執筆陣
タンノイのエントリーモデル2種 組み合わせてAV用途にも◎ Tnnoy Platinum B6 Platinum F6
90年以上の歴史を持つ英国タンノイ社から、スピーカーシステムのニューモデル、プラチナム(Platinum)B6とF6の2モデルが登場した。
タンノイといえば伝統のデュアルコンセントリック(同軸)型ドライバーがつとに有名だが、新しいプラチナム・シリーズは一般的なダイレクトラジエーター方式で登場。これはプラチナム・シリーズが価格的にエントリーモデルであるためだろう。
しかし、音は両モデルの価格を再確認してしまうほど好ましかった。
プラチナム・シリーズに採用されたドライバーは、高域用が新開発の25㎜シルクドームトゥイーターで、中・低域にはペーパーとファイバーによるコンポジットコーンを採用し、マ...
執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム MK Sound「M7」「M4T」「SB12HP」((2011年9月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
まさにウルトラコストパフォーマンス。
逞しく、かつ引き締ったサウンドに驚いた
<PROFILE>
新S150シリーズを発表したばかりのMKサウンドから、今度はかなり手ごろな価格のMシリーズが登場した。
ラインナップは、フロント用が「M7」というソフトドームトゥイーターとふたつのドライバーを...
執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム LINN「MAJIK ISOBARIK」(2011年8月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
現代に甦ったアイソバリック方式
目に見えるようにリアルな低音だ
<PROFILE>
巨大なエンクロージャーを必要とせず、深々としてパワフルな低音を実現するリンのオリジナル技術、アイソバリック方式が、MAJIK ISOBARIKに採用されて久々に復活した。 このアイソバリック方式は1973年...
執筆陣
名盤ソフト 聴きどころ紹介12/『ボビノ座のバルバラ・リサイタル ‘67』『シナトラ・ライヴ・アット・ザ・サンズ』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
アナログ黄金時代にライヴ収録された
極め付きの超名盤の理想的な再生
ステレオサウンドから発売された、音質も演奏内容も極め付きの名盤2タイトルをご紹介したい。
ひとつはフランスのシャンソン歌手バルバラの『ボビノ座のバルバラ/リサイタル'67』(以下『ボビノ座のバルバラ〜』)で、もうひとつはフランク・シナトラの『シナトラ・ライヴ・アット・ザ・サンズ』。どちらも音匠仕様(グリーンレーベルコート)のSACDシングルレイヤー+CDの2組で、音にうるさいオーディオファイルにも満足いただける高品位ディスクである。
『ボビノ座のバルバラ〜』は1967年録音で『シナトラ・ライヴ・アット・ザ・サンズ』は19...
執筆陣
時空を超える濃密なサウンド。マークレビンソンNo5805を聴く
マークレビンソンは新たにNo5000シリーズを発表。その第1弾として、プリメインアンプのNo5805が登場した。
新5000シリーズは、これまでの50シリーズや500シリーズに比べてよりいっそう求めやすい価格が設定され、かつ本機では、アナログディスクやハイレゾ、ストリーミング再生に加えて、aptXHD対応ブルートゥース接続機能も備えるなど、幅広い層にアピールする1台となっている。
本機のプリアンプ部は、フルディスクリート、ダイレクトカップリング、デュアルモノラル構成のクラスA回路と、マークレビンソンの伝統を継承し、MM/MC対応フォノイコライザーも装備する盤石の構成。なお、本機のフォノイ...
執筆陣
カクテルオーディオ X50Pro レビュー/透明感が高く低域の厚みも充分、機能豊富で使い勝手にも優れる
DAC非搭載のトランスポートモデルにアルミ筐体を使ったPro仕様が登場
韓国のカクテルオーディオの製品は現在デジタルファイルプレーヤーX45Proが好評だが、新たにDAC非搭載のミュージックサーバー&デジタルファイルトランスポートX50Proが登場した。本機は2017年発売のX50Dの上級機として、性能と音質の頂点を目指して開発された製品で、DELAやfidataと性格を同じくするオーディオ専用NASとも言える。
MULTIMEDIA TRANSPORT Cocktail Audio X50Pro ¥600,000+税
●再生可能ディスク:CD、DVD-R/RW、CD-R/RW
●接続端...
執筆陣
ヤマハ旗艦シリーズ5000番にコントロールアンプとパワーアンプが登場 ! 和田博巳
ヤマハのフラッグシップとなる5000シリーズとして、2016年夏にデビューしたスピーカーシステムNS-5000に続いて今回紹介するセパレートアンプのC-5000+M-5000が登場。本シリーズからは外れるが、ホームシアター用には既に大好評のセパレート型AVセンターCX-A5200+MX-A5200があり、さらに春ごろにはアナログプレーヤーのGT-5000も登場予定だ(※)。このヤマハの怒涛のリリースには感心するばかり。
YAMAHA
CONTROL AMPLIFIER
C-5000
¥900,000+税
●接続端子:アナログ音声入力6系統(RCA×4、XLR×2)、MM/MC対応フォノ入...
執筆陣
クァルコムaptX HD伝送にも対応する アンプ内蔵小型スピーカー、クリプトン「KS-55」
クリプトンから超小型スピーカーシステム、KS-55(ダブル・ファイブ)が登場した。
KS-55は、既に評価の高い同社のKS-7HQMやKS-9Multiなどの設計思想を継承した、KSシリーズ中最少のハイレゾ対応/ニアフィールドスピーカーシステムである。したがってD/Dコンバーターと最新のDSP、デジタルクロスオーバー、そしてフルデジタルアンプをそれぞれ組み込んだ2ウェイスピーカーシステムという点は同様だ。
しかし本機は、実は見逃せない最新のフィーチャーを備えている。それはハイレゾ対応の高品質ブルートゥースコーデック、「クァルコム aptX HD(アプトX HD)」を、一体型コンポではない...
執筆陣
すべての音楽ファンに、このアナログサウンドを聴いて欲しい! ヤマハ26年ぶりのフラッグシップレコードプレーヤー「GT-5000」の、スピード感とS/Nの高さに驚いた
アナログレコードの人気を受け、国内外のブランドからアナログプレーヤーが多数登場している。そんな中、満を持してヤマハからも「GT-5000」が発表された。往年の銘機「GT-2000」のDNAを受け継ぎつつ、現代のレコードファンの要望に応える様々な最新技術が盛り込まれた入魂の一台だ。今回は音決めの最終段階を迎えたGT-5000の試聴を交えつつ、本モデルにかけるヤマハのこだわりを聞いてみた。インタビュアーは、アナログレコードをこよなく愛する和田博巳さんにお願いしている。(編集部)
ターンテーブル GT-5000 ¥600,000(税別、2019年3月1日より予約受付、4月発売予定)
ヤマハブラ...
執筆陣
CHORD「Qutest」を評論家 和田博巳が大推薦。デジタル再生とは思えぬ艶やかなサウンドのUSB DACだ
4万9152タップのWTAフィルターへと進化。小型据え置きDAC「2Qute」の後継機
コードからたいそうコンパクトだが、アルミ削り出しの精悍なボディをまとったD/Aコンバーター「Qutest」が登場。本モデルは同社のコンパクトDAC、2Quteの後継モデルとなるが、性能は大幅に進化していた。
コードのD/Aコンバーターの音のよさは、卓越したアルゴリズムをFPGAに投入したディスクリート構成のパルスアレイDACに秘密がある。開発者のロバート・ワッツ氏は、「汎用のDACチップではデジタル信号を元の波形に戻したときに、無視できないタイミングのずれが生じる」と語る。解決にはFIRフィルターのタ...
執筆陣
【レビュー】SOULNOTEの最上位プリメインアンプ「A-2」の高音質に脱帽。文句なしの駆動力、精緻な描写が見事
「A-2」のサウンドは、この価格の製品と思えないクォリティ
神奈川県の相模原にあるCSR社を訪ねてSOULNOTE(ソウルノート)の新型プリメインアンプ「A-2」を試聴した。
A-2は完全バランス型のノンフィードバック・ディスクリート回路を採用。ボリュームはリレーを使って高精度の抵抗を切り替えるバランス型アッテネーター式。終段はハイスピードトランジスターを4パラレル構成として強力無帰還電源と組み合わせ、100W×2(8Ω)、200W×2(4Ω)の出力を発する。
CDは同社「C-1」をCDトランスポートとして、D/Aコンバーターの「D-1」と組み合わせて再生した。駆動するスピーカーは見るか...
執筆陣
【レビュー】エラックのアクティブスピーカー「AM200」は、ツイーターが“JETⅤ”に進化。音の伸びと音色の美しさは感動的であった
6年ぶりのモデルチェンジで大幅に進化を遂げた「AM200」
エラックからアクティブ型のスピーカーシステム「AM200」が登場した。エラックのアクティヴ型スピーカーは、6年前に「AM180」というモデルがデビューしているが、AM200はそのAM180を大きく進化させた最新鋭モデルとなる。
AM200はツイーターがAM180の「JETIII」から最新の「JETⅤ」になり、ウーファーも口径が130mmから150mmにサイズアップしたアルミ/パルプ・ハイブリッドコーン採用の低域ドライバーが搭載された。両ドライバーユニットは音質の観点からAB級80Wのアナログアンプが選ばれて駆動される。本機の特徴...