リンの新製品「AKURATE DSM/3」が初登場でベストワンを獲得。第2位には同じくリンの最上位モデル「KLIMAX DSM/2」が選ばれている。第3位にはビスポーク オーディオ、オクターブ、ブリキャスティ・デザインが同点で並ぶなど、実力の拮抗した製品が多いのも本部門の特長だ

 

第1位:リン AKURATE DSM/3

¥1,100,000+税

 ネットワークプレーヤーを内蔵し、HDMI入力を備えたリンのプリアンプの主力機「AKURATE DSM」がこの春第3世代となり、同社最新DACアーキテクチャー「KATALYST」が採用された。これは新たに「AK4497EQ」という最新最高峰DACチップを得て、D/A変換の各ステージに独立した給電システムを組み上げ、アナログ信号生成時に揺らぎのない基準電圧を保持できるようにしたもの。

 確かにその音質改善度合いは著しく、ダイナミックレンジの拡大、ステレオイメージとソノリティの向上は明らか。またAK4497EQに換装されたことで、これまで再生できなかったDSDファイル(5.6MHzまで)に対応したことも注目ポイントだろう。HDMI接続時の音のよさも出色だ。(山本)

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第2位:リン KLIMAX DSM/2

¥2,800,000+税

 プリアンプ機能搭載のEXAKTシステム対応ネットワークプレーヤーである本機は、「KATALYST」アーキテクチャーによって劇的な高音質を実現。EXAKTシステムのコントロールセンターとしてはもちろん、プリ出力はアナログ接続にも対応し、さらにアナログ入力にも(A/D変換で)対応する。HDMI入力装備も喜ばれると思う。(和田)

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第3位:ビスポーク オーディオ Passive Preamplifier

¥1,700,000+税

 パッシブアッテネーターは古くからある方式だが、レンジ感が狭く音が痩せると揶揄されることが多かった。しかし、本機はトランスの作りと配線の工夫によって、現代に通用するレゾリューションと情報量を獲得している。ちなみにビスポークとは、注文仕立ての紳士服のこと。ビシッと整った音は、まさしく精悍で男前。(小原)

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第3位:オクターブ HP700

¥1,800,000+税

 2014年にリリースされ、HiViベストバイの常連となったオクターブの管球式プリアンプ。電源を別筐体とすることでノイズの発生を抑えている他、モジュール式のプラグインユニットを追加することでフォノステージなどの追加も可能。オーバーオールでS/Nが高く、音の厚みとスピード感のある音が楽しめる。(潮)

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第3位:ブリキャスティ・デザイン M12

¥2,150,000+税

 アメリカのハイエンドオーディオ・メーカーには独得の雰囲気、テイストがある。それは音とデザインに表象される。DAC、ネットワークプレーヤー機能を備えた「M12」には、マークレビンソンへの憧れが見て取れる。音のエッジが上品で、細かな部分までコントラストの抑揚が効き、質感が高い。凝縮された力感と品質感はまさにアメリカンハイエンドの音だ。(麻倉)

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