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【麻倉怜士のCES2020レポート06】JOLED、新型印刷・RGB有機ELパネルを発表。32型4K有機ELテレビに大いに期待
日本の有機ELディスプレイメーカー、JOLEDが新型印刷・RGB有機ELパネルを、ラスベガス・コンベンションセンターに隣接するウエストゲイトホテルで公開した。
これまでの21.6型に加え、新たに27型と32型がデビュー。昨年11月に稼働した能美事業所(石川県)での、第5.5世代のガラス基板(1300×1500mm)ラインから取り出された、出来たてほやほやの新作パネルだ。能美事業所の月産能力は2万枚(ガラス基板投入ペース)とされ、今後の印刷方式有機ELパネルの活用拡大が期待される。
初代の21.6型は、まずソニーの医療用モニター、次に台湾の大手パソコンメーカー、ASUSのプロフェッショナル...
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【麻倉怜士のCES2020レポート05】Dolby Visionの新規格「Dolby Vision IQ」とは? パナソニックとLGからいち早く対応テレビも登場した
Dolby Visionのニュー・バージョンが「Dolby Vision IQ」だ。
Dolby Visionも登場以来、数年が経過し、採用テレビも増えてくると、さまざまなリポートがテレビメーカーから寄せられた。その多くに「画面が暗い」という苦情があった。
Dolby Visionの場合、テレビでの調整項目は少なく、Dolby Visionコンテンツは、ドルビー側が定めた一定のイコライジングパターンで見ることになる。暗い環境ではしっかりとしたコントラストが出るが、しかし、明るい環境では中間から黒への階調がのっぺりとする。
なんとかして欲しいという声が、ドルビーに寄せられていた。その声に応...
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【麻倉怜士のCES2020レポート04】キヤノンの「ニューコンセプトカメラ」が超面白い。斬新なアイデアを採り入れることで、ワン・アンド・オンリーの魅力を提案
キヤノンは2018年から、CESブースで「ニューコンセプトカメラ」を展示している。今年も、また「ニューコンセプトカメラ」が登場した。
スマホに押されて苦しいデジタル・カメラだが、これまでにない斬新なアイデアを採り入れることで、ワン・アンド・オンリーのデジカメの魅力を提案するというのが、「ニューコンセプトカメラ」プロジェクトだ。
でも、あまりに発想が飛んでいるので、果たして売れるかは分からない。そこで、CESを始めとする世界各地のカメラショーに参考出品し、来場者の反応を探っている。2018、2019年で5モデルが紹介された。中には、連続して展示されたものもある。
2018年は、のちほど詳説...
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【麻倉怜士のCES2020レポート03】ハイセンスの「レーザーテレビ」が3原色RGBレーザー搭載で格段の進歩。75型と100型スクリーン対応で、Dolby Visionが加わった
他社がテレビの大型化を液晶や有機ELの直視型で追求するのに対し、ハイセンスはレーザー光源の超短焦点プロジェクターを「レーザーテレビ」とブランディングして展開する。
レーザー光をDLPデバイスで変調し、3原色のカラーホイールにてフルカラーを得る。その光を超単焦点レンズにて、スクリーンの至近距離から上方に投映するという仕組だ。まず2012年に試作機を初めて展示。その後、2Kだった解像度を4Kに高め、対応スクリーンサイズも80、88、100インチとバリエーションを増やしている。大画面選好が強い中国市場では、人気という。
私は当初から、ハイセンスのレーザーテレビの画質を見てきているが、最新機では...
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【麻倉怜士のCES2020レポート02】これが超話題のソニーのニューカー「VISION-S(ビジョン エス)」だ。その、ディテイルをご覧にいれます
ソニーブースでは、ソニーが安心・安全、快適、エンタテインメントを追求する新たなクルマコンセプト「VISION-S(ビジョン エス)」の試作車が大人気だ。いつも展示場所、ブース奥の特設ステージは大混雑。このクルマにはソニーの先進技術が結集している。ソニーのオーディオ・ビジュアル&エンタテイメントのすべてが詰まっているという言い方もできる。
立体音場を実現する「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」も採用。車内外の人や物体を検知・認識し、高度な運転支援を実現するために、ソニーの車載向けCMOSイメージセンサーやToFセンサーなど数種類のセンサーを合計33個...
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ヘッドホン/イヤホンでリアルなサラウンドが楽しめる「Super X-Fi」が第2世代へと進化。CES2020で新技術&各種試作機を展示。今年第二四半期には製品化
クリエイティブメディアは、現在米国で開催中のCES2020にて、同社が展開しているバーチャルサラウンド技術「Super X-Fi」の進化版であるGen2(第2世代)を発表。同時に、Super X-Fi対応製品についても、試作品を含めた各種新製品を展示しており、今年の第二四半期(4~6月)に発売予定という、嬉しいアナウンスが届いている。
その中には、Super X-Fi&ドルビーアトモス対応のサウンドバーがラインナップされるなど、ホームシアターファンの耳目を引く製品も多い。ここでは、リリースベースとはなるが、現地から届いた写真と合わせ、注目製品を紹介したい。
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まず、Super ...
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Bluetooth SIGが、次世代Bluetooth Audio「LE オーディオ」を発表。高品質・低消費電力の「LC3」コーデックや、オーディオシェアリング機能を新たに追加
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は、CES2020会場で次世代Bluetooth Audioとなる「LEオーディオ」を近日リリースすると発表した。LEオーディオは、Bluetooth Audioのパフォーマンスを向上させるだけでなく、補聴器への対応とオーディオシェアリング機能を新たに追加したバージョンになるという。
その特長は以下の通り。
より高品質で低消費電力の低複雑性コミュニケーションコーデック
LEオーディオは、高品質・低電力の新しいオーディオコーデックLC3(Low Complexity Communication C...
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「ドルビー」がエンタテインメント体験に更なる変革を。CES 2020 で「ドルビービジョン IQ」や「ドルビーアトモス」の新展開を紹介
ドルビーラボラトリーズは、「CES 2020」において、同社が提案する映像・音響技術である「Dolby Vision(ドルビービジョン)」や「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」の新展開について紹介した。
その概要は以下の通り。
HDR映像にとどまらない「ドルビービジョン」
ドルビーが提唱するHDR(ハイダイナミックレンジ)方式のドルビービジョンは、明るさ、コントラスト、色、ディテイル再現で優れたスペックを備え、多くの家庭用テレビで採用されている。加えて今回は、「LG」「パナソニック」と共に、HDRにとどまらないドルビービジョンの魅力を実現する「ドルビービジョンIQ」が紹介された...
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オーディオテクニカが「CES2020」で新製品を発表。ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」やベルトドライブターンテーブル「AT-LPW5-PB」他
オーディオテクニカは、アメリカ・ラスベガスでスタートした世界最大級の家電見本市「CES2020」に出展、新製品を発表した。各製品の特長は以下の通りで、日本での発売時期等は未定となっている。
ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」
QUIET POINTシリーズ初の完全ワイヤレスイヤホンで、ハイブリッド・デジタルノイズキャンセリング機能も搭載している。BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptXに対応済み。
ドライバーにはDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施した5.8mmタイプを搭載する。再生時間は最大約4.5時間で、...
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「CES2020」オンキヨーブースの展示内容も発表された。「SHIDO」ブランドのゲーミングヘッドセットや、「Klipsch」スピーカーを使ったSACDやMQAのデモも予定
オンキヨーは、2020年1月7日からアメリカ・ラスベガスで開催される「CES2020」に出展する。長年培ってきたオーディオ技術を軸に音に関する展示に加え、B2Bへの幅広い提案も行なっていく予定という。さらに、ゲーミング及びeSportsに向けた「SHIDO」ブランドも出品するなど、音の付加価値提案をはじめとして、各種展示・デモが開催されるそうだ。
オンキヨーブースの主な出展内容
加振器Vibtoneと組込用スピーカー
ラインナップを強化した加振器「Vibtone」の紹介に加え、TVやPCなど各種機器に採用されている組込用スピーカーの提案展示を実施。
Vibtoneでは、ガラス素材などのパ...
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JBLが、最新ゲーミングヘッドセット「JBL Quantum」を「CES2020」で発表。プロゲーマーが求める正確でリアルな没入感を実現する、最新の音響テクノロジーを搭載
ハーマンインターナショナルは「CES2020」の会場で、同社が展開するJBLブランドから、ゲーミングに特化し独自のテクノロジーを搭載した最新ヘッドセット「JBL Quantum(ジェービーエルクオンタム)」シリーズ 全7モデルを発表した(日本導入モデルは未定)。
ゲーミングの世界では、どんなヘッドセットを使うかによって勝敗が大きく左右される。JBL Quantumは、ゲーミングのために専用開発した音響技術「JBL QuantumSOUND Signature(JBLクオンタムサウンドシグネチャー)」により、リアルな没入感をもたらす音響空間と正確な音の位置情報を提供。スリルあふれるFPS(...
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パナソニックが、世界初HDR対応の眼鏡型VRグラスをCES2020で参考出品。小型・軽量ながら、映像に引きこまれるような臨場感あふれる仮想現実を体験できる
先にお知らせしたお通り、パナソニックは現在開催中の「CES2020」会場で眼鏡型VR(仮想現実)グラスを参考出品した。このモデルは、4Kを超える高解像度を備え、かつ世界で初めてHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した製品だという。
第5世代移動通信方式(5G)商用サービスの本格化を控え、VRグラスを用いたスポーツ観戦や旅行の疑似体験などの新たなサービス展開が期待されている。だが、高画質・高音質なVRグラスは没入感の高い疑似体験が可能になる一方、本体が大型化し、ヘッドバンドで頭部に固定する必要があるなど装着感に課題が残っていた。
パナソニックでは、世界トップクラスのVRグラス向けデバイス...