体験に必須な“いい音”と“豊かな音場”が体験できた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート68
WOWOWがハイレゾ・3Dオーディオのストリーミング再生に対応した「ω(オメガ)プレイヤー」アプリを使った配信実証実験をスタートしている。同社が独自に収録した様々なコンテンツを、AURO-3DやMQA、HPL-MQAといったイマーシブフォーマットで配信、実験に協力するユーザーに自宅でそれらを楽しんでもらうという試みだ。
さらに前回の連載でお知らせしたように、『ハクジュ寄席』『ピアノデュオpiaNA』といった新しいコンテンツも制作、既にωプレイヤーで試聴可能だ。今回はそれらの収録現場にも立ち会った麻倉怜士さんのご自宅にお邪魔し、ωプレイヤーのコンテンツを、150インチスクリーン+イマーシブ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート10】パナソニックのVRグラス「MeganeX」は、メタバースの世界をより身近にする。3年ごしで開発された高画質モデルの物作りを聞く
パナソニックは先に開催されたCES2022で、環境関連や北米事業に関する様々な展示を開催した。その中で注目したいのが、軽量・高画質なSteamVR対応VR(仮想現実)グラス「MeganeX」や、人体冷熱デバイス「Pebble Feel」、大きな声を出しても外部に音が漏れない無線マイク「Mutalk」といったメタバース(※)関連のアイテムだ。
中でもMeganeXはパナソニックが一昨年のCESから展示を行っており、今回遂に具体的な製品に仕上がった。そこで今回は、パナソニックにお邪魔して、MeganeXの映像を体験させていただくとともに、本機の開発を手がけたデジタルプロセス開発センター XR...
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【麻倉怜士のCES2022レポート09】ソニーの2022年「BRAVIA XR」は4種類のパネルデバイスを使いこなす! その鍵を握るのが、認知特性プロセッサー「XR」である(後)
CES2022で発表された、ソニー「BRAVIA XR」新製品が注目を集めている。中でもミニLEDバックライトを搭載した液晶テレビ「Z9K」「X95K」シリーズや、新型有機ELパネルを搭載した「A95K」シリーズが話題だ。
そんなBRAVIA XRシリーズの画質を司るのが、映像エンジン・認知特性プロセッサー「XR」だ。昨年のCESで発表された「Cognitive Processor XR」の第二世代はどのような進歩を遂げたのか。今回は開発担当者にリモートインタビューを実施した。
対応いただいたのは、HES技術戦略室 Distinguished Engineerの小倉敏之さん、商品企画部門...
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【麻倉怜士のCES2022レポート08】ソニーの2022年「BRAVIA XR」は4種類のパネルデバイスを使いこなす! その鍵を握るのが、認知特性プロセッサー「XR」である(前)
ソニーはCES2022で、同社製テレビ「BRAVIA XR」の新製品を一挙発表した。液晶テレビ3シリーズ、有機ELテレビ3シリーズという構成で、ミニLEDバックライトや新型有機ELパネルといった新しいデバイスを採用している点も注目される。そしてこれらの様々なデバイスの使いこなしの肝になるのが、映像エンジン・認知特性プロセッサー「XR」だ。
今回は新BRAVIA XRの詳細と、認知特性プロセッサー「XR」の特徴について、ソニー株式会社 ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部の皆さんにリモートインタビューをお願いした。対応いただいたのは、HES技術戦略室 Distinguish...
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【麻倉怜士のCES2022レポート07】CESで話題沸騰! ソニーのEV「VISION-S」にSUVタイプが登場。モビリティ分野の新展開を責任者に直撃した
2020年のCESで発表されたソニーのEV(電気自動車)「VISION-S」。同社の先進技術を結集し、独自のCMOSイメージセンサーやToF(Time ofFlight)センサーを搭載して高度な運転支援を実現しようという提案だ。翌年のCES2021ではさらに進化し、公道を走れる車として登場した。
そしてCES2022では、SUVの「VISION-S02」をラインナップ、今年春に「ソニーモビリティ株式会社」を設立し、EVの市場投入を本格的に検討することが発表された。
ソニーはなぜ今、EV事業に前向きなのか。具体的にどんなビジョンを持っているのか。今回はVISION-S事業を牽引する、ソニー...
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WOWOWがハイレゾ・3Dオーディオのストリーミング再生アプリ「ωプレイヤー」を開発。本格システムで、その実力を検証した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート67
先日StereoSound ONLINEのニュースでお知らせした通り、WOWOWがハイレゾ・3Dオーディオのストリーミング再生に対応した「ω(オメガ)プレイヤー」アプリを開発、AURO-3DやHPL-MQAを使った配信実験を実施する。
同社では、以前からハイレゾ・3Dオーディオを使用した高精細かつ高臨場感音声サービスについて研究を重ねてきた。その様子は本連載でもたびたび紹介してきたが、今回は具体的なサービス実用化の検証としてベータテストを実施、実験に参加するモニターの募集も行われている(関連リンク参照)。
そこで気になるのが、ωプレイヤー具体的な使い方や、オーディオシステムと組み合わせた...
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【麻倉怜士のCES2022レポート06】TVS REGZAが、「レグザエンジンZR α」の技術展示を開催。AIによる画像解析を初搭載した新エンジンの恩恵はどこにあるのか(後)
CES2022レポート第6回では、東芝の新映像エンジン「レグザエンジンZR α」のインタビュー後編をお届けする。映像エンジンとして初めてハードウェアによるDNN(ディープニューラルネットワーク)を搭載し、同時に処理プロセスも数倍に拡張するなど、きわめて贅沢な作りがなされたチップだ。
前回は新エンジンの狙いを中心にインタビューしたが、後編ではレグザエンジンZR αが持つ高画質機能についてより詳しく聞く。対応いただいたのは、前編に引き続きTVSREGZA株式会社 半導体開発ラボ長 山内日美生さん、先行技術開発担当 主査の杉山 徹さん、半導体開発ラボ 参事の木村忠良さん、同参事の小西秀吾さんと...
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【麻倉怜士のCES2022レポート05】TVS REGZAが、「レグザエンジンZR α」の技術展示を開催。AIによる画像解析を初搭載した新エンジンの恩恵はどこにあるのか(前)
先日お知らせした通り、TVS REGZAは1月5日からアメリカ・ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES(コンシューマー・エレクトソニクス・ショウ)2022」にブースを出展した。今回は同社の新映像エンジン「レグザエンジンZR α」を使った高画質技術のデモを行っている。
そこで本記事では同社の研究開発センターにお邪魔し、CESと同等の展示を見せてもらいながら、レグザエンジンZR αの新機能についてお話をうかがった。取材に対応いただいたのは、TVS REGZA株式会社 半導体開発ラボ長 山内日美生さん、先行技術開発担当 主査の杉山 徹さん、半導体開発ラボ 参事の木村忠良さん、同参事の...
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【麻倉怜士のCES2022レポート04】全世界が大注目! サムスンディスプレイ「QD-OLED」の詳細が分かった
CES2022では、ディスプレイデバイスの革新があった。サムスンディスプレイとLGディスプレイが、次世代有機ELパネルを発表したのである。ここではサムスンディスプレイの新有機ELパネル「QD-OLED」(サムスンはこの言い方はしていない。QD-Displayと称す)が正式にデビューした話をしよう。LGディスプレイの「OLED.EX」は別記事で。
これまで全世界のテレビメーカーの有機ELテレビには、韓国LGディスプレイ製の白色有機ELが搭載されてきたが、今後は事態が変わりそうだ。サムスンディスプレイが、新有機ELパネルQD-OLEDをデビューさせたからだ。すでに親会社のサムスンエレクトロニ...
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【麻倉怜士のCES2022レポート03】2022年の画質シーンは「奥行表現」競争へ〜TVS REGZAとソニーに聞く〜
CESのテレビ動向を読むと、絵づくりに新しい傾向が表れてきたことが分かる。「奥行」指向だ。
TVS REGZA(東芝)は、映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」を引っ提げて久しぶりにCESに出展。この新エンジンの特徴が「奥行」表現だ。ソニーは昨年のXRプロセッサーの改良版をCESで発表し、ここでも「奥行」表現をセールスポイントにした。韓国勢もサムスン、LG揃って「Object Depth Enhancer」という画質技術を採用している。ここにきて、テレビ大手は、足並みを揃えて「奥行」に絵づくりのターゲットを当ててきた。
その理由はいくつかある。解像度が2K、4K、8Kと向上し、画像情...